鍋の具材に欠かせない野菜の一つに「しゅんぎく(春菊)」があります。苦味と香りにクセがあるので好き嫌いが分かれる野菜でもありますが、季節を感じる食材ですよね。
そんなしゅんぎくは、購入してすぐに使わない場合や使いかけの場合、できるだけ傷まないように保存したいですよね。野菜はうっかり保存期限を過ぎると、腐ってしまった!なんてこともあります。今回は、
- 腐っているしゅんぎくの特徴や状態
- 腐っている or セーフなしゅんぎくの見分け方
- しゅんぎくが腐る原因
- しゅんぎくの正しい保存方法と期間目安
についてご紹介いたします。
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目次
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しゅんぎくってどんな野菜?
しゅんぎくの歴史は古く、日本には中国を経由して室町時代頃に伝来したと言われています。その証拠に、17世紀末の書物にしゅんぎくについての記載が残っています。
漢字では「春菊」と書きますが、春になると黄色い菊のような花を咲かせることから「春菊」と名付けられました。特有の苦味と香りが特徴的な冬の野菜です。
毒性はない?
様々な情報を調べてみると「春菊自体に毒はない」ことがわかりました。ただ春菊の独特の形が少し厄介で、「農薬が入り込みやすい形」とされているのです。
ですので市場に出る前に洗浄はされているものの、自宅でも使う前に春菊をしっかり洗浄することが大事になってきます。これが春菊に毒があると言われるようになった原因ですね。
詳しくはこの記事をチェック!
生でそのまま食べられる?
生食は危険ではありません。独特な香りと苦味があるため、春菊は火を通して食べるものと思っている方が多いと思います。しかし、葉の部分であればアク抜きをしなくても生で食べられるんです!
生で食べる部分は葉のみです。春菊の葉の部分だけ切り落とし、よく水で洗いましょう。土や農薬が付いていることもあるので、水にしばらく浸けておくと安心です。その後、水を切ったら食べる大きさに切り、サラダにして食べるとおいしく食べられます。
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このしゅんぎくって腐ってる?
しゅんぎくが腐ると、どんな状態になるのでしょうか?早速腐ったしゅんぎくの特徴を見てみましょう。
しゅんぎくが腐るとどうなる?
腐ってしまったしゅんぎくには、このような状態が現れます。
- 変色❶:茶色く変色している
- 変色❷:黄色っぽく変色している
- 感触:葉がふにゃふにゃに柔らかくなっている
- 見た目❶:枯れて乾燥している
- 見た目❷:ぬるぬるして水気が出ている
しゅんぎくの葉は鮮やかな緑色をしていますが、傷み始めると徐々に 黄色→茶色へと変色 していきます。また、葉の水分が抜けてしなしなになり 柔らかく なります。
また、乾燥して 葉が枯れたり 、 ぬるぬるして水気が出ていたらNG です。残念ですが腐ったしゅんぎくは美味しくありませんので、廃棄するようにしましょう。
腐っている?セーフ?まだ食べられるしゅんぎくの見分け方3つ
しゅんぎくが腐っているのか、まだ大丈夫なのか、腐りかけのしゅんぎくを見分けるポイントを見てみましょう。保存していたしゅんぎくがこんな風に変化することがあるので、見極め方をご紹介します。
❶ 葉が黄色味がかっている
❷ 乾燥してカサカサしている
❷ 元気がなくしなしなしている
しゅんぎくは傷んでくると葉が黄色っぽく変色し、やがて茶色くなって枯れてしまいます。少し黄色味がかっているかな?と思ったら傷み始めている証拠です!多少の黄色味であればギリギリ食べることができますので早めに消費しましょう◎
また、水分が抜けるとしなしなして元気がなくなってしまいます。水に15分ほど浸けておくと復活することもありますので試してみてくださいね。乾燥も傷みの原因となります。保存方法については後ほどご紹介いたします!
しゅんぎくが腐る原因3つ
では、しゅんぎくはどんな状態だと腐りやすいのでしょうか?できるだけ長持ちさせるためにも、しゅんぎくが腐りやすくなる原因を3つ見てみましょう。
❶ 乾燥した場所で保存している
❷ 水を入れて保存している場合、その水を替えていない
❸ 暖かい場所で保存している
しゅんぎくは水の中に立てて入れるように保存するのが良いのですが、その水が古くなっていると水に浸っている部分から腐り、ぬるぬるとヌメリを発するようになります。 保存中の水はできるだけ毎日取り替えましょう 。
乾燥は葉を枯らす原因になってしまうので、ビニール袋などで覆うようにしましょう。また、暖かい場所で保存すると痛みやすいです。続いては、しゅんぎくの栄養についてです!
