2020年は寒露いつ?旬の食べ物・植物・生き物などまとめ

寒露とは「野草の露が寒さで霜に変わる」ころで、秋も深まり野草に宿る露が霜に変わります。

今回は寒露の旬の食べ物・植物・生き物などをまとめました。

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寒露とは

寒露とは「野草の露が寒さで霜に変わる」ころで、秋も深まり野草に宿る露が霜に変わります。秋晴れが続くようになり空には鰯雲が、 野山は錦に彩られ、夜にはコオロギが鳴き、秋の夜長が始まります。

季節 季節の気配 72候の分類
晩秋 鰯雲 初候:鴻雁来
次候:菊花開
末候:蟋蟀在戸

ちなみに英語では「Cold dew」と言います。

2020年の寒露はいつ

寒露は二十四節気 の17番目の節気です。2020年の寒露は10月8日です。

秋分から数えて15日目ごろで秋の長雨が明け、秋晴れの日が続くようになります。

野山は紅葉が濃くなり、冬鳥が渡ってきて、朝晩の寒さを感じ始めます。

寒露 2020年 10月8日
2021年 10月8日

二十四節気の詳しい日程がわかる年間カレンダーは下のまとめからチェックしてくださいね。

24節気・72候のまとめカレンダー

太陽の動きをもとに、1年を二十四に分けた「二十四節気」は、季節の指標となる大切な暦であり、古代中国が発祥です。
立春、立夏、立秋、立冬を区切りに4つの節気を設定し、それぞれの季節を更に6等分することで、正しく季節を把握するために使われてきました。

24節気 2021年 72候
立春 2月3日 東風解凍,黄鶯睍睆,魚上氷
雨水  2月18日 土脉潤起,霞始靆,草木萠動
啓蟄 3月5日 蟄虫啓戸,桃始笑,菜虫化蝶
春分 3月20日 雀始巣,桜始開,雷乃発声
清明 4月4日 玄鳥至,鴻雁北,虹始見
穀雨 4月20日 葭始生,霜止出苗,牡丹華
立夏 5月5日 蛙始鳴,蚯蚓出,竹笋生
小満 5月21日 蚕起食桑,紅花栄,麦秋至
芒種 6月5日 螳螂生,腐草為蛍,梅子黄
夏至 6月21日 乃東枯,菖蒲華,半夏生
小暑 7月7日 温風至,蓮始開,鷹乃学習
大暑 7月22日 桐始結花,土潤溽暑,大雨時行
立秋 8月7日 涼風至,寒蝉鳴,蒙霧升降
処暑 8月23日 綿柎開,天地始粛,禾乃登
白露 9月7日 草露白,鶺鴒鳴,玄鳥去
秋分 9月23日 雷乃収声,蟄虫戸,水始涸
寒露 10月8日 鴻雁来,菊花開,蟋蟀在戸
霜降 10月23日 霜始降,霎時施,楓蔦黄
立冬 11月7日 山茶始開,地始凍,金盞香
小雪 11月22日 虹蔵不見,朔風払葉,橘始黄
大雪 12月7日 閉塞成冬,熊蟄穴,魚群
冬至 12月22日 乃東生,麋角解,雪下出麦
小寒 1月5日 芹乃栄,水泉動,雉始
大寒 1月20日 款冬華,水沢腹堅,始乳

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寒露の七十二候(しちじゅうにこう)の読み方と意味

 七十二候は、二十四節気を約5日ずつ3つに分けた期間のことで、寒露は次ぎのように分けられます。

初候:鴻雁来

鴻雁来(こうがんきたる)の意味は、雁が飛来し始めることをいます。

10月8日~12日までです。

次候:菊花開

菊花開(きくかひらく)の意味は、菊の花が咲くことをいいます。

10月13日~17日までです。

末候:蟋蟀在戸

蟋蟀在戸(キリギリスとにあり)の意味は、蟋蟀(キリギリス)が戸の辺りで鳴くことを言います。

10月18日~22日までです。

寒露の手紙やあいさつ文について

書き出し

寒露は霜降(10月23日頃)までになり、季節は晩秋から初冬となります。あいさつ文には「寒露の候」とか「寒露のみぎり」といった使い方が多いようです。

例えば、「寒露の候、貴社におかれましてはますますご盛栄のこととお慶び申し上げます」といった使い方をします。また親しい間柄では「寒露のみぎり、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか」などと使います。

他にも「秋冷の候」「暮秋の候」「秋月の候」「錦秋の候」なども使われます。

親しい間柄なら、「行楽の秋になりましたが、いかがお過ごしでしょうか」「秋の夜長の季節となりましたがお元気にお過ごしでしょうか」と言った問いかけの文を始めに書きます。

  • 寒露の候の季節になり、めっきり涼しい日々が続いていますね。
  • 寒露の候、秋も深まってまいりましたがいかがお過ごしでしょうか。
  • 寒露の候、貴社ますますご発展のこととお喜び申し上げます。

結びの挨拶

結びのあいさつは、ビジネス系の場合は「今後とも変らぬご支援のほど、よろしくお願い申し上げます」などとまとめます。親しい間柄では、「時節柄、お身体をご自愛ください」などと書きます。

