2020年大暑はいつ?旬の食べ物・植物・生き物などまとめ

大暑は、夏至から約1ヵ月後で、旧暦では6月中旬頃、新暦では7月23日頃にあたります。梅雨が明けて暑さが増し、空には入道雲がみられセミの大合唱が響きます。

夏真っ盛りで、各地で一年の最高気温が観測されます。大暑は文字通り、大寒の反対の意味で、太寒の半年後に大暑がやってきます。

厳しい暑さが続き水不足に悩む地域があるかと思えば、激しい雷雨の被害に遭う地域もあります。また、暑さのせいで睡眠不足になったり、水分不足などが原因で、熱中症にかかりやすくなります。

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大暑とは?

小暑は「たいしょ」と読み、梅雨が明けた初夏のころです。24節季の中で12番目の節季になります。

季節 季節の気配 72候の分類
晩夏
梅雨明け
初候:温風至
次候:蓮始開
末候:鷹乃学習

ちなみに英語では「midsummer day」と言います。

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2020年の大暑はいつ?

 2020年の大暑は7月22日です。夏至から約1ヵ月後、小暑から数えると15日目頃で、旧暦では6月中旬頃、新暦では7月22~23日頃にあたります。

この日より立秋までの期間を大暑と言いますが、太陽の位置で毎年計算されて日時が決まるため、年によって日にちがずれることがあります。ちょうど梅雨明けの時期でもあり、夏の土用も7月20日~8月7日のこの頃です。

大暑 2020年 7月22日
2021年 7月22日

二十四節気の詳しい日程がわかる年間カレンダーは下のまとめからチェックしてくださいね。

24節気・72候のまとめカレンダー

太陽の動きをもとに、1年を二十四に分けた「二十四節気」は、季節の指標となる大切な暦であり、古代中国が発祥です。
立春、立夏、立秋、立冬を区切りに4つの節気を設定し、それぞれの季節を更に6等分することで、正しく季節を把握するために使われてきました。

24節気 2021年 72候
立春 2月3日 東風解凍,黄鶯睍睆,魚上氷
雨水  2月18日 土脉潤起,霞始靆,草木萠動
啓蟄 3月5日 蟄虫啓戸,桃始笑,菜虫化蝶
春分 3月20日 雀始巣,桜始開,雷乃発声
清明 4月4日 玄鳥至,鴻雁北,虹始見
穀雨 4月20日 葭始生,霜止出苗,牡丹華
立夏 5月5日 蛙始鳴,蚯蚓出,竹笋生
小満 5月21日 蚕起食桑,紅花栄,麦秋至
芒種 6月5日 螳螂生,腐草為蛍,梅子黄
夏至 6月21日 乃東枯,菖蒲華,半夏生
小暑 7月7日 温風至,蓮始開,鷹乃学習
大暑 7月22日 桐始結花,土潤溽暑,大雨時行
立秋 8月7日 涼風至,寒蝉鳴,蒙霧升降
処暑 8月23日 綿柎開,天地始粛,禾乃登
白露 9月7日 草露白,鶺鴒鳴,玄鳥去
秋分 9月23日 雷乃収声,蟄虫戸,水始涸
寒露 10月8日 鴻雁来,菊花開,蟋蟀在戸
霜降 10月23日 霜始降,霎時施,楓蔦黄
立冬 11月7日 山茶始開,地始凍,金盞香
小雪 11月22日 虹蔵不見,朔風払葉,橘始黄
大雪 12月7日 閉塞成冬,熊蟄穴,魚群
冬至 12月22日 乃東生,麋角解,雪下出麦
小寒 1月5日 芹乃栄,水泉動,雉始
大寒 1月20日 款冬華,水沢腹堅,始乳

2020年の土用の丑の日はいつ?

今年は7月21日と8月2日(二の丑)が丑の日となります。ちなみに、この日は一年の中でも最も暑さが厳しくなるため、夏バテ防止のために鰻を食べる習慣があります。

昔からこの時期に梅干しやうどん、ウリなど「ウ」のつくものを食べると、夏バテ防止になると言われていました。そこで、平賀源内が鰻屋さんに話を持ちかけたのが、この食習慣の始まりと言われています。

花火大会

大暑の時期は各地で花火大会が催されます。花火はもともと享保の飢饉の後、江戸の両国で打ち上げられたのが始まりと言われています。

飢饉や疫病で命を無くした人の霊を慰めるための花火だったようです。関東では隅田川の花火、関西ではPLの花火などがよく知られています。

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大暑の七十二候(しちじゅうにこう)の読み方と意味

七十二候は、二十四節気を約5日ずつ3つに分けた期間のことで、大暑は次ぎのように分けられます。

初候

桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)の意味は、桐のつぼみが付き始めることを言います。7月23日~27日頃の期間です。

