源助大根の特徴・旬の時期は?石川県の伝統品種

大根といえば、サラダや煮物、おでんなどたくさんの料理に使うことができる万能の野菜ですよね。大根を嫌いという人はあまりいないのではないでしょうか?

ボリュームもたっぷりで食べ応えもあり、味もおいしいのでついついたくさん食べてしまいますよね。そんな大根ですが、大根と一口で言っても種類は100種類以上あると言われているのです。知っていましたか?形や色、味もそれぞれ違いそれぞれに特徴や旬の時期が存在するのです。そんな中で今回は「源助大根」という大根に注目してみました。

この記事では「源助大根」の特徴や旬の時期、主な産地などについて詳しく調査し解説していきたいと思います。

画像:北陸物語より

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源助大根ってどんな大根?

読み方 あおくびだいこん
旬の時期 通年
主な生産地 石川県金沢市
種類 地域の伝統品種

「源助大根」の読み方や特徴などについて解説していきます。

読み方

「源助大根」は「げんすけだいこん」と読み、金沢市打木町の篤農家・故松本佐一郎氏によって育成された大根です。加賀野菜の1つとなっています。

特徴

「源助大根」は直径約8cmで長さが22cmから25cm程の大きさです。短円筒形で尻のつまりがよいと言われています。

生育が旺盛で、ウイルス病や萎黄病にかかりにくいのが特徴ですが、ス入りや空洞症が発生しやすいのが生育の短所です。肉質はとても柔らかく、シャキッとした食感があり歯触りがとても良い大根です。ほんのり甘味が口に広がるのも「源助大根」の特徴です。「源助大根」は煮崩れしにくいのでおでんに最適な大根といわれています。また、ぶり大根やお漬物にも多く使用されています。

源助大根の旬の時期

「源助大根」を最もおいしく食べる事ができる時期は、10月下旬から2月下旬となっています。冬の時期が食べ頃で、おでんに最適な大根なので、おでんにして食べる事がオススメです。

大きめに輪切りにしコトコト煮て柔らかくなった「源助大根」はとてもジューシーでおいしくなっているでしょう。煮物などにもオススメですし、お正月などにお漬物やおせちとして使用するのも良いでしょう。

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源助大根の主な産地

「源助大根」を主に生産している地域は、石川県金沢市です。「源助大根」は金沢市打木町の篤農家・松本佐一郎さんによって生み出され、そこから石川県の伝統品種として地元から大切に守られている大根です。昭和33年にかん水施設の導入によって本格的に栽培が盛んに行われるようになったようです。「天下一品の味」と関西市場で高く評価され、石川県の特産物として有名もなりました。

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大根の主な3つの種類・36品種まとめ

桜島大根、聖護院大根、紅芯大根など大根には様々な種類がありますが、大きくしたの分類に分けて36品種をまとめました。

  1. 主な8品種
  2. 地域ブランド種25種類
  3. 外国産3種

すべての大根人気ランキングは別ページにて解説しておりますのであわせてご確認ください。

主な8品種の大根

青首大根 練馬大根 三浦大根
白首大根 宮重大根 大蔵大根
御薗大根 辛味大根  

地域のブランド大根25品種

とっくり大根 庄大根 岩国赤大根
戸隠大根 牧大根 上野大根
高倉大根 山口大根 方領大根
アザキ大根 親田辛味大根(辛味大根) 山田ねずみ大根(辛味大根)
女山大根 松館しぼり大根 糸巻き大根
田辺大根 伊吹大根 レディーサラダ
源助大根 亀戸大根 ねずみ大根
守口大根 紅芯大根 桜島大根
聖護院大根    

外国産大根3品種

青皮紅心大根 黒大根 ラディッシュ

 

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だいこんの栄養成分・効果と効能

ここでは大根の栄養成分について解説していきます。体に良い野菜とは知っていても具体的にどんな栄養がどのくらい含まれているのか知っている人は少ないと思います。

大根の栄養成分表(100gあたり)

エネルギー 18kcal
水分 94.6g
たんぱく質 0.5g
炭水化物 4.1g
ナトリウム 19mg
カリウム 230mg
カルシウム 24mg
マグネシウム 10mg
リン 18mg
ビタミンB1 0.02mg
ビタミンB6 0.04mg
葉酸 34ug
パントテン酸 0.12mg
ビタミンC 12mg
食物繊維総量 1.4g

参考:政府統計「作物統計調査(平成28年産野菜生産出荷統計)

大根から摂れる主な栄養

大根には多くの栄養素が含まれています。

  • ビタミンA
  • ビタミンC
  • 食物繊維(リグニン)  
  • ジアスターゼ
  • アミラーゼ
  • フラボノイド 
  • ソチオシアネート
  • β-カロテン

大根はほとんどが水分で出来ていますが、独特な栄養素が多く、根の部分にはジアスターゼという消化酵素が豊富に含まれています。ビタミンAやビタミンCなどのビタミン類、体の調子を整える食物繊維も豊富です。β-カロテンは、抗酸化物質としても有名で健康維持には欠かせない栄養素でカイワレと比べると2倍の量が含まれています。
大根にはイソチオシアネートと呼ばれる肝臓の毒素分解サポートをする栄養も含まれています。アレルギー症状を軽減する作用があるフラボノイドも忘れてはいけません。一般的な野菜の大根ですが、ビタミンや食物繊維、様々な酵素など豊富な栄養が含まれています。

