2021年の小寒はいつ?旬の食べ物・植物・生き物などまとめ

小寒は(しょうかん)は、二十四節気 の23番目の節気です。定気法だと太陽黄経が285度のときで1月5日ごろになります。

今回は小寒の旬の食べ物・植物・生き物などをまとめました。

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小寒とは

小寒は(しょうかん)は、二十四節気 の23番目の節気です。新暦では、だいたい1月6日頃から19日頃にあたり、「寒の入り」になります。小寒と大寒を経て2月4日の立春を迎えるまでは厳冬と呼ばれ、1年中で最も寒い季節です。

季節 季節の気配 72候の分類
晩冬 寒の入り 初候:芹乃栄
次候:水泉動
末候:雉始雊

ちなみに英語では「Small cold」と言います。

2021年の小寒はいつ?

2021年の小寒は1月5日になります。小寒から数えて4日目を「寒四郎 」といい、麦作が豊作か凶作かを占う日でした。その日が晴れれば豊作と言われていました。また、小寒から9日目に雨が降れば「寒九の雨」といい、豊穣の兆しとして喜ばれました。二十四節気、七十二候は、農作業をおこなう上での参考書とも言えます。

小寒 2020年 1月6日
2021年 1月5日

二十四節気の詳しい日程がわかる年間カレンダーは下のまとめからチェックしてくださいね。

24節気・72候のまとめカレンダー

太陽の動きをもとに、1年を二十四に分けた「二十四節気」は、季節の指標となる大切な暦であり、古代中国が発祥です。
立春、立夏、立秋、立冬を区切りに4つの節気を設定し、それぞれの季節を更に6等分することで、正しく季節を把握するために使われてきました。

24節気 2021年 72候
立春 2月3日 東風解凍,黄鶯睍睆,魚上氷
雨水  2月18日 土脉潤起,霞始靆,草木萠動
啓蟄 3月5日 蟄虫啓戸,桃始笑,菜虫化蝶
春分 3月20日 雀始巣,桜始開,雷乃発声
清明 4月4日 玄鳥至,鴻雁北,虹始見
穀雨 4月20日 葭始生,霜止出苗,牡丹華
立夏 5月5日 蛙始鳴,蚯蚓出,竹笋生
小満 5月21日 蚕起食桑,紅花栄,麦秋至
芒種 6月5日 螳螂生,腐草為蛍,梅子黄
夏至 6月21日 乃東枯,菖蒲華,半夏生
小暑 7月7日 温風至,蓮始開,鷹乃学習
大暑 7月22日 桐始結花,土潤溽暑,大雨時行
立秋 8月7日 涼風至,寒蝉鳴,蒙霧升降
処暑 8月23日 綿柎開,天地始粛,禾乃登
白露 9月7日 草露白,鶺鴒鳴,玄鳥去
秋分 9月23日 雷乃収声,蟄虫戸,水始涸
寒露 10月8日 鴻雁来,菊花開,蟋蟀在戸
霜降 10月23日 霜始降,霎時施,楓蔦黄
立冬 11月7日 山茶始開,地始凍,金盞香
小雪 11月22日 虹蔵不見,朔風払葉,橘始黄
大雪 12月7日 閉塞成冬,熊蟄穴,魚群
冬至 12月22日 乃東生,麋角解,雪下出麦
小寒 1月5日 芹乃栄,水泉動,雉始
大寒 1月20日 款冬華,水沢腹堅,始乳

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小寒の七十二候(しちじゅうにこう)の読み方と意味

 七十二候は、二十四節気を約5日ずつ3つに分けた期間のことで、寒露は次ぎのように分けられます。

初候:芹乃栄

芹乃栄(せりすなわちさかう)の意味は、芹がみずみずしく育つことを言います。

1月5日頃から1月9日頃までです。

次候:水泉動

水泉動(すいせんうごく)の意味は、地中で凍っていた泉が動き始めることを言います。

1月10日頃~1月14日頃までです。

末候:雉始雊

雉始雊(きじはじめてなく)の意味は、雄がケーンケーンと鳴き、求愛することを言います。1月15日頃~1月19日頃までです。

小寒の手紙やあいさつ文について


小寒に入ると「寒中お見舞い」を出します。年賀状を頂いたままの場合は、早めに寒中お見舞いを出すようにしましょう。時候の挨拶としては「小寒の候(しょうかんのこう」から始めると無難です。

書き出し


ビジネス的な手紙の書き方には簡単なルールがあります。

書き出しの頭語と書き終わりの結語は決まっています。

例えば「拝啓」と書けば「敬具」で終わり、「前略」と書けば「早々」で終わります。

次に、時候の挨拶を書きます。本文につなげるときは、「このたびは」とか、「さて」などから入り、本文では要領よく内容を伝えます。

  • 小寒の候、貴社におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
  • 小寒の候、一陽来復の春、お変わりなくお過ごしのことと存じます。
  • 小寒の候、厳しい寒さが続きます。いかがお過ごしでしょうか。

