デントコーンの特徴・旬の時期まとめ|加工して様々な用途に使われるとうもろこし

みなさんは「デントコーン」という種類のとうもろこしを聞いたことはありますか?家庭での食用ではないので知らない方が多いかと思うのですが、加工して色々なものに使われているとうもろこしです。

私はこの品種を知らなかったのですが、加工されたあとのモノについては食べたことにあるものがありました。

今回は、加工して使われるとうもろこし「デントコーン」の特徴や旬の時期についてご紹介します。

画像引用:netacheck

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デントコーンってどんなとうもろこし? 

読み方 でんとこーん
旬の時期 9月中旬〜10月中旬
主な生産地 北海道・アメリカ
種類 その他

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特徴  

デントコーンは、私たちの食卓に並ぶような甘みのあるとうもろこしではなく、家畜の飼料として加工されるとうもろこしです。

牛や豚、鶏などの餌となるデントコーンは、乾燥させて粉状に加工されます。成長過程で糖分がでんぷんに変わってしまう性質を持っているため甘くないのです。そのでんぷんを活かし、コーンスターチの原料にもなります。

コーンスターチは片栗粉のような役割をするもので、私たちが食べている食品にも含まれています。原材料名を見るとコーンスターチと書かれていることがあるので、見てみてくださいね。

デントコーンは食用ではないですが、そのまま食べると甘みは少なく硬い粒をしています。たいていのとうもろこしは粒の皮が柔らかく、食べやすいものですがデントコーンの場合は硬めで、歯でもぎとるとプチプチという音がします。

私たちが普段食べているとうもろこしはスイートコーンといって「甘味種」と呼ばれるのですが、デントコーンは「馬歯種」と言います。その由来は、デントコーンの粒は一般的なものに比べてふっくら感がなく、粒の表面が平たくて馬の歯に似ているからだそうです。

人も食べることはできる?

動物の飼料メインで加工されているデントコーンですが、人も「食べられないことはない」というレベルです。普段とうもろこしを食べる時のように加熱してみても決して食べられないことはないのですが、糖分量が極めて少ないので美味しいと感じることはないでしょう。

甘みあってのとうもろこしですので、甘くなく硬いとうもろこしは食卓に並ぶことはありません。コーンスターチに加工されたものは私たちもしばしば食べているはずです。

片栗粉のようにとろみ成分となり、料理やスイーツなど様々なものに活用されています。同じとうもろこしでも品種によって用途に違いがあるのです。

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デントコーンの用途

引用:たまごや商店

ではここで、改めてデントコーンの用途についてお話したいと思います。一体どのようなものに使われているのでしょうか? 

主に飼料として使われる

一番の用途としては、牛や豚など家畜の飼料として消費されています。乾燥させてから粒を砕き、粒状にします。

とうもろこしを飼料にするとコスト削減できることから、デントコーンを飼料としているところが多いのです。飼料としてのデントコーンは粒だけではなく、歯や芯までも粉砕して餌として加工されています。

また、私たちが食べているとうもろこしが実が熟してから収穫しますが、デントコーンの場合熟すのを待たず、途中で茎や葉ごと収穫していまします。

ちなみに、日本でもデントコーンの栽培は行われていますが、飼料としてのデントコーンはアメリカやブラジルからの輸入ものに頼っています。

現在アメリカはとうもろこしを使った燃料の促進に力を入れており、徐々にとうもろこしの価格が高騰してきているため、問題となっているところもあります。

スイートコーンとデントコーンの見分け方

私たちが普段スーパーなどで購入し家庭で食べているとうもろこしは「スイートコーン」と言います。この甘みあるスイートコーンとデントコーンはどのように見分ければ良いのでしょうか?

どちらも黄色い粒をしたとうもろこしですが、見分けのポイントは粒の表面にあります。先ほどもお話したいように、デントコーンの粒の表面は馬の葉のように少し凹みがあります

これに対しスイートコーンはふっくらとして凹みがないので、粒の表面がどうなっているかで確認することができます。

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旬の時期と主な生産地

旬の時期はいつ?

