吉田という名字は日本の歴史に名を刻む人物が存在します。「徒然草」を書いたか鎌倉時代末期の歌人・吉田兼好がいます。吉田兼好は、京都の吉田神社の神官の一族でもあります。他に、明治維新に精神的指導者と名高い吉田松陰などがいます。さらに、戦後日本を代表する元内閣総理大臣の吉田茂は、5回指名されており歴代最多となっています。苗字が吉田なんだけど私の家紋はどんなのだろうか?と考える人もきっと多いはずです。
今回は吉田姓について以下の3つの流れでまとめさせていただきました。
- 吉田という名字の由来について
- 日本でどの地域に吉田さんが多いのか
- 吉田さんの代表的な家紋について
それでは吉田さんについて紹介していきたいと思います。
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目次
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吉田の苗字の由来は諸説存在
吉田という名字は、地形由来からきています。そこから諸説が生まれていますが、今回は2つの説を紹介します。日本の稲作文化の象徴ともいえる名字なのは「田」の入った名字としては、田中に次いで2番目に多いとされています。
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「良い田んぼ」説
吉田の意味として、「良い田んぼ」という意味があります。良い田地だけに、吉田と名付けられたのではなく、優良ではい田んぼでも、縁起を担ぐため美称で呼んだとされています。そのため、日本各地に吉田氏は存在するのです。
「葦の生えている田」説
他にも、「葦の生えている田」との説がありますが、湿地帯に自生する「葦」の植物が、その音が「悪し」に通じているため良い言葉に直すために「ヨシ」という音に当てる習慣があり、この説の吉田という名字が生まれたともいわれています。
日本全国吉田さん分布ランキング
吉田氏の由来は吉田神社ともされておりますが、色んな諸説もあり、日本全国に広範囲で分布しています。その中で最も多いのが福島県とされています。
2位 岩手県
3位 福井県
4位 奈良県
吉田の家紋である丸に日の丸扇 多くの系統がある
全国各地にあるために、数多くの家紋もあるとされています。桓武平氏繁盛流の家紋が「丸に日の丸扇」ですが、特に代表紋はないそうです。
丸に日の丸扇
扇は中国から日本に伝わったものですが、扇子は日本で発明され、中国からヨーロッパまで広がりました。扇は、風を送って涼を得るのが主な役目ですが、日本では神を招く手段として、扇が使われていました。扇の語源は、あふぎで、神を仰ぐ(跪いて立つ人を見上げる)意味から、転じて、風を送り神を引き寄せる、おうぎになりました。扇の末広がりの形も、縁起が良いとされています。扇紋は、開き扇、たたみ扇があります。また、骨の数によって、三本骨、五本扇、七本扇などにも分けられ、数多くのデザインがあります。武将佐竹義重の佐竹家では、黒い扇に白の日の丸をほどこした家紋が用いられていました。
吉田松陰の家紋「五瓜に卍」
この家紋は珍しく、子孫繁栄・発展の意味の他、高貴で神聖なる意味もあるとされているようです。
五瓜に卍
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木瓜とは中国で官服などに付いていた文様が、日本に伝来し社殿の御廉に用いられるようになったものが文様化したものです。木瓜は子孫繁栄を表し、縁起のよいものとされてきました。 五大紋の一つでもあり、北陸地方や東北地方で多く見られます。家紋として取り入れた家は多く、様々な種類の木瓜紋が考案されました。 シンプルな木瓜をベースに、剣と合わせた剣木瓜、丸に木瓜、庵の中に入れた庵木瓜、縦に描いた立ち木瓜、菱形をした木瓜菱などバリエーションは豊富です。 公家では徳大寺家、武家では新撰組の沖田総司や佐倉藩の堀田氏、岡田藩の伊東氏、出羽の遊佐氏などが使用しています。
吉田茂の家紋「桜紋」
桜紋はかなりの種類の多さを誇っています。咲くといえば桜に及ぶものがないからだといわれています。吉田茂の墓にも、この桜紋が刻まれています。
桜紋
桜は古くから日本の代表的な花です。平安時代頃から模様として桜の花が用いられるようになり、武家は武具の装飾などに、公家は調度品や装束などに使用していました。 家紋として用いられるようになったのは江戸時代からで、使用者はあまりいなかったと言われています。特に武家の間での使用は少なく、桜は花が散るのが早いため「短命」を意味することが理由となっています。 しかし京都や東海地方の者や大名には好む者が多く、使用家には桜井松平氏、肥後の細川氏、仙石氏などがあります。また、名字にちなんで花木氏、桜井氏、吉野氏にも用いられていました。 デザインは1つの桜を使ったものや、いくつかの桜を入れた綺麗なものもあります。
まとめ
系統が多い吉田姓ですが、全国各地にある名字のために、実に多くの家紋があるようです。実はファスナーでおなじみのYKKも、創業者が富山県の出身の吉田姓だそうです。吉田姓は数多くの偉人を残している名字といえるでしょう。
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日本の苗字からみる家紋ランキング100
日本には十数万種類以上もの苗字があると言われています。そのほとんどは地名や地形が由来とされています。代表的な苗字100位から各苗字でよく使われていた家紋の情報をまとめております。是非チェックしてくださいね(^^♪
日本の苗字ランキング100から家紋の起源を探る
それでは、日本全国の家紋の占有率を見てみましょう。10大家紋と呼ばれる家紋と実際の使用ランキングは一致しているのでしょうか?
日本でよく使われている家紋ランキングTOP10
日本で一番多い家紋は何紋?って気になりませんか?というわけ絵人気でよく使われている家紋をトップ10で紹介します。
順位 | 家紋名 | 占有率 |
1位 | 片喰紋(10大家紋) | 9.27% |
2位 | 木瓜紋(10大家紋) | 7.73% |
3位 | 鷹の羽紋(10大家紋) | 7.17% |
4位 | 柏紋(10大家紋) | 5.84% |
5位 | 藤紋 (10大家紋) | 5.54% |
6位 | 桐紋(10大家紋) | 5.17% |
7位 | 蔦紋(10大家紋) | 4.58% |
8位 | 梅紋 | 4.58% |
9位 | 橘紋(10大家紋) | 4.40% |
10位 | 目結紋 | 3.85% |
いかがでしょう?10位までに入っている10大家紋は8つでした!2つの紋が抜けていますね。10大家紋以外で10位内に入り込んでいたのは「梅紋」と「目結紋」でした。
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