辛味大根の特徴・旬の時期は?強い辛味が特徴の8種類の主な品種の大根

みなさんは大根にはたくさんの種類が存在することを知っていますか?今現在大根は100種類以上の大根が存在すると言われています。

一般的な野菜と比較してもその数はとても多いです。スーパーなどで販売されている「青首大根」や、全体が真っ白な「白首大根」など特徴は様々で、味もそれぞれ違います。

甘味が強かったり辛味が強かったり、同じ大根でも上部は辛くて下部は甘かったりと色々あります。そんな中今回注目したのは「辛味大根」という大根です。

この記事では「辛味大根」の特徴や旬の時期、主な産地などについて詳しく解説していきたいと思います。

画像:野菜の育て方より

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辛味大根ってどんな大根?

読み方 からみだいこん
旬の時期 4月から11月
主な生産地 京都府
種類 8種類主な品種

「辛味大根」の読み方や特徴について紹介していきたいと思います。

読み方

「辛味大根」は「からみだいこん」と読み、名前の通り辛味がとても強い大根です。別名で「吹散大根」とも呼ばれています。京野菜の1つでもあり「京の伝統野菜」に指定されています。

特徴

「辛味大根」は一般的な大根と比べて辛味が強く、小さいのが特徴です。辛味大根だけでも、「からいね大根」「辛吉大根」「雪美人大根」「親田辛味大根」などといった様々な品種があります。栄養素が多く含まれており、ビタミンC、ビタミンB、ナトリウム、カルシウムといった栄養素が含まれています。

水分量は少なく、辛味が強すぎるので煮物などには向いていないようです。大根をすることで辛味が分解されるので、大根おろしなどにして食べることがオススメです。

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辛味大根の旬の時期

「辛味大根」の旬の時期について解説していきます。「辛味大根」を最もおいしく食べることができる時期は、4月から11月となっています。

春夏と秋に分かれており、春夏は4月から9月、秋10月から11月となっています。春と夏は、冷たいうどんやそばなどに大根おろしとして添えたり、秋にはさんまに添えたりと季節によって色々使用することができます。「辛味大根」は真冬は栽培することができないようです。栽培しやすい大根なので、家庭菜園でも作りやすい野菜となっています。

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辛味大根の主な産地

「辛味大根」の産地について解説していきたいと思います。「辛味大根」を生産している地域は、京都府です。

京都の原谷高原で栽培が始まり、江戸時代には「香味野菜」として盛んに使用されていました。近代では生産が激減し、昭和初期に10戸ほどだった栽培農家が1980年代には1戸のみとなってしまったようです。最近では京都府が特産そ菜保存圃と設置し、農家に栽培を依頼して7戸が栽培を行っているようです。

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大根の主な3つの種類・36品種まとめ

桜島大根、聖護院大根、紅芯大根など大根には様々な種類がありますが、大きくしたの分類に分けて36品種をまとめました。

  1. 主な8品種
  2. 地域ブランド種25種類
  3. 外国産3種

すべての大根人気ランキングは別ページにて解説しておりますのであわせてご確認ください。

主な8品種の大根

青首大根 練馬大根 三浦大根
白首大根 宮重大根 大蔵大根
御薗大根 辛味大根  

地域のブランド大根25品種

とっくり大根 庄大根 岩国赤大根
戸隠大根 牧大根 上野大根
高倉大根 山口大根 方領大根
アザキ大根 親田辛味大根(辛味大根) 山田ねずみ大根(辛味大根)
女山大根 松館しぼり大根 糸巻き大根
田辺大根 伊吹大根 レディーサラダ
源助大根 亀戸大根 ねずみ大根
守口大根 紅芯大根 桜島大根
聖護院大根    

外国産大根3品種

青皮紅心大根 黒大根 ラディッシュ

 

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だいこんの栄養成分・効果と効能

ここでは大根の栄養成分について解説していきます。体に良い野菜とは知っていても具体的にどんな栄養がどのくらい含まれているのか知っている人は少ないと思います。

大根の栄養成分表(100gあたり)

エネルギー 18kcal
水分 94.6g
たんぱく質 0.5g
炭水化物 4.1g
ナトリウム 19mg
カリウム 230mg
カルシウム 24mg
マグネシウム 10mg
リン 18mg
ビタミンB1 0.02mg
ビタミンB6 0.04mg
葉酸 34ug
パントテン酸 0.12mg
ビタミンC 12mg
食物繊維総量 1.4g

参考:政府統計「作物統計調査(平成28年産野菜生産出荷統計)

大根から摂れる主な栄養

大根には多くの栄養素が含まれています。

  • ビタミンA
  • ビタミンC
  • 食物繊維(リグニン)  
  • ジアスターゼ
  • アミラーゼ
  • フラボノイド 
  • ソチオシアネート
  • β-カロテン

大根はほとんどが水分で出来ていますが、独特な栄養素が多く、根の部分にはジアスターゼという消化酵素が豊富に含まれています。ビタミンAやビタミンCなどのビタミン類、体の調子を整える食物繊維も豊富です。β-カロテンは、抗酸化物質としても有名で健康維持には欠かせない栄養素でカイワレと比べると2倍の量が含まれています。
大根にはイソチオシアネートと呼ばれる肝臓の毒素分解サポートをする栄養も含まれています。アレルギー症状を軽減する作用があるフラボノイドも忘れてはいけません。一般的な野菜の大根ですが、ビタミンや食物繊維、様々な酵素など豊富な栄養が含まれています。

