とうもろこしの保存方法まとめ|冷蔵・冷凍・常温での保存期間の目安はどのくらい?

「とうもろこし=夏の風物詩」としてイメージが定着している方も多いのではないでしょうか?

日本ではゆでる・蒸す・焼くなどして軸についた実にかぶりついたり、実だけを料理に使ったりして、利用されることが多いですよね。甘みがあって美味しいので、大人から子供まで食べやすい野菜と言えるでしょう。



今回はとうもろこしの長い歴史や冷蔵保存と冷凍保存についてまとめました。そのままだと鮮度が落ちるのが早いので、買ってきたらすぐに加熱調理するとより長い期間美味しく食べることができます。

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とうもろこしってどんな野菜

分類 イネ科トウモロコシ属
原産地 アメリカ
由来 「モロコシ」という植物に似ており、「唐」から来たことから。
英語でいうと  sweetcorn
別名 玉蜀黍、キビ、トウキビ、モロコシ、ナンバン など

日本では季節的に流通する野菜としての認識が強いですが、とうもろこしは麦・米と並ぶ世界3大穀物の1つで、紀元前2000年前から栽培されていたとされています。マヤ・アステカ文明の人々は、トウモロコシを主食として生活していました。とうもろこしのはっきりした起源や原産地はまだ分かっておらず、諸説あります。

とうもろこしが日本に渡来してきたのは、1579年(天正7年)でポルトガル人が長崎に伝えたのが始まりです。北海道開拓により本格的な栽培が始まり、日本でも広く普及するようになりました。日本国内でもとうもろこしの呼び方がさまざまで地域性が出ます。国内での最も生産量が多い北海道では「キビ」「トウキビ」などと呼ばれることがあります。

日本でのとうもろこしの旬は6月~9月です。日本ではとうもろこしをゆでたり焼いたりして食べることが多いですが、海外では製粉し、パンのように調理・加工した料理も一般的です。中南米ではとうもろこし粉を使って作った「トルティーヤ」が主食として一般的に食べられています。欧米ではとうもろこしの加工品であるコーンフレークの朝食は日本でも定番ですよね。

とうもろこしは糖質・タンパク質が主成分です。胚芽の部分にはビタミンEやビタミンB群など、ビタミン類も豊富です。食物繊維が豊富で、リノール酸・オレイン酸などの脂肪酸も含まれています。

とうもろこしは食用としてだけでなく、ひげ部分は漢方薬として用いられることもあります。ひげ部分は「南蛮毛」と呼ばれ、利尿作用や血圧降下作用を期待して昔から利用されてきました。さらに「とうもろこしのひげ茶」としてひげ部分を煮だしてお茶として飲まれることもあります。

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とうもろこしの見分け方

とうもろこしは皮やひげが付いたまま販売されていることが多いです。可食部の粒だけでなく、皮やひげの部分にも注目して、とうもろこしを上手に選びましょう。

以下のようなとうもろこしを選ぶのがおすすめです。

  • 褐色・黒褐色のひげがたくさんある
  • 皮の緑色が濃い
  • ふっくらつやつやした実が、頭から先端まで隙間なくびっしりついている
  • ずっしりと重みがある

とうもろこしは鮮度が落ちやすく、収穫後24時間たつと栄養が半減し、味が落ちてしまいます。スーパーに並んでいるとうもろこしを買った際は、収穫から時間がたっていると考えられるので、できるだけ早めに加熱調理して保存することをおすすめします。

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冷蔵保存の方法

保存期間の目安

生で冷蔵保存する場合の保存期間は2~3日です。

先ほども書いたように、収穫から時間が経つほど味と栄養が落ちるのでできるだけ早く加熱して保存しましょう。

冷蔵での保存方法

とうもろこしを買ってきたらすぐにゆでる・蒸すなどして加熱します。粗熱をとったらラップに包んで冷蔵庫で保存し、1週間ほどで食べきるようにしましょう。とうもろこしは栽培や輸出の際に農薬が使われていることが多いです。残留農薬を落すためにゆでる前には実と皮をよく洗い、ゆで汁は利用せず捨てるようにしてください。

冷凍保存の方法

保存期間の目安

保存期間は3か月です。

冷凍での保存方法

ゆでる・蒸すなどして加熱調理した後、実を軸から外します。冷凍用保存袋に入れてバラバラの状態で冷凍します。

解凍する時は、一晩冷蔵庫に移し、自然解凍させるか、熱湯をかけます。凍ったまま調理もできるので便利ですよ。

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常温保存の方法

保存期間の目安

とうもろこしは鮮度が落ちるのが早いため、常温保存は向いていません。

買ってきたらできるだけすぐ、ゆでるなどして調理し、冷蔵・冷凍保存しましょう。

常温での保存方法

短時間保存する場合は、ひげ部分を上にして立てた状態で保管するようにしましょう。横に寝かせて保存すると、とうもろこしが生育環境と同じ状態に戻ろうとし、立ち上がるためにエネルギーを使います。エネルギーを消耗すると、鮮度が落ちるのも早くなってしまうため、生育環境と同様にひげを上にして立てて保存するのがおすすめです。

まとめ

  • 冷蔵の保存期間:2~3日
  • 冷凍の保存期間:3か月
  • 常温の保存期間:向いていない

日本では米や小麦が主食の穀物として食べられることが多いですが、海外ではとうもろこしが主食として食べられている文化もあります。

とうもろこしは缶詰やコーンミールなどの加工食品として利用されることも多いです。中には生で食べるより加工食品の方がなじみ深い人もいるかもしれません。

もちろん、加工品も美味しいですが旬の新鮮なとうもろこしはみずみずしく甘みがあって美味しいので、見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。

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