私たちがよく食べているじゃがいもには、「加工用向け」の品種があることをご存知ですか?じゃがいもの成分や性質によって用途が変わってくるのです。
今回は、油との相性が良いためポテトチップスの加工用として日本で初めて誕生した「とよしろ」という品種のじゃがいもに着目したいと思います。
私は普段ポテトチップスを頻繁に食べる方ではないでのすが、ポテトチップス向けのじゃがいもがあると知って、どんな味のものが適していると言われるのか、久しぶりに食べてみたくなりました。
それでは、じゃがいも「とよしろ」の特徴や旬の時期についてご紹介します。
画像引用:いばらきwebタウン
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目次
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とよしろってどんなじゃがいも?
読み方 | とよしろ |
旬の時期 | 9月~10月中旬 |
主な生産地 | 北海道 |
種類 | ほくほく系じゃがいも |
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特徴
とよしろは、皮の色が黄褐色でやや楕円形をしており、ややごつごつとしていますが程よいサイズのじゃがいもです。大きくなりすいじゃがいもなので、家庭菜園にも向いているとされています。
表皮は淡い黄色で芽は多くなく、皮がむきやすいので下処理は比較的簡単にできます。じゃがいもの品種によっては、油で調理すると含まれる糖やでんぷんの影響で変色してしまうことがあるのですが、とよしろは変色しくいことからフライドポテトへの加工用じゃがいもとして現在まで使われてきました。カルビーなどの大手メーカーでも、とよしろを使用したポテトチップスを販売しています。
加熱するとやや粉質のためほくほくとした食感ですが、煮崩れはしにくい性質なので煮物料理をはじめとする様々な料理に使えるじゃがいもです。しかし長時間煮込むと崩れてしまいますので、注意が必要です。
長期保存できる品種なので保存中に糖度を上げ甘みもアップさせることができるのですが、甘みが増したとよしろは油調理には合わないため、ポテトチップスに加工する場合は長期保存したものは向きません。
歴史・由来
とよしろは「エニワ」と「北海19号」という品種を交配して、1960年に北海道の農業試験場で誕生しました。その後いろいろな試験を経て、油料理に適していることがわかり1976年に「ばれいしょ農林21号」の名前で加工原料用のじゃがいもとして登録されました。
加工目的としてのじゃがいもは、このとよしろが初めてで主にポテトチップスに加工されてきたのです。
「とよしろ」という名前は漢字にすると「豊白」で、たくさん収穫できて豊産であることから「豊」、肉色が白く調理しても色が黒くならないことから「白」という組み合わせで決まったそうです。
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旬の時期
とよしろは9月〜10月中旬と旬の時期としています。
主な生産地
とよしろの主な生産地は、じゃがいもの生産量NO.1の北海道です。北海道以外では千葉県でも生産されており、ネットでも通販としても販売されています。次で詳しく見てみましょう。
価格相場ってどのくらい?
とよしろは、いくらくらいで購入することができるのでしょうか?一般的な男爵いもやメイクイーンと比べると珍しい品種なので地域によってはなかなか手に入れるのが難しいかもしれませんが、スーパーの場合とネット通販の場合、それぞれの価格を見てみましょう。
スーパー
生産地の地域ではスーパーでも手に入れやすく、だいたい4〜5個200円ほどで販売されています。直接手に入れるのが難しいという方は、通販でしたら手軽にお取り寄せすることができますよ。
ネット通販
とよしろはネット通販で販売されています。各サイトによって価格は異なりますが、10kg2,500円で販売されていました。
旬の時期である9月〜10月中旬の発送となっており、それを過ぎると終了してしまうようですので、興味のある方は事前にチェックしてみてください。
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じゃがいも3種類・全55品種のまとめ
インカのめざめ、男爵イモ、キタアカリなど様々な品種があるじゃがいもですが、55品種を大きく分けて3種類にわけてまとめました。
- ほくほく系36品種
- もっちり系10品種
- しっとり系6品種
是非、知らない品種があればチェックしてみてくださいね。最近ではスーパーでも様々な種類が売られています。
ほくほく系36品種
もっちり系10品種
シェリー | でじま | シンシア |
メイクイーン | とうや | ジョアンナ |
インカのひとみ | コロール | アイユタカ |
ベニアカリ |
しっとり系6品種
はるか | レッドムーン | ニシユタカ |
こがね丸 | アローワ | デフラ |
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じゃがいもの栄養と期待できる5つの効果
じゃがいもの栄養成分表
じゃがいもは海外では主食となるため、主な成分はでんぷんです。その他にもビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB6も豊富に含んでいるため、フランスでは「大地のりんご」とも呼ばれています。
ジャガイモの栄養成分の中でも特徴的なのが、ビタミンCです。含有量はりんごの約5倍という驚異的な数値にも拘わらず、でんぷんに包まれているため、保存や加熱によっても成分が壊れにくいです。
エネルギー | 76kcal |
水分 | 79.8g |
たんぱく質 | 1.6g |
炭水化物 | 17.6g |
カリウム | 410mg |
マグネシウム | 20mg |
リン | 40mg |
鉄 | 0.4mg |
亜鉛 | 0.2mg |
マンガン | 0.11mg |
ビタミンB1 | 0.09mg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
ビタミンB6 | 0.18mg |
ビタミンC | 35mg |
食物繊維総量 | 1.3g |
食品成分表(可食部 100gあたり)
期待できる5つの効果
- 便秘
- 美容効果
- 美肌
- むくみ改善
- 免疫力を高める
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じゃがいもの保存方法|冷蔵・冷凍・常温での保存期間の目安はどのくらい?
実家からたくさん送ってきて1回では使い切れない・・・保存方法がわからないとお困りではありませんか?
じゃがいもの冷凍・冷蔵・常温に分けて保存方法をまとめてみました。
- 冷蔵の保存期間:野菜室で6カ月、干しじゃがいもにして冷蔵室で1カ月
- 冷凍の保存期間:1カ月
- 常温の保存期間:3カ月
保存期間は目安になります。季節や保存環境によって保存期間が変わってきますので、必ず食べる前に目で確認してから調理するようにしましょう。
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おすすめの食べ方
では、どんな料理がとよしろに合うのでしょうか?油料理に向くとよしろですが、もちろん他の料理にも使うことができますので、とよしろを活用したのおすすめレシピを3種類ご紹介します。
フライドポテト
一番のおすすめはやはりフライドポテトです。ほくほく食感で変色もないので向いています。揚げ物は大変という方は、フライパンに薄く油を敷いて焼くように揚げると後処理も簡単ですよ。
にっころがし
引用:白ごはん.com
どこか懐かしいにっころがしもおすすめです。一度素揚げすると皮はパリッと、中はほくほくの煮っころがしに仕上がります。甘辛いタレとの相性も抜群です。白いごはんがどんどんすすむ、食欲をつつく美味しさです。
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シチュー
ほくほくとしており煮崩れしにくいとよしろは、シチューとの相性が抜群です。ルーとよく絡み、体もあたたまる一品です。甘みのあるじゃがいもですので野菜が得意でないお子様でも食べやすいですよ。
まとめ
「とよしろ」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?日本初のポテトチップス加工用のじゃがいもと初めて知った方が多いのではないでしょうか?
地域によってはなかなか手に入れにくい品種かもしれませんが、年に1度秋の季節にお取り寄せすることもできますので、是非一度食べてみてください。育てやすいので家庭菜園をしている方にもおすすめです。是非チェックしてみてくださいね。
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