「ねぎ」と聞くと、白根と葉に別れた白ねぎと、全体が緑色の青ねぎをイメージする人は多いのではないでしょうか?実際、どちらも食卓や飲食店で口にする機会は多いです。根っこ以外全部食べられて緑がきれいな青ねぎは、薬味として香りや食感を楽しんだり、料理の仕上げに使って食卓に彩を添えてくれたりします。日本各地にたくさんの種類やブランドのねぎがありますが、「小ねぎ」は青ねぎを若採りしたものを指しますよ。今回は食卓に欠かせないわき役、小ねぎについて、特徴や便利な調理方法を紹介します。
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目次
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小ねぎってどんなねぎ?
読み方 | こねぎ |
食べる部分 | 全体 |
産地 | 全国 |
旬の時期 | ハウス栽培のため1年を通して食べられる |
読み方
こねぎ
特徴
小ねぎは、青ねぎを若取りしたもののことです。日本各地でブランド化されており、下記のようなブランドねぎがありますよ。
- 福岡県「博多万能ねぎ」
- 山口県下関市「安岡ねぎ」
- 高知県「やっこねぎ」
- 愛知県名古屋市「なごやっこ葱」
どのブランドも品質を保つために、独自の基準を設けています。
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栄養
小ねぎは緑黄色野菜に分類されます。
皮膚や粘膜を健やかに保ち、抗酸化作用が免疫力を高める機能が期待できるβカロテンが豊富です。また、ねぎの香り成分に含まれているアリシンが豊富で、疲労回復・消化の助けになります。血液をサラサラにするなど、体にうれしい栄養がたくさんあります。
歴史・由来
小ねぎに近い野菜は、有史以前から存在していたとされており、小ねぎの原型となる野菜の歴史はかなり長いと考えてよいでしょう。日本に入ってきた時期も定かではありませんが、8世紀ごろに書かれた歴史書「日本書紀」に「秋葱(あきき)」というねぎの記述があります。世界的にみると北半球を中心に数百種類の小ねぎがあり、全く同じ品種ではありませんが、世界中で親しまれている野菜と言えます。
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「小ねぎ・わけぎ・あさつき」の違いとは
小ねぎと見た目が似ていて、調理方法も似ているため混同されやすいのが「わけぎ」「あさつき」です。大きな違いの1つが、増え方です。小ねぎは種で増えますが、「わけぎ」「あさつき」は球根で増えます。
小ねぎ | わけぎ・あさつき | |
増え方 | 種 | 球根 |
根元 | まっすぐ | 膨らんでいる |
小ねぎは刻んでパック詰めされて売られていることも多いため、加工された状態では区別をつけるのは難しいかもしれません。
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小ねぎの旬の時期
ハウス栽培のため1年を通して安定した味の小ねぎを食べられます。
小ねぎの主な生産地
日本全国で生産されている品種です。地域特有のブランドねぎもたくさんあります。
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小ねぎを切るおすすめの切り方は?
小口ねぎは生・焼く・煮るなど、どんな料理にも使える野菜です。どのような料理に入れるかや、加熱方法によって適切な切り方が異なりますよ。
1、みじん切り
小ねぎの香りを引き出すため、中華料理などに使うことが多い切り方です。主に白い部分に使われます。 繊維に沿うようにして縦に切り込みを入れ、切れ目に対して直角に包丁を入れていきます。粗いみじん切りなら、縦に2~3本切れ目を入れるくらいでOKですが、さらに細かくしたい場合は6~7本、繊維に沿って切れ目を入れると良いでしょう。
2、小口切り
食感が残しながら、ねぎの風味を楽しめる定番の切り方です。緑が散らばって、料理の見栄えも良くしてくれます。 根を残して、端から2~3mm幅に細かく切っていきます。最初に小ねぎを半分にして端を揃えて切っていくと、効率が良いです。 切ってから冷蔵・冷凍保存するなら小口切りをして、タッパーなど密閉できる容器に入れるのがおすすめです。調理中や、盛りつけの彩を添えるための仕上げに、サッと使えるのでとても便利ですよ。
3、小ねぎ専用のハサミがあるって本当?使い勝手はいいの?
料理の盛りつけや、お味噌汁の仕上げのために小口切りした小ねぎを使う人も多いでしょう。しかし、ねぎを切るためだけに包丁とまな板を使うのは、少々面倒ですよね。 小ねぎをよく使う人におすすめなのは、小ねぎ専用のハサミです。切りながら小ねぎを料理に入れることができるため、時間短縮にもなります。
いくつかのメーカーから発売されていますが、よく見かけるのは次の2種類です。
- 小ねぎが飛び散らないようカバーがついている。カバーを外せば普通のキッチンバサミとしても使用可能
- ハサミの刃が数枚重なっていて、少ない動作で効率的に切れる
気になる人はぜひ、チェックしてみてくださいね。
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ねぎの5種類31品種まとめ解説
近年ではねぎの品種改良が進みたくさんの地域ブランドねぎができています。そのすべてを網羅するのはかなり難しいのですが、代表的な品種を以下の5項目で分けました。
- 青ねぎ(葉ねぎ)8品種
- 青ねぎ(葉ねぎ)ブランド品種 6品種
- 白ねぎ(根深ねぎ)7品種
- 白ねぎ(根深ねぎ)ブランド品種 7品種
- その他3品種
ネギの人気ランキングをチェックしたい方はこちらからお願いします
詳しくはこの記事をチェック!
