みなさんが普段スーパーなでど購入し、食べている大根は葉が緑で根が上部が薄い緑色で下部が白色の大根が多いのではないでしょうか?
この一般的な大根は「青首大根」という名前の大根で日本の大根市場の約90%を占めている大根です。しかしその他にも大根の種類はたくさんあり、今では100種類以上あると言われています。葉以外全て真っ白な大根の「白首大根」や小さくて丸く赤い大根の「ラディッシュ」など見た目も特徴も全て違います。
そんな中今回注目したのは「黒大根」という大根です。この記事では「黒大根」の特徴や旬の時期、主な産地などについて詳しく解説していきたいと思います。
画像:栽培記録より
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目次
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黒大根ってどんな大根?
読み方 | くろだいこん |
旬の時期 | 11月から2月 |
主な生産地 | ヨーロッパ |
種類 | 外国産品種 |
黒大根の読み方や特徴などについて解説していきます。
読み方
「黒大根」は「くろだいこん」と読み、名前の通り真っ黒な大根のことです。「黒長大根」(くろながだいこん)とも言われています。その他にも「黒丸大根」(くろまるだいこん)と呼ばれている大根もあります。
特徴
「黒大根」と言われる大根は実は二種類存在し、「黒丸大根」という大根もあります。「黒大根」はヨーロッパではポピュラーな大根でフランス料理などでもよく使われています。
葉は緑色で皮は真っ黒ですが、切断すると中心部は白いのが特徴です。大きさは長さが20cmから30cmが「黒大根」の平均です。
表面の皮はガサガサしており、水分も少なく辛味大根の肉質とよく似ています。生のまま食べるには辛味が強いので、大根おろしなどにして辛味を分解してから食べることをオススメします。
「黒丸大根」は葉や皮の色は「黒大根」と同じですが、丸いカブのような形をしています。イタリアやスペインなどではよく使われている大根です。
日本では一般的な大根の品種ではなく、「ラディッシュ」の一種と言われています。大きさは直径8cmから10cm程で手のひらサイズです。
表面の皮は真っ黒でザラザラしていますが、中は一般的な大根と同じ白色です。果肉部分の水分は少なくカリッとした食感が特徴で、辛味大根と似ています。
辛味が強いので、大根おろしなどにして辛味を分解してから食べるのがオススメです。
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黒大根の旬の時期
黒大根を最もおいしく食べる事ができる時期は、11月から2月です。冬の寒い時期が食べ頃なので、おでんや煮物などにして食べるのがオススメです。
お漬物などにして食べるとより食感を楽しむことができるので、お漬物もオススメです。大根おろしにすると辛味が分解されるので、お子様が食べる際は大根おろしにして食べるのが良いでしょう。
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黒大根の主な産地
「黒大根」を主に生産している地域は、ヨーロッパです。ヨーロッパではポピュラーな大根なので、珍しくなく消費量も多いですが、日本ではまだ流通が少ないので知名度も高くないです。
これから少しずつこの「黒大根」の知名度が高くなっていくと思われます。
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大根の主な3つの種類・36品種まとめ
桜島大根、聖護院大根、紅芯大根など大根には様々な種類がありますが、大きくしたの分類に分けて36品種をまとめました。
- 主な8品種
- 地域ブランド種25種類
- 外国産3種
すべての大根人気ランキングは別ページにて解説しておりますのであわせてご確認ください。
詳しくはこの記事をチェック!
主な8品種の大根
青首大根 | 練馬大根 | 三浦大根 |
白首大根 | 宮重大根 | 大蔵大根 |
御薗大根 | 辛味大根 |
地域のブランド大根25品種
とっくり大根 | 庄大根 | 岩国赤大根 |
戸隠大根 | 牧大根 | 上野大根 |
高倉大根 | 山口大根 | 方領大根 |
アザキ大根 | 親田辛味大根(辛味大根) | 山田ねずみ大根(辛味大根) |
女山大根 | 松館しぼり大根 | 糸巻き大根 |
田辺大根 | 伊吹大根 | レディーサラダ |
源助大根 | 亀戸大根 | ねずみ大根 |
守口大根 | 紅芯大根 | 桜島大根 |
聖護院大根 |
外国産大根3品種
青皮紅心大根 | 黒大根 | ラディッシュ |
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だいこんの栄養成分・効果と効能
ここでは大根の栄養成分について解説していきます。体に良い野菜とは知っていても具体的にどんな栄養がどのくらい含まれているのか知っている人は少ないと思います。
大根の栄養成分表(100gあたり)
エネルギー | 18kcal |
水分 | 94.6g |
たんぱく質 | 0.5g |
炭水化物 | 4.1g |
ナトリウム | 19mg |
カリウム | 230mg |
カルシウム | 24mg |
マグネシウム | 10mg |
リン | 18mg |
ビタミンB1 | 0.02mg |
ビタミンB6 | 0.04mg |
葉酸 | 34ug |
パントテン酸 | 0.12mg |
ビタミンC | 12mg |
食物繊維総量 | 1.4g |
参考:政府統計「作物統計調査(平成28年産野菜生産出荷統計)
大根から摂れる主な栄養
