紫色のじゃがいも、「シャドークイーン」という品種を聞いたことはありますか?紅いもタルトに使われている紫色のさつまいもとはまた異なり、じゃがいもにも断面が紫色をした種類があるんです。
私も、じゃがいもはいつも料理に使っている野菜のひとつですが、これまで見た事のないビビットカラーをしていてとても驚きました。
今回は、まだあまり知られていないシャドークイーンの特徴・旬の時期や、その色の元となっている成分「アントシアニン」についてご紹介します。
画像引用:ジャガイモ栽培.com
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目次
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シャドークイーンってどんなじゃがいも
じゃがいも界の中では新しい品種の「シャドークイーン」。一体その正体は、どのようなものなのでしょうか?特徴や生産地など詳しく見ていきましょう。
読み方 | しゃどーくいーん |
旬の時期 | 10月〜翌2月 |
生産地 | 北海道 |
種類 | ほくほく系じゃがいも |
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特徴
シャドークイーンの特徴と言えば、なんといってもその紫色です!皮は黒っぽい紫色で、断面は鮮やかな濃い紫色をしています。その理由は、中に含まれるアントシアニンという成分なのですが、それは後ほど詳しくご紹介いたします。
メークインのような楕円形をしており甘みはそこまで強く無く、煮崩れしにくい品種です。大きさは約10cmほどで中くらいサイズです。
歴史・由来
こんな種類あったの?と思った方もいるかもしれませんが、シャドークイーンは1993年に北海道で誕生した新しい品種のじゃがいもなのです。
当時、キタムラサキという品種を使って採種され、その濃い紫色の元であるアントシアニンを沢山含むじゃがいもとして生まれました。シャドークイーンという名前は誕生してから13年後の2006年に命名登録された若い品種です。
アントシアニン
鮮やかな紫色の秘密は、アントシアニンを豊富に含んでいるからなのですが、このアントシアニンという成分はどのようなものかご存知ですか?ナスやブルーベリーにも含まれる天然の色素で、体に良いとされるポリフェノールの一種と言われています。
紫色の他の品種「キタムラサキ」や「インカパープル」と比べても、アントシアニン色素を約3倍も含有しているとされているんです。
アントシアニンには健康効果があり、視覚機能を改善する効果・眼病予防効果・メタボリックシンドロームを予防する効果・花粉症を予防する効果など、様々な効果があるとされています。健康を気にされている方にはおすすめしたいじゃがいもです。
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旬の時期
なかなかお目にかかることのできないシャドークイーンですが、その旬の時期は9月〜12月頃となっています。じゃがいもはどの品種も秋から冬にかけて旬であることが多いようですね。
主な生産地
生産地ですが、シャドークイーン誕生の地と同じく北海道です。じゃがいもと言えば北海道が一番に浮かびますよね。
シャドークイーンは一般的な男爵いもほどまだ流通していませんので、地域によっては手に入れにくいこともあります。
シャドークイーンとノーザンルビーの違い
シャドークイーンの他に「ノーザンルビー」という同じく紫色をしたじゃがいもの品種があります。どちらも色が大変よく似ているのですが、シャドークイーンが鮮やかな紫色なのに対し、ノーザンルビーは淡いピンク色をしています。
どちらも甘みは少なく、加熱しても色が抜けないことが特徴です。
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価格相場ってどのくらい?