  • 今秋が実り多いものになるよう、お祈り申し上げます。かしこ
  • 朝夕は少し冷え込んできましたので、健康管理にご留意ください。敬具
  • 季節の変わり目ですので、くれぐれも御身体ご自愛くださいますようお願い申し上げます。謹白

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寒露の俳句でよく詠まれる季語

 寒露の俳句によく使われる季語について

秋深し、秋時雨、芋煮会、菊枕、冬支度、柚子、落穂、稲刈り、栗飯、夜霧、秋日和、秋祭り、あけび、雁(かり)渡り鳥、夜寒、夕霧、秋収め、晩秋などがあります。

秋分の頃の有名な俳句

  • けふからは日本の雁ぞ楽に寝よ 小林一茶
  • 水底を水の流るる寒露かな 草間時彦
  • 秋の雲 うすれて天の 瑠璃となる 山口誓子(やまぐち せいし)
  • 自然薯の 切口白き 寒露かな 池田秀水
  • 汲み置きの 水平らかに 寒露の日 角川照子
  • 去年より 又さびしひぞ 秋の暮 与謝蕪村(よさ ぶそん)
  • まひるまの 静かな家並 秋祭 星野立子
  • ふところに 文あたゝかし 秋の雨 長谷川かな女

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立秋の代表的な行事

秋の高山祭り

岐阜県高山市で10月9日~10日行われる祭りで、高山祭の屋台行事は、重要無形民俗文化財に指定されています。戦国時代の後半頃に行われた桜山八幡宮の例祭の八幡祭が始まりのようです。

伊勢神宮神嘗祭

三重県の伊勢神宮で10月15日~17日に行われます。

10月17日の午後10時と午前2時の2回行われ、神宮神田で清浄に栽培された新米のご飯とお餅、神酒をはじめ、山の幸や海の幸がお供えされます。

えびす講

引用:https://gift-manners.shaddy.jp/

10月20日に行われる商売繁盛の神様である恵比須様を祀る行事です。関東では10月20日に行う地域が多く「二十日えびす」といいます。

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寒露の旬の食材

肌寒い日が増えて気温の低下が感じられます。風邪をひきやすい季節なので、ビタミンやミネラルを含む旬の食材を摂って養生をしましょう。

ししゃも

ししゃもにはビタミンDやB2やE、カルシウムなどが豊富に含まれています。頭からしっぽまで全て食べて、カルシウムを摂りましょう。

 

柿には様々な種類がありますが、9月~12月ごろが旬で最もおいしいのが寒露の頃です。むくみを防止するカリウムや疲労回復に役立つビタミン類が多く含まれ、風邪の予防にもなります。

漢方では柿の葉はシヨウと呼ばれ、生活習慣病やアレルギー体質の改善に効果があるといわれ、煎じてお茶代わりに飲まれています。

ギンナン

銀杏はイチョウの木の実の中にある種子の部分で、ビタミン類やカロテン、カリウムなどが含まれます。9月下旬~111月中旬ごろに採れます。

咳や痰をを改善する働きがありますが、小毒が含まれているため、食べ過ぎないように注意しましょう。

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秋分の植物と生き物 

菊(キク)は古くから愛され親しまれてきた”日本の花”です。皇室の紋にも使われている日本を象徴する花のひとつです。菊(キク)は中国から奈良時代に伝わり、江戸時代に入ってから盛んに品種改良されるようになりました。

イソギク

日本に分布するキク科キク属の多年草です。 日本固有種の野生菊で、分布域は千葉県犬吠崎から静岡県の御前崎にあり、海岸の崖や岩場などに自生が見られます。頭花は筒状花のみで構成された集合花で、キク科の植物に多く見られる花弁のような舌状花はありません。

ナナカマド

北海道から九州までの深山に分布するバラ科ナナカマド属の落葉樹。 春の芽出し、新緑、秋の紅葉、雪中に残る赤い果実と四季を通じて見所があり北国では街路樹として使われることが多いです。 日本原産だが近縁種はアジアやヨーロッパの各地に自生し中国では「花楸樹」といいます。

鶫(ツグミ)

翼を下げ、そり返るように胸を張って立ち止まり地上で採食する赤茶色の鳥。シベリア東部からカムチャッカにかけて繁殖し、冬鳥として全国に渡来します。5月頃まで残る個体が多いです。農耕地、草地、牧草地、河原、公園など開けた場所を好みます。非繁殖期にやってくる冬鳥のため、鳴かずに口をつぐんでいることが和名の由来です。

キリギリス

日本の青森県から岡山県にかけて生息するヒガシキリギリスと、近畿地方から九州地方にかけて生息しているニシキリギリスの総称としてキリギリスと呼称する場合と、ヒガシキリギリスとニシキリギリスを区別せず、近似種などを存在しないものとして扱い、すべて同一の種としての認識する際の呼称としてのキリギリスがあります。

ハタハタ

スズキ目に属するの一種。 別名カミナリウオ、シロハタなど。 日本では主に日本海側で食用にされ、秋田県の県です。魚卵はブリコと呼ばれます。

まとめ

10月は、縁結びの相談に出雲大社に神様が集まるため、神様が留守をするので神無月(かんなづき)と言われます。

逆に、出雲地方では神在月(かみありづき)といいます。寒露二十四節気の中の17番目の節気で、秋の終わりの季節になりますが、

まだまだ過ごしやすく好天にも恵まれ、神様が留守の間も結婚式は多いようです。

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