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しゅんぎくの栄養って何がある?
春菊に含まれる栄養成分
春菊は緑黄色野菜の中でも特に栄養価が高く、強い抗酸化作用を持つβカロテンが豊富に含まれています。また、ビタミンCや鉄分・葉酸・カルシウムが多いのも特徴です。
- ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
- 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
- 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
- β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
春菊を食べて期待できる効果
春菊が持つ抗酸化作用は、がん予防や美肌効果に効果的です。
- 免疫力向上/ 風邪予防
- 美肌効果
- がん予防
- 胎児の成長形成(妊婦さん)
食べ過ぎは体に悪い?
春菊には、アレルギー症状が出る可能性やシュウ酸という成分があるため、食べすぎてしまうと体調不良となる場合があります。食べる量には注意が必要です。
詳しくはこの記事をチェック!
しゅんぎくを長持ちさせる保存方法|常温・冷蔵・冷凍の保存期間の目安
しゅんぎくってどんな風に保存すれば良いの?保存期間は?とお困りの方はコチラを参考にしてみてくださいね。
保存期間の目安
- 常温:1週間
- 冷蔵:1〜2週間
- 冷凍:約1ヶ月 (※不向き)
常温・冷蔵保存方法
- 容器に水を張り、しゅんぎくを立てるように入れる
- 上からビニールをかぶせ、乾燥しないように下を閉じる
こうすることで常温・冷蔵共に1〜2週間日待ちします。夏は冷蔵庫に入れましょう。冷蔵の方が数日より長く日待ちしますよ◎
冷凍保存方法
しゅんぎくは冷凍保存も可能で約1ヶ月ほど日持ちします。風味や葉の元気さは劣ってしまうのであまりオススメではありませんが、できるだけ水分を拭き取ってから密閉袋に入れて冷凍庫に入れます。
使う時は自然解凍します。水気が出るのでキッチンペーパーでよく拭き取ってから使いましょう◎
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腐る前に食べよう!しゅんぎくを大量消費できる食べ方レシピ
しゅんぎくを大量消費したい!そんな時はコチラを参考にしてみてくださいね。余ってしまったしゅんぎくを使う時や大量消費したい時にオススメのレシピを集めてみました。
鍋
しゅんぎく好きの方にはたまらないしゅんぎくの鍋!たくさん野菜が摂れるところや、温まるところが人気の定番メニューですが、しゅんぎくを入れることで一気に味わいが変わります◎すぐに柔らかくなるので、しゅんぎくを入れるのは火を止めてからでOKです。
天ぷら
しゅんぎくは天ぷらにしても美味しい春の野菜です。香りが良く、お蕎麦やうどんの付け合わせにぴったりですが、しゅんぎく100%の天ぷらはちょっと苦手かも…という方は他の野菜とミックスしてみましょう。
その他の食材・食品の腐っている状態と保存方法をチェック
代表的な食品・食材488種類を見る
代表的な食品・食材488種類を21分類に分けて、腐っている状態と保存方法についてまとめました。是非こちらのページをご覧くださいね(^^♪
他の葉野菜の腐っている状態・保存方法をチェック
他にもたくさんの葉野菜についての腐っている状態やおススメの保存方法方に関してのページがあるのでそれぞれご確認くださいね!
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まとめ
しゅんぎくを見極める上で大切なポイントはコチラです。腐っているのかセーフなのか、臭いや見た目・感触などをよくチェックしてみてくださいね。
食べても大丈夫な状態
- 変色:葉が黄色っぽく変色しているのは傷み始めている証拠
- 見た目:しなしなして元気がないのは水分が抜けている証拠
腐っているので食べるとダメな状態
- 見た目で判断❶:葉が全体的に茶色く変色している
- 見た目で判断❷:葉が枯れている
- 感触で判断❶:ぬるぬるして水気が出ている
- 感触で判断❷:葉がふにゃふにゃに柔らかくなっている
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