大根には多くの栄養素が含まれています。
- ビタミンA
- ビタミンC
- 食物繊維(リグニン)
- ジアスターゼ
- アミラーゼ
- フラボノイド
- ソチオシアネート
- β-カロテン
大根はほとんどが水分で出来ていますが、独特な栄養素が多く、根の部分にはジアスターゼという消化酵素が豊富に含まれています。ビタミンAやビタミンCなどのビタミン類、体の調子を整える食物繊維も豊富です。β-カロテンは、抗酸化物質としても有名で健康維持には欠かせない栄養素でカイワレと比べると2倍の量が含まれています。
大根にはイソチオシアネートと呼ばれる肝臓の毒素分解サポートをする栄養も含まれています。アレルギー症状を軽減する作用があるフラボノイドも忘れてはいけません。一般的な野菜の大根ですが、ビタミンや食物繊維、様々な酵素など豊富な栄養が含まれています。
大根を食べて期待できる効果効能
栄養の多い大根には効果効能も様々あります。下記が大根の効果・効能で、健康的に生活をしていく上で欠かせない効果と言えます。
- デトックス
- 便秘・改善
- 美容・美肌
- のどに良い(はちみつ大根)
- 利尿作用
大根は消化酵素が胃腸の調子を整えてくれます。食物の消化を助けて腸の働きを整えてくれるのでデトックス効果や便秘改善にも繋がります。大根には全体の95%が水分で出来ていて、水分にはカリウムが豊富に含まれています。カリウムには利尿作用効果、大根には美肌効果も期待できます。大根に含まれるビタミンCがコラーゲンの生成に欠かせない栄養素です。お肌にハリを与えて、抗酸化作用によってシワやシミの予防に期待できます。いつまでも若い肌でいたい女性にとっては嬉しい効果であると言えますね。蜂蜜と大根で作るはちみつ大根は江戸時代から民間療法として使われていた喉の痛みに効果が期待できます。
詳しくはこの記事をチェック!
大根の栄養成分と効能について解説しました。大根はほとんどが水分で出来ていますが、栄養素も豊富に美容効果やデトックス効果が期待できます。大根の栄養を効率的に摂取するには、皮のまますりおろして大根おろしにすると良いですよね。大根の栄養を理解して、美味しく食べてみてください。
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大根の保存方法|冷蔵・冷凍・常温の保存期間の目安
大根は1本まるごと買うのがお得です。でも「食べきれるかな?」と躊躇して半分にカットされたものを買ったりしていませんか? すりおろしたり、煮たり、お漬物にしたりと様々な食べ方ができる大根。長期保存できたら、もっとお得にたくさん大根を食べられますよね。大根の保存方法と保存期間についてまとめました。
保存期間の目安
- 冷蔵保存:根は2週間、葉は2~3日
- 冷凍保存:1か月
- 常温保存:3日
上記はあくまでも目安ですので、なるべく早めにお召し上がりください。保存方法を覚えておけば、さらに賢くお買い物ができるようになりますよ。美味しい旬の時期に大根をいっぱい召し上がってくださいね。
詳しくはこの記事をチェック!
保存状態が悪いとカビが生えたり変色したりも
大根を使って料理をしようとしたら変色していた。カビが生えていて食べられなくなった。こんな経験がある人も多いはず。大根の状態ごとに食べられるラインと食べられないライン、悪化する原因や防止をする方法をまとめておきます。
青色 | 黒色 | 茶色 |
スが入る | ぶよぶよに | カビが生えた |
大根の状態が悪化していて
- 青色になると・・・青あざ症、ホウ素不足の状態
- 黒色になると・・・糸状菌(しじょうきん)というカビの一種
- 茶色になると・・・酸化・鮮度が落ちた状態
- 透明になると・・・保存時の温度(高い温度が苦手)
- スが入る・・・水分量が足りていない状態
- ぶよぶよに・・・水分量が抜けてしまっている状態
- カビが生えた・・・長期保存しすぎ!食べられない状態
大根を1本丸ごと購入する際には、5度以下の場所で保管する事が大切です。冷蔵庫に大根を入れて、立てるようにおきましょう。葉っぱがついていると栄養が葉に流れてしまうので、葉っぱは切っておきましょう。使わない時にはすぐに冷蔵庫に入れて保管する事で、大根の変色を防ぐ事が出来ます。
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黒大根のオススメの食べ方
「黒大根」をおいしく食べることが出来る料理を紹介していきたいと思います。
黒大根の美味しい天ぷら♪
黒大根をそのまま天ぷらにしました。シンプルな天ぷらなので素材そのものの味を十分に楽しむ事ができる一品です。大根のシャキッとした食感と、火を通す事で強くなった甘味を存分に味わってください。
引用:クックパッド
黒大根と春菊のサラダ
黒大根を薄く輪切りにし、春菊とオリーブオイル、塩で和えたサラダです。味付けもとてもシンプルなので、黒大根の素材の味をしっかりと味わえるサラダになっています。カリカリっとした黒大根の食感もお楽しみください。
引用:クックパッド
赤大根と黒大根の彩りサラダ
黒大根と赤大根と水菜をドレッシングで和えた一品です。赤大根と黒大根でとても色鮮やかなサラダになっており、食卓が華やかになります。シャキシャキした食感は癖になり、ドレッシングとよくからんでやみつきになるサラダです。
引用:クックパッド
黒大根のバターソテー
黒大根をシンプルにバターと塩こしょうで炒めた一品です。バターの甘味と香り、塩こしょうが大根の味を引き立ててくれてとてもおいしいです。お酒にも良く合い、おつまみなどにもオススメです。
引用:クックパッド
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