青ねぎ(葉ねぎ)8品種
九条ねぎ | わけぎ | あさつき |
芽ねぎ | 小ねぎ | やっこねぎ |
越津ねぎ | ヤグラねぎ |
青ねぎ(葉ねぎ)ブランド品種 6品種
難波ねぎ | 博多万能ねぎ | 観音ネギ |
結崎ネブカ | 岩槻ねぎ | 谷田部ねぎ |
白ねぎ(根深ねぎ)7品種
下仁田ねぎ | 深谷ねぎ | 曲がりねぎ |
赤ねぎ | 千住ねぎ | 仙台曲がりねぎ |
宮ねぎ |
白ねぎ(根深ねぎ)ブランド品種 7品種
矢切ねぎ | 松本一本ねぎ | 白神ねぎ |
越谷ねぎ | 株ねぎ | 下植木ねぎ |
加賀ねぎ |
その他3品種
リーキ | 岩津ねぎ | 徳田ねぎ |
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ねぎの主な栄養成分と期待できる効果
ネギは万葉集や日本書紀といった歴史的文献に登場するほど日本でも古くから愛されている野菜です。昔からネギは風邪のひき始めに効く風邪薬とされていて、実際に「ネギを首に巻いて寝ると風邪が治る」という言い伝えを聞いたことがある方もいると思います。首に巻くことでその効果があるかは定かではありませんが、ネギには免疫力をアップしたり鼻づまりを解消する効果が本当に含まれているのです!
ネギの主な栄養成分表(100g当たり)
エネルギー | 28kcal |
水分 | 91.7g |
炭水化物 | 7.2g |
カリウム | 180mg |
カルシウム | 31mg |
リン | 26mg |
鉄 | 0.2mg |
亜鉛 | 0.3mg |
マンガン | 0.10mg |
ビタミンB1 | 0.04mg |
ビタミンB2 | 0.04mg |
ビタミンB6 | 0.11mg |
葉酸 | 56ug |
ビタミンC | 11mg |
食物繊維総量 | 2.2g |
食品成分表(可食部 100gあたり)
注目すべきねぎの4つの栄養素
- β-カロテン(緑の部分):β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
- ビタミンC(緑の部分):ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
- カリウム(緑の部分):カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
- 硫化アリル(白い部分):硫化アリルは、抗酸化作用や抗がん作用があるにんにくやねぎ類のツンとする香り成分です。抗菌作用も持ち体内に入った細菌の駆除効果だけではなく、血中のコレステロールの低下や肝臓の解毒補助を担う栄養素です。
ねぎを食べて期待できる4つの効果
実際にネギを食べるとどのような効果が期待できるのでしょうか。代表的なものをまとめてみました。
- 血行促進(サラサラに)
- がん予防
- 高血圧の予防・改善
- 便秘の予防・改善
詳しくはこの記事をチェック!
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ねぎの保存方法|冷蔵・冷凍・常温の保存期間の目安
ねぎは幅広い料理に使える、レパートリーが広い野菜ですよね。彩りも良いので、煮物の仕上げに添えるだけで食卓がパッと華やかになります。しかし、保存の仕方が悪いとあまり日持ちしないため、安売りなどで多めに買っておいたねぎが傷んでしまった経験がある人も少なくないのではないでしょうか。今回は、おすすめのねぎの保存方法や冷凍保存の方法について紹介します。
- 常温の場合・・・新聞紙に包んで1週間を目安に
- 冷蔵の場合・・・1週間を目安に
- 冷凍の場合・・・1か月ほど
詳しくはこの記事をチェック!
ねぎには青い部分が多い関西で主流の葉ねぎと、関東で主流の長ねぎがあります。どちらのねぎも常温だけでなく、冷蔵や冷凍でも可能です。気温が低い季節やすぐ使う場合は常温保存でも問題ないでしょう。長期的に保存したい場合や、常備野菜としてストックしたい場合には切り方などに気を付けて冷凍保存をするのがおすすめです。
小ねぎのおすすめの食べ方
小ねぎは生・煮る・焼く、どのような調理方法でもいい仕事をしてくれる、まさに万能なねぎです。 薬味として生で食べるなら、麺類や冷ややっこなどに添えると見栄えが良く、辛味や風味も楽しめます。 野菜炒めなどで具材の1つとしてより存在感を引き立てたいなら、3cm程度のざく切りにして使うとよいでしょう。
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当サイトのねぎの人気コンテンツを4つまとめました。是非色々見ていってくださいね(^^♪
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まとめ
小ねぎはとても身近な野菜ですが、産地やブランドにこだわると奥が深いですね。レシピのバリエーションも豊富なので、上手に使えば手軽にワンランク上の一皿を食卓に出せるでしょう。 時短アイテムを取り入れることで今まで以上に料理が楽しくなるので、調理方法にもこだわってみてください!
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