ントコーンの収穫時期は、9月中旬〜10月中旬となっています。

主な生産地はどこ?

デントコーンの主な生産地は、世界的にみるとアメリカやブラジルです。日本では北海道や岩手県で生産されています。

価格相場ってどのくらい?


そんなデントコーンですが、その価格相場について見ていきたいと思います。もともと私たちの食用として栽培されていませんので、家庭用として入手することはできるのでしょうか?

スーパーだと  

生産地である北海道などではおそらくデントコーンを手に入れることができるのだと思うのですが、残念ながらその価格について調査することはできませんでした。

元々飼料用として作られている品種ですので、スーパーや直場所などに並ぶ可能性は低いと考えられます。

ネット通販だと

デントコーンはネット通販で販売されていました。生のものではなく、乾燥した粒の状態で5kg840円でした。しかしこれも飼料用としての商品ですので、和たちたちが美味しく食べる用としてのデントコーンは販売されていませんでした。

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とうもろこし4種類・全38品種まとめ

とうもろこしを食材として扱うのはスイートコーンと呼ばれる甘味種です。その他にもさまざまな種類がありますが、本記事では以下の4種類38品品種に分けて解説していきます。

  1. ゴールデンコーン(スイートコーンの黄粒種)15品種
  2. シルバーコーン(スイートコーンの白粒種)6品種
  3. バイカラーコーン(スイートコーンのバイカラー種)8品種
  4. その他の9品種

ゴールデンコーン(スイートコーンの黄粒種)15品種

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とうもろこしの栄養成分表と期待できる効果

栄養成分表

野菜として利用されるのは、胚乳に糖分の多い、スイートコーンと呼ばれる甘味種。とうもろこしのたんぱく質は、必須アミノ酸のリジンが少ないのが特徴。このため、リジンを多く含む肉や卵、乳製品、大豆製品などと組み合わせると、たんぱく質の栄養価値を高めることができる。

エネルギー 92kcal
水分 77.1g
たんぱく質 3.6g
脂質 1.7g
炭水化物 16.8g
カリウム 290mg
カルシウム 3mg
マグネシウム 37mg
リン 100mg
0.8mg
亜鉛 1.0mg
ビタミンB1 0.15mg
ビタミンB2 0.10mg
ビタミンC 8mg
食物繊維総量 3.0g

食品成分表(可食部 100gあたり)

期待できる効果・効能

疲労回復に効くアスパラギン酸をはじめ、脳を活性化するグルタミン酸、免疫機能を高めるといわれるアラニンなど、注目の栄養成分を多く含む。

  • 疲労回復
  • 便秘の予防・改善
  • コレステロールの上昇抑制
  • 高血圧の予防・改善

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とうもろこしの保存方法|冷蔵・冷凍・常温での保存期間の目安

そのままだと鮮度が落ちるのが早いので、買ってきたらすぐに加熱調理するとより長い期間美味しく食べることができます。
保存期間の目安をまとめておきました。

  • 冷蔵の保存期間:2~3日
  • 冷凍の保存期間:3か月
  • 常温の保存期間:向いていない

 

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おすすめの食べ方

デントコーンは人の食用ではないですが、コーンスターチという形で私たちの食卓には並んでいます。コーンスターチを使った料理にはどのようなものがあるのか、3種類ご紹介します。

クッキー

プリン

パウンドケーキ

以上のようなスイーツにコーンスターチは活用されています。家庭でもできるコーンスターチレシピもあるので、興味のある方はチェックしてみてくださいね。

まとめ

飼料用に生産されているとうもろこし「デントコーン」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

普段家庭で生のものを食べることはありませんが、加工品として知らない間に摂取していることもあることがわかりました。

茎や葉もデントコーンの飼料には使用するということで、品種によって用途や収穫までの過程が異なるのですね。

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