小満は今年のいつ?旬の食べ物・植物・生き物などまとめ

あらゆる生き物がすくすくと育つ・小満

二十四節気の一つですが、意外とよく知らないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、小満について詳しくまとめてみました。ちなみに「小満」の読み方は「しょうまん」です。

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小満とは?

小満は「しょうまん」と読み、24節季の中で8番目の節季です。

季節 季節の気配 七十二候の分類
初夏 天気雨 初候:蚕起食桑
次候:紅花栄
末候:麦秋至

ちなみに英語では「grain full」といいます。

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意味

小満とは、あらゆる命が次第に満ち満ちていく時季を意味しています。畑に蒔いた麦に穂がつき「少し満足する」という意味からその名が名付けられました。

昔は農作物の出来不出来が命に関わる死活問題だったのです。麦の穂がつくと「今の所は順調だ」とひとまず安心したとことが影響したと言われています。

現在でも小満は農作業が活発化し農家は繁忙期を迎える頃です。

俳句と季語

小満は夏の季語です。滋賀県出身の俳人・柿本多映「小満の まるき柱を 抱きをり」という句を残しています。

太陽の豊かな光を受けて万物の命が輝く時期であり、俳句の季語として使う人は多いです。

今年の小満はいつ?

小満は、太陽黄経が60度の時をさしますが、毎年同じ日とは限りません。

期間としての小満は、毎年だいたい5月21日〜6月5日頃です。

小満 2020年 5月20日
2021年 5月21日

今年の詳しい日付が知りたい方は下記のカレンダーをご参照ください。梅雨の目前の時季であり、走り梅雨となることもあります。

二十四節気の詳しい日程がわかる年間カレンダーは下のまとめからチェックしてくださいね。

24節気・72候のまとめカレンダー

太陽の動きをもとに、1年を二十四に分けた「二十四節気」は、季節の指標となる大切な暦であり、古代中国が発祥です。
立春、立夏、立秋、立冬を区切りに4つの節気を設定し、それぞれの季節を更に6等分することで、正しく季節を把握するために使われてきました。

24節気 2021年 72候
立春 2月3日 東風解凍,黄鶯睍睆,魚上氷
雨水  2月18日 土脉潤起,霞始靆,草木萠動
啓蟄 3月5日 蟄虫啓戸,桃始笑,菜虫化蝶
春分 3月20日 雀始巣,桜始開,雷乃発声
清明 4月4日 玄鳥至,鴻雁北,虹始見
穀雨 4月20日 葭始生,霜止出苗,牡丹華
立夏 5月5日 蛙始鳴,蚯蚓出,竹笋生
小満 5月21日 蚕起食桑,紅花栄,麦秋至
芒種 6月5日 螳螂生,腐草為蛍,梅子黄
夏至 6月21日 乃東枯,菖蒲華,半夏生
小暑 7月7日 温風至,蓮始開,鷹乃学習
大暑 7月22日 桐始結花,土潤溽暑,大雨時行
立秋 8月7日 涼風至,寒蝉鳴,蒙霧升降
処暑 8月23日 綿柎開,天地始粛,禾乃登
白露 9月7日 草露白,鶺鴒鳴,玄鳥去
秋分 9月23日 雷乃収声,蟄虫戸,水始涸
寒露 10月8日 鴻雁来,菊花開,蟋蟀在戸
霜降 10月23日 霜始降,霎時施,楓蔦黄
立冬 11月7日 山茶始開,地始凍,金盞香
小雪 11月22日 虹蔵不見,朔風払葉,橘始黄
大雪 12月7日 閉塞成冬,熊蟄穴,魚群
冬至 12月22日 乃東生,麋角解,雪下出麦
小寒 1月5日 芹乃栄,水泉動,雉始
大寒 1月20日 款冬華,水沢腹堅,始乳

小満の七十二侯

初候 蚕起食桑

初候は「蚕起食桑(かいこおきてくわをくう)」です。昔は「おかいこさま」と呼ばれ人々の生活を支えてきた蚕。この時期は、蚕が積極的に餌である桑の葉を食べ、成長する時季にあたります。

次候  紅花栄

次候は「 紅花栄(べにばなさかう)」です。文字通り紅花が一面に咲き誇る時季をさします。紅花は古代エジプトの頃から染料に使われてきた花であり、日本でも紅に使われている有名な花です。

末候 麦秋至(ばくしゅういたる)

末候は「麦秋至(ばくしゅういたる)」。麦の穂が黄金色に実る頃にあたります。麦にとっての実りの季節であることから「麦の秋」と呼びならわしました。

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小満の侯:手紙や挨拶状に時候の挨拶

書き出し

  • 小満の候、○○様にはご無事でご活躍のことと存じ上げます。
  • 小満の候、皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
  • 小満の候、貴社におかれましてはますますご興隆のこととお慶び申し上げます。

結びの挨拶

  • 青葉繁れる好季節、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
  • 爽やかな初夏のみぎり、皆様のますますのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
  • 風薫る五月、どうぞお健やかにお過ごしください。

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小満の行事

衣替え

季節の推移に応じて衣服を変えます。衣服の収納場所の変更も行います。

旬の食材

ソラマメ

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茹でてもご飯と一緒に炊き込んでもおいしいソラマメ。小満の頃が旬の食材の一つです。紀元前5000年の頃から栽培されていたと言われています。

ラッキョウ

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平安時代は薬として用いられ、現在でも多くの薬効を持つことで知られているラッキョウ。天ぷらなどでもおいしくいただけます。

たまねぎ

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様々な料理に使えるたまねぎ。日本では黄たまねぎが主流です。切った際に涙が出ることを抑えたい時は、直前まで冷蔵庫で冷やしておくことがおすすめです。

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旬の植物

勿忘草

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明治時代に日本に渡来し、かわいらしい青色の花が人々の目を楽しませる勿忘草。ドイツ語では「vergissmeinnicht」であり「私を忘れないで」という意味があります。

アマリリス

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ユリに似た上品な花を咲かせるアマリリス。美しい名前は古代ギリシャの詩に登場する羊飼いの少女に由来すると言われています。

金魚草

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金魚に似た形の花を咲かせる金魚草。園芸用の花として親しまれており、色も多種多様です。「おせっかい」という花言葉があります。

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旬の生き物

きす

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「海のあゆ」とも呼ばれるきす。見た目に美しく、江戸前の天ぷらには欠かせないと言われる魚です。

シジュウカラ

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全国的に生息しているシジュウカラ。群れる習性があることからこの名前がついたと言われています。

てんとう虫

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愛らしい姿で老若男女問わず親しまれているてんとう虫。アブラムシなどの害虫を食べてくれる存在として重宝されています。

まとめ

生き物の命の輝きを如実に感じることができる小満。麦の成長を考えると、その名前にも納得です。豊かな生命の息吹を思う存分味わってみてはいかがでしょうか。

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