大根を食べて期待できる効果効能

栄養の多い大根には効果効能も様々あります。下記が大根の効果・効能で、健康的に生活をしていく上で欠かせない効果と言えます。

  • デトックス
  • 便秘・改善
  • 美容・美肌
  • のどに良い(はちみつ大根) 
  • 利尿作用

大根は消化酵素が胃腸の調子を整えてくれます。食物の消化を助けて腸の働きを整えてくれるのでデトックス効果や便秘改善にも繋がります。大根には全体の95%が水分で出来ていて、水分にはカリウムが豊富に含まれています。カリウムには利尿作用効果、大根には美肌効果も期待できます。大根に含まれるビタミンCがコラーゲンの生成に欠かせない栄養素です。お肌にハリを与えて、抗酸化作用によってシワやシミの予防に期待できます。いつまでも若い肌でいたい女性にとっては嬉しい効果であると言えますね。蜂蜜と大根で作るはちみつ大根は江戸時代から民間療法として使われていた喉の痛みに効果が期待できます。

大根の栄養成分と効能について解説しました。大根はほとんどが水分で出来ていますが、栄養素も豊富に美容効果やデトックス効果が期待できます。大根の栄養を効率的に摂取するには、皮のまますりおろして大根おろしにすると良いですよね。大根の栄養を理解して、美味しく食べてみてください。

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大根の保存方法|冷蔵・冷凍・常温の保存期間の目安

大根は1本まるごと買うのがお得です。でも「食べきれるかな?」と躊躇して半分にカットされたものを買ったりしていませんか? すりおろしたり、煮たり、お漬物にしたりと様々な食べ方ができる大根。長期保存できたら、もっとお得にたくさん大根を食べられますよね。大根の保存方法と保存期間についてまとめました。

保存期間の目安

  • 冷蔵保存:根は2週間、葉は2~3日
  • 冷凍保存:1か月
  • 常温保存:3日

上記はあくまでも目安ですので、なるべく早めにお召し上がりください。保存方法を覚えておけば、さらに賢くお買い物ができるようになりますよ。美味しい旬の時期に大根をいっぱい召し上がってくださいね。

保存状態が悪いとカビが生えたり変色したりも

大根を使って料理をしようとしたら変色していた。カビが生えていて食べられなくなった。こんな経験がある人も多いはず。大根の状態ごとに食べられるラインと食べられないライン、悪化する原因や防止をする方法をまとめておきます。

青色 大根の中が黒いんです - 八百屋のオッサンのひとりごと黒色 茶色
スが入る ぶよぶよに カビが生えた

大根の状態が悪化していて

  • 青色になると・・・青あざ症、ホウ素不足の状態
  • 黒色になると・・・糸状菌(しじょうきん)というカビの一種
  • 茶色になると・・・酸化・鮮度が落ちた状態
  • 透明になると・・・保存時の温度(高い温度が苦手)
  • スが入る・・・水分量が足りていない状態
  • ぶよぶよに・・・水分量が抜けてしまっている状態
  • カビが生えた・・・長期保存しすぎ!食べられない状態

大根を1本丸ごと購入する際には、5度以下の場所で保管する事が大切です。冷蔵庫に大根を入れて、立てるようにおきましょう。葉っぱがついていると栄養が葉に流れてしまうので、葉っぱは切っておきましょう。使わない時にはすぐに冷蔵庫に入れて保管する事で、大根の変色を防ぐ事が出来ます。

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源助大根のオススメの食べ方

「源助大根」をおいしく食べる事ができる料理を紹介していきたいと思います。

源助大根入りのおでん♪

「源助大根」といえばおでんです!冬の寒いときはおでんが一番ですよね。ほくほくの大根はボリュームもあって味もとてもジューシーでおいしいです。お酒にも良く合うので、いいおつまみにもなります。

引用:レシピブログ

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金沢源助大根まるごとデラックスカレー

「源助大根」をまるごと使って作ったカレーです。カレーはみんなが大好きですよね。大根が入ったカレーは珍しいですが、意外と合うのです。大根の甘味がカレーと良く合い癖になる味す。

是非一度作ってみてはいかがでしょうか?

引用:レシピブログ

源助大根と豚バラ軟骨のふろふき風・山東菜の中華そぼろあん

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大根の定番料理といえば、ふろふき大根もありますよね。大きく輪切りにした大根はインパクト大で、ボリュームもすごいです。

味もよく染みこんでいてジューシーでとても美味しく、お腹いっぱいになる料理です。小さいお子様でも食べやすい料理となっているので、一度作ってみてはいかがでしょうか?

引用:レシピブログ

源助大根のサラダ

「源助大根」を繊切りにし、サラダにしました。大根のシャキシャキした食感を楽しむことができ、素材の味を十分に堪能することができる一品となっています。

色々なドレッシングにも合うので色々な味を試してみてください。小さなお子様も食べやすいサラダなので、一度作ってみてください。

引用:加賀野菜より

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