結びの挨拶

終わりのあいさつ文は「本年も変わらぬご厚誼のほど宜しくお願い申し上げます。」などと書き、最後に、日付、差出人名を書きます。

  • 極寒の候、お元気でお過ごしください。
  • 今年もおだやかな一年となりますように。
  • 寒さはこれからが本番。お風邪などひかれませんように。

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小寒の俳句でよく詠まれる季語

 立冬の俳句によく使われる季語について

七日正月、初春、小正月、寒月、関椿、寒梅、関牡丹、小寒、寒のうち、寒すずめ、餅の花、初芝居、寒の水、寒の入り、小豆がゆ、風花、七草、やぶ入り、寒たまごなどです。

立冬の頃の有名な俳句

  • 吾子(あこ)が頬に したたかつけぬ 小豆粥 尾崎紅葉(おざき こうよう)
  • 寒月や 門をたゝけば 沓の音 与謝蕪村(よさ ぶそん)
  • 日がえりの 京の人らし 初芝居 水原秋櫻子(みずはら しゅうおうし) 
  • 繭玉の さくら色より 明けにけり 三橋鷹女 
  • 縁濃き 子の日の小松 打ちながむ 飯田蛇笏(いいだ だこつ)
  • よく光る 高嶺の星や 寒の入り 村上鬼城(むらかみ きじょう)
  • 雪の戸や 若菜ばかりの 道一つ 池西言水(いけぬし ごんすい)

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小寒の代表的な行事

人日の節句

七日正月とも言い、朝食に春の七草をを入れたおかゆを食べます。

ちなみに春の七草とは、芹、なずな、ごぎょう、はこべ、仏の座、すずな(かぶ)、すずしろ(大根)です。

七草を刻むときは「七草なずな唐土の鳥が日本の土地に渡らぬ先に」と七草囃子をとなえたようです。

現代も七草がゆを食べる習慣は残っており、この時期になるとスーパーなどで、七草が小篭に入れて売られています。

小正月

1月15日を小正月と言い、各地で農事的な行事が催されたり、農業に従事する人たちは年間の農作業の計画を立てます。

また、この日は女正月とも呼ばれ、暮れから正月にかけて忙しく働いた主婦が一休みする日とも言われています。

左義長(さぎちょう)

どんど焼きとも言われる左義長は、無病息災と五穀豊穣を祈る行事として、正月飾りなどを火で焚き上げます。

小正月の行事のひとつで1月15日に行われる地方が多いようです。

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小寒の旬の食材

タラ


鱈(たら)は北の海を代表する魚です。旬は10月~3月で、タウリンやグルタチオン、ビタミンDやビタミンEを含み、疲労時の体力回復に効果的です。

 かぶ


かぶは弥生時代に日本へ伝来したといわれる野菜です。カリウムやジアスターゼ、ビタミンC を含み消化促進効果や冷えやのぼせを改善する働きもあります。また、吹き出物や肌荒れを解消する働きも期待できます。

小松菜

小松菜(こまつな)は、東京都江戸川区小松川で栽培されたことから、この名前がつけられました。旬は12月~2月頃です。カルシウムやビタミンB2が豊富で、高血圧の予防や改善など、生活習慣病全般に効果があります。

小寒の植物と生き物 

植物では水仙、冬牡丹、万作、蝋梅、胡蝶蘭、黄梅、葉牡丹、藪椿、フクジュソウなずな、はこべ、冬イチゴ、万両、ヤブコウジなどです。

生き物ではメジロ、ヒヨドリ、シジュウガラ、ヤマガラ、ルリビタキ、コゲラ、マガモ、コガモなどです。

冬牡丹


もともと初夏の花である牡丹の花芽をつみとって冬に咲かせるようにしたものです。藁囲いをして、寒さの中大輪の花を咲かせます。

メジロ

メジロとは名前のとおり目の周りの白い縁取が特徴で大きさはスズメよりやや小振りです。よく、ウグイスと間違われるのは、「梅に鶯」という言葉のせいで、 梅の花に飛んでくる小型の鳥を鶯だろうと勘違いされたのが原因と言われています。

コゲラ


日本で一番小さなキツツキ。「ギーギー」ときしり声で鳴き、黒褐色と白色のまだらの体で、白色の横縞が特徴です。

 まとめ

小寒は、まだまだお正月気分が抜けない時期です。お正月の食べ過ぎや、運動不足が重なって、体重も気になる時期です。この時期は、1月7日の七草がゆや1月15日の小豆がゆなどを食べるとともに、ビタミン類をたっぷり含む株や小松菜を摂り、胃腸の調子を整えましょう。


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