なかなか見かけることのないシャドークイーンですが、お値段はどれくらいなのでしょうか?スーパーで購入する場合とネット通販の場合、それぞれを比較して見てみましょう。
スーパー
生産地である北海道以外のスーパーでシャドークイーンが並んでいることはあまりないかもしれません。現地では、5〜6個入りの袋がだいたい300円ほどで販売されているようです。
ネット通販
直接買えない方にはネット通販がオススメです!5kg2,800円〜3,300円ほどで買うことができます。ほとんどのサイトが全国どこでも配送してくれますので、是非紫色のじゃがいもシャドークイーンをお試しください。
食べ比べしたい方には、ノーザンルビーとシャドークイーンの2種類入り計4kgで3,800円のセットも販売されていますよ。どちらも珍しい品種ですので、ちょっと変わった贈り物としても喜ばれるかもしれません。
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じゃがいも3種類・全55品種のまとめ
インカのめざめ、男爵イモ、キタアカリなど様々な品種があるじゃがいもですが、55品種を大きく分けて3種類にわけてまとめました。
- ほくほく系36品種
- もっちり系10品種
- しっとり系6品種
是非、知らない品種があればチェックしてみてくださいね。最近ではスーパーでも様々な種類が売られています。
ほくほく系36品種
もっちり系10品種
シェリー | でじま | シンシア |
メイクイーン | とうや | ジョアンナ |
インカのひとみ | コロール | アイユタカ |
ベニアカリ |
しっとり系6品種
はるか | レッドムーン | ニシユタカ |
こがね丸 | アローワ | デフラ |
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じゃがいもの栄養と期待できる5つの効果
じゃがいもの栄養成分表
じゃがいもは海外では主食となるため、主な成分はでんぷんです。その他にもビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB6も豊富に含んでいるため、フランスでは「大地のりんご」とも呼ばれています。
ジャガイモの栄養成分の中でも特徴的なのが、ビタミンCです。含有量はりんごの約5倍という驚異的な数値にも拘わらず、でんぷんに包まれているため、保存や加熱によっても成分が壊れにくいです。
エネルギー | 76kcal |
水分 | 79.8g |
たんぱく質 | 1.6g |
炭水化物 | 17.6g |
カリウム | 410mg |
マグネシウム | 20mg |
リン | 40mg |
鉄 | 0.4mg |
亜鉛 | 0.2mg |
マンガン | 0.11mg |
ビタミンB1 | 0.09mg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
ビタミンB6 | 0.18mg |
ビタミンC | 35mg |
食物繊維総量 | 1.3g |
食品成分表(可食部 100gあたり)
期待できる5つの効果
- 便秘
- 美容効果
- 美肌
- むくみ改善
- 免疫力を高める
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じゃがいもの保存方法|冷蔵・冷凍・常温での保存期間の目安はどのくらい?
実家からたくさん送ってきて1回では使い切れない・・・保存方法がわからないとお困りではありませんか?
じゃがいもの冷凍・冷蔵・常温に分けて保存方法をまとめてみました。
- 冷蔵の保存期間:野菜室で6カ月、干しじゃがいもにして冷蔵室で1カ月
- 冷凍の保存期間:1カ月
- 常温の保存期間:3カ月
保存期間は目安になります。季節や保存環境によって保存期間が変わってきますので、必ず食べる前に目で確認してから調理するようにしましょう。
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おすすめの食べ方
色が特徴のシャドークイーンですが、熱を加えても色が抜けないので料理を鮮やかに見せたい時にぴったりなんです。その色を生かしたレシピをご紹介します。
ポタージュ
引用:cookpad
シャドークイーンの一番のオススメの食べ方は、その色を活かしたポタージュです。綺麗な紫色がそのまま映えます。ペーストにしたシャドークイーンを伸ばす牛乳が多ければ淡い紫色に、少なければ濃い紫色になるので色の変化も楽しんでみてください。
ポテトサラダ
引用:Nadia
続いてポテトサラダですが、シャドークイーンを使うとこんなにもお洒落に仕上がるんです!甘みが少ないじゃがいもですので、しっかり味を付けることをオススメします。ほくほくとした食感も楽しめる王道のじゃがいも料理です。
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チップス
引用:ジャガイモ栽培.com
最後にシャドークイーンのチップスです。おやつとしてもオススメなこちらは、薄くスライスして揚げるだけのお手軽料理です。お酒のお供にも合いますし、お子様にも食べやすい一品です。
まとめ
紫色のじゃがいも、シャドークイーンについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?アントシアニンが豊富に含まれており、健康にも良いじゃがいもであることがわかりました。
その綺麗な色が活きて、普段のお料理がちょっと特別なものに変身しますので是非試してみてください。
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