野口さんの家紋「丸に三つ柏」！｜野口英世の家紋は「剣片喰紋」

千円札に描かれている歴史上の人物「野口英世」氏など、「野口」さんという名字は現在でもたくさんおられますが、その由来についてご存知でしょうか？ちびまる子ちゃんの中にも無口な「野口さん」というキャラクターがいますすね。

「野口」という漢字を見る限り自然に関連するもののような気がしますが、みなさんはどう推測しますか？

今回は、「野口」という名字のルーツ・由来・使用家紋と、野口英世の家紋についてご紹介いたします。

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野口の名字の由来とは？

「野口」という名字は、地形が由来となっています。「野」は水田になった平野のことを、「口」とはその入り口のことを指します。

関東地方と九州地方でみられる名字ですが、特に埼玉県長瀞や茨城県神栖に集中しています。由来が水田ということで、この地域には稲を育てる水田が多くあったことがわかります。それに対し東北地方北部では中世に水田がなかったため、野口という名字も少ない分布となっています。

発祥の地は全国的ですが、中でも栃木県日光市の野口氏・源氏の流れをくむ茨城県御前山村の野口氏が有名です。

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野口の家紋「丸に三つ柏」を解説！野口英世の家紋には「剣片喰」

では、野口家の家紋である「丸に三つ柏紋」と、野口英世の「剣片喰紋」を見てみましょう。どちらも植物をモチーフとしたもので、他にも様々な人が使用していたポピュラーな家紋です。

野口さんの家紋「丸に三つ柏」

柏はブナ科の落葉高木で、古代から神への供物として食物を盛る器代わりとして使用されてきました。柏は「神聖な木」として見られるようになり、やがて家紋として使用されるようになります。柏紋は約500種もあり多様なバリーエションがあります。 多く用いたのは神道の家である卜部一族、そして卜部氏の流れを汲む萩原家、錦織家、藤井家、吉田家でした。じきに武家の家紋としても用いられるようになり、徳川の時代に山内氏、牧野氏、中川氏に用いられました。 そして江戸時代になると土佐藩主・山内家を初めとする130もの大名や旗本の家紋となりました。 現在、柏を神紋としている神社は一県には一社あると言われています。

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野口英世は福島県出身！家紋には「剣片喰」

千円札に描かれている野口英世の出身地は、野口姓が多くみられる関東地方でも九州地方でもなく、福島県でした。耶麻郡三ッ和村出身で、黄熱病や梅毒など細菌研究者でありました。

家紋には今野口家の家紋として紹介する「丸に三つ柏紋」ではなく、「剣片喰紋」を使用していました。

植物の片喰の間に剣を描いたもので、片喰はどんどんと芽を出すことから「子孫繁栄」の意味合いを持つ家紋です。鎌倉時代には家紋として車に使用されていたことがわかっています。家紋への使用例が非常に多く、特に徳川時代に急増しました。江戸時代に家康が葵紋を使用したことで、葵紋は使用が禁じられましたが、その際に葵紋から片喰紋に切り替える者も多くいました。その当時、約160家が片喰紋を使用していたこともわかっています。 公家の使用者は冷泉家、大炊御門家、武家では酒井氏、森川氏、成瀬氏、宇喜多秀家、長宗我部氏などです。

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まとめ

「野口」という名字の由来は水田となっていることがわかりました。野原ではなく水田というのは意外でしたね。また、主な家紋は「丸に三つ柏紋」ですが、千円札で有名は野口英世に関しては「剣片喰紋」を使用していました。

このように、同じ名字でも複数の家紋を使用していることがよくありますので、一つの名字から色々な家紋を知る機会になって面白いですよ。

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