大根を食べて期待できる効果効能

栄養の多い大根には効果効能も様々あります。下記が大根の効果・効能で、健康的に生活をしていく上で欠かせない効果と言えます。

  • デトックス
  • 便秘・改善
  • 美容・美肌
  • のどに良い(はちみつ大根) 
  • 利尿作用

大根は消化酵素が胃腸の調子を整えてくれます。食物の消化を助けて腸の働きを整えてくれるのでデトックス効果や便秘改善にも繋がります。大根には全体の95%が水分で出来ていて、水分にはカリウムが豊富に含まれています。カリウムには利尿作用効果、大根には美肌効果も期待できます。大根に含まれるビタミンCがコラーゲンの生成に欠かせない栄養素です。お肌にハリを与えて、抗酸化作用によってシワやシミの予防に期待できます。いつまでも若い肌でいたい女性にとっては嬉しい効果であると言えますね。蜂蜜と大根で作るはちみつ大根は江戸時代から民間療法として使われていた喉の痛みに効果が期待できます。

大根の栄養成分と効能について解説しました。大根はほとんどが水分で出来ていますが、栄養素も豊富に美容効果やデトックス効果が期待できます。大根の栄養を効率的に摂取するには、皮のまますりおろして大根おろしにすると良いですよね。大根の栄養を理解して、美味しく食べてみてください。

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大根の保存方法|冷蔵・冷凍・常温の保存期間の目安

大根は1本まるごと買うのがお得です。でも「食べきれるかな?」と躊躇して半分にカットされたものを買ったりしていませんか? すりおろしたり、煮たり、お漬物にしたりと様々な食べ方ができる大根。長期保存できたら、もっとお得にたくさん大根を食べられますよね。大根の保存方法と保存期間についてまとめました。

保存期間の目安

  • 冷蔵保存:根は2週間、葉は2~3日
  • 冷凍保存:1か月
  • 常温保存:3日

上記はあくまでも目安ですので、なるべく早めにお召し上がりください。保存方法を覚えておけば、さらに賢くお買い物ができるようになりますよ。美味しい旬の時期に大根をいっぱい召し上がってくださいね。

保存状態が悪いとカビが生えたり変色したりも

大根を使って料理をしようとしたら変色していた。カビが生えていて食べられなくなった。こんな経験がある人も多いはず。大根の状態ごとに食べられるラインと食べられないライン、悪化する原因や防止をする方法をまとめておきます。

青色 大根の中が黒いんです - 八百屋のオッサンのひとりごと黒色 茶色
スが入る ぶよぶよに カビが生えた

大根の状態が悪化していて

  • 青色になると・・・青あざ症、ホウ素不足の状態
  • 黒色になると・・・糸状菌(しじょうきん)というカビの一種
  • 茶色になると・・・酸化・鮮度が落ちた状態
  • 透明になると・・・保存時の温度(高い温度が苦手)
  • スが入る・・・水分量が足りていない状態
  • ぶよぶよに・・・水分量が抜けてしまっている状態
  • カビが生えた・・・長期保存しすぎ!食べられない状態

大根を1本丸ごと購入する際には、5度以下の場所で保管する事が大切です。冷蔵庫に大根を入れて、立てるようにおきましょう。葉っぱがついていると栄養が葉に流れてしまうので、葉っぱは切っておきましょう。使わない時にはすぐに冷蔵庫に入れて保管する事で、大根の変色を防ぐ事が出来ます。

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辛味大根のオススメの食べ方

「辛味大根」をおいしく食べることができる料理を紹介していきたいと思います。

辛み大根で茶そば

茶そばに「辛味大根」で作った大根おろしを添えた一品です。お茶の香りと大根おろしの辛味よく合い、さっぱりしているのでとても食べやすいおそばとなっています。

見た目も京都感がでていてとても上品です。暑い日などに食べるのがオススメです。

引用:クックパッド

レンジで簡単!みぞれ餅!辛味餅!

お餅に大根おろしを添えて、醤油やめんつゆなどで作ったタレをかけた一品です。お餅と大根おろしの相性はぴったりなので、とてもおいしい一品となっています。

大根の辛味とタレの甘味のバランスがやみつきになり、どれだけでも食べることができる味わいとなっています。

引用:クックパッド

辛味大根の千枚漬け

「辛味大根」を甘酢液にひたして作ったお漬物です。大根の辛味が強いので、漬ける液は甘めにしました。大根の辛味と甘酢液の甘味のバランスがとても良く、食べやすいお漬物になっています。昆布の風味も大根と良く合っており、食感も楽しむことができます。「辛味大根」の素材の味を存分に味わってみてください。

引用:クックパッド

きんぴら

「辛味大根」とにんじんを醤油やごま油などで炒めきんぴらにしました。大根の辛味とにんじんの甘味、ごま油の風味がくせになり食べ出したら止まらない一品となっています。

お酒やご飯にも良く合うので、おつまみなどにオススメです。ピリ辛が好きな人にはたまらない一品となっています。

引用:クックパッド

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