茹でる・煮る・揚げる・炒めるなどいろいろな調理法で料理に活用できるじゃがいもですが、「わせしろ」という品種をご存知ですか?
あまり聞かないかもしれないこのわせしろですが、40年以上も前に誕生したじゃがいもなのです。特に油料理との相性が抜群で、ポテトチップスへの加工用としても重宝しています。
私は自分でわせしろを調理したことはないのですが、ポテトチップスとして以前食べていたことを知りました。
今回は、40年以上も前から生産されてきたじゃがいも「わせしろ」の特徴や旬の時期についてご紹介します。
画像引用:Pintrest
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目次
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わせしろってどんなじゃがいも?
読み方 | わせしろ |
旬の時期 | 6月下旬~ |
主な生産地 | 北海道 |
種類 | ほくほく系じゃがいも |
引用:庄内米産直土門商店
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特徴
わせしろが漢字にすると「早生白」で、その漢字のように皮も果肉も白色をしたじゃがいもです。表面は滑らかでやや平たい丸型をしています。
ポテトチップスの加工用としても使われているじゃがいもで、油料理との相性は抜群です。煮崩れしやすい性質なので煮込み料理にはあまり向きませんが、いろいろな料理に活用できます。
茹でるだけだと甘みがあまり無く、さっぱりとしていて淡白な味なのですが、油で揚げると甘みがグンと増し風味も出て美味しくなります。
油料理以外で調理する時はしっかりめに味を付けることがおすすめです。茹でるとほくほくとした食感になるのですが、マッシュポテトのように潰すと粘りが出ます。
じゃがいもは、種類によっては加熱すると変色してしまう性質を持っているものがありますが、わせしろは茹でても揚げても変色せず綺麗な白色をキープできます。
芽は深いですが数があまりないので比較的下処理が簡単にでき、大きめサイズができやすく成長スピードが早いため収穫量が多いじゃがいもです。
歴史・由来
わせしろは1962年に北海道で誕生し、その後1974年に「早生白」として品種登録されたじゃがいもです。40年以上も前から生産されていたじゃがいもなのです。
「早生白」という名前は、熟成が早くて果肉が白いことから名付けられました。
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旬の時期
わせしろの旬の時期は6月〜となっています。
主な生産地
わせしろの主な生産地は北海道です。わせしろ誕生後、1990年をピークとして生産量は減少しています。北海道以外では、茨城県・千葉県・青森県など関東地方と東北地方を中心に栽培されています。
価格相場ってどのくらい?
そんなわせしろですが、いくらくらいで購入することができるのでしょうか?珍しい品種なので地域によってはなかなか手に入れるのが難しいかもしれませんが、スーパーの場合とネット通販の場合、それぞれの価格を見てみましょう。
スーパー
生産地の地域ではスーパーでも手に入れやすく、5個入りの袋が200円で販売されていました。直接手に入れるのが難しいという方は、通販でしたら手軽にお取り寄せすることができますよ。
ネット通販
わせしろはネット通販で販売されており、各サイトによって価格は異なりますが10kg2,300円でした。少量のものでは1kg650円でも販売されています。
地域によっては珍しい品種ですので、興味のある方はチェックしてみてくださいね。
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じゃがいも3種類・全55品種のまとめ
インカのめざめ、男爵イモ、キタアカリなど様々な品種があるじゃがいもですが、55品種を大きく分けて3種類にわけてまとめました。
- ほくほく系36品種
- もっちり系10品種
- しっとり系6品種
是非、知らない品種があればチェックしてみてくださいね。最近ではスーパーでも様々な種類が売られています。
ほくほく系36品種
もっちり系10品種
シェリー | でじま | シンシア |
メイクイーン | とうや | ジョアンナ |
インカのひとみ | コロール | アイユタカ |
ベニアカリ |
しっとり系6品種
はるか | レッドムーン | ニシユタカ |
こがね丸 | アローワ | デフラ |
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じゃがいもの栄養と期待できる5つの効果
じゃがいもの栄養成分表
じゃがいもは海外では主食となるため、主な成分はでんぷんです。その他にもビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB6も豊富に含んでいるため、フランスでは「大地のりんご」とも呼ばれています。
ジャガイモの栄養成分の中でも特徴的なのが、ビタミンCです。含有量はりんごの約5倍という驚異的な数値にも拘わらず、でんぷんに包まれているため、保存や加熱によっても成分が壊れにくいです。
エネルギー | 76kcal |
水分 | 79.8g |
たんぱく質 | 1.6g |
炭水化物 | 17.6g |
カリウム | 410mg |
マグネシウム | 20mg |
リン | 40mg |
鉄 | 0.4mg |
亜鉛 | 0.2mg |
マンガン | 0.11mg |
ビタミンB1 | 0.09mg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
ビタミンB6 | 0.18mg |
ビタミンC | 35mg |
食物繊維総量 | 1.3g |
食品成分表(可食部 100gあたり)
期待できる5つの効果
- 便秘
- 美容効果
- 美肌
- むくみ改善
- 免疫力を高める
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じゃがいもの保存方法|冷蔵・冷凍・常温での保存期間の目安はどのくらい?
実家からたくさん送ってきて1回では使い切れない・・・保存方法がわからないとお困りではありませんか?
じゃがいもの冷凍・冷蔵・常温に分けて保存方法をまとめてみました。
- 冷蔵の保存期間:野菜室で6カ月、干しじゃがいもにして冷蔵室で1カ月
- 冷凍の保存期間:1カ月
- 常温の保存期間:3カ月
保存期間は目安になります。季節や保存環境によって保存期間が変わってきますので、必ず食べる前に目で確認してから調理するようにしましょう。
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おすすめの食べ方
では、どんな料理がわせしろに合うのでしょうか?わせしろを使ったおすすめレシピを3種類ご紹介します。
シチュー
味がさっぱりしているわせしろは、シチューとの相性が抜群です。ほくほくとしたわせしろとルーとよく絡み、体もあたたまる一品です。
煮崩れしやすい性質なので煮込みすぎには注意が必要です。電子レンジであらかじめ加熱しておくと煮崩れ防止にもなり便利かもしれません。
フライドポテト
わせしろは油で揚げることにより、そのさっぱりとした味わいが甘みと風味豊かな味わいへと変化しますので揚げ物料理は一番のおすすめです。
揚げ物は大変という方は、フライパンに薄く油を敷いて焼くように揚げると後処理も簡単ですよ。
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にっころがし
引用:白ごはん.com
わせしろには煮っころがしもおすすめです。大きめサイズなのでちょうど良いサイズにカットし、一度素揚げすると皮はパリッと、中はほくほくの煮っころがしに仕上がります。
甘辛いタレとの相性も抜群です。白いごはんがどんどんすすむ、食欲をつつく美味しさです。どこか懐かしい煮っころがしは、ボリュームもありおなかにたまる一品です。
まとめ
北海道のじゃがいも「わせしろ」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?直接見かけることはあまりないかもしれませんが、ポテトチップス加工用のじゃがいもとして以前から生産されてきましたので、もしかすると既に食べたことのある品種かもしれません。
じゃがいもという分類の中で、色々な色や食感、用途があるのは面白いですよね。日本には数十種類のじゃがいもがありますので、是非いろいろなじゃがいもを試してみてくださいね。
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