次候

土潤溽暑(つちうるおいてじょくしょす)の意味は、土が湿って蒸暑くなることを言います。7月28日~8月1日頃の期間です。

末候

大雨時行(たいうときどきにふる)の意味は、時として大雨が降ることを言います。8月2日~6日頃の期間です。 

暑の候の手紙や挨拶状、時候の挨拶

 暑中お見舞いをいただい方には、近況をそえて返事を出しておきましょう。立秋までは、「暑中お見舞い」としても大丈夫ですが、それとなく残暑をにおわせるような時候の挨拶が素敵です。

ビジネス系のお付き合いの方への大暑の時候の挨拶は、「晩夏の候」「暁夏の候」「残暑の候」「晩暑の候」「秋暑の候」といった少々硬めの書き出しを用います。

友人などには「立秋はそこまでとはいえ暑い日が続いております」「朝夕の風にすこし秋の気配が感じられるようになりました」などと言った柔らかい書き出しが向いています。書き終わりには、「まだまだ暑い日が続きそうですが、どうぞお身体をご自愛ください」と気づかいの言葉で結びます。

書き出し

  • 盛夏の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
  • 蝉の大合唱に夏の訪れを知るこの頃、お元気ですか。
  • ひまわりが日に日に背を伸ばすこの頃、ご家族の皆さんはお元気でようか。

結びの挨拶

  • 暑さ厳しき折り、くれぐれもご自愛下さい。
  • 暑さ厳しき折り、皆様のご健康をお祈りいたします。
  • 暑さ厳しき折、体調をくずされませんようお元気でお過ごしください。

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暑の頃の俳句によく詠まれる季語

 季語は俳句の世界だけでなく、広く日本文化とかかわりがあります。お茶の世界でもお茶杓の銘に季語がついていたり、華道の世界でも花器に季語が使われることが多くあります。

一年中で一番暑い大暑ですが、俳句の世界では晩夏から初秋を思わせる季語を用います。

「秋近し」「秋の夜」「炎天」「夕焼け」「遠花火」「大文字焼き」「ねむの花」「わくらば」「弁慶草」「ほうせんか」「花火」「草いきれ」「入道雲」「蝉しぐれ」「月」「星」などがよく使われます。

大暑の有名な俳句

  • オリオンが 出て大いなる 晩夏かな 山口誓子
  • 家は皆 海に向ひて 夏の月  正岡子規
  • 夕すずみ よくぞ男に 生れけり 宝井其角
  • 河童(かわたろ)の 恋する宿や 夏の月 与謝蕪村
  • 夏の月 ムンクの叫び うしろより  阿部宗一郎

暑の代表的な行事

青森県の弘前ねぷた・青森ねぶた 

弘前ねぷたは8月1日から7日まで、青森ねぶたは8月2日から7日までおこなわれます。いずれも農作業中の睡魔(ねむたい)を人形にゆだねて流した「眠り流し」の風習がこの祭りのもとと言われています。

竹や木の骨組みに和紙を張って武者人形などを作り夕刻には灯をともして町中を練りまわります。

秋田県の竿灯まつり

竿灯まつりは8月3日から6日まで秋田市内でおこなわれます。竿灯は10mあまりの竹竿に9本の横竹を渡し、46個から48個の提灯を9段に吊り下げたものを額や肩、手などで支えながら練り歩きます。

宮城県仙台の七夕祭り

毎年8月6日から8日の3日間にわたって町中が七夕一色になります。*残念ながらこれらの行事は2020年は中止になってしまったようです。

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暑の旬の食材

 タコ

魚ではタコが旬です。タコにはタンパク質とともに亜鉛やタウリン、鉄や銅が含まれており肝機能を高める働きがあります。

トウモロコシ

野菜ではトウモロコシが旬です。トウモロコシは実だけでなく、ヒゲや芯にも薬効があります。ヒゲは乾燥させて煎じて飲むと利尿効果があり、むくみを取る働きがあります。芯の部分はスープのだしにすると亜鉛やカリウムなどが摂れます。

スイカ

果物ではスイカが旬です。熱中症予防にも効果的で、むくみやのどの痛みにも効きます。

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大暑の植物や生き物について

朝顔

ヒルガオ科・サツマイモ属に分類されるツル性の一年草です。 長いツルを伸ばして周りのものに絡まり、たくさんの葉っぱと大きなを咲かせます。

蓮の花

東南アジア原産の草本性水生植物です。 観賞用にも食用にもなるため世界中で育成されています。 ハス)は早朝に開花し、昼には閉じるが美しく、世界中で愛されているです。 … 日本ではハス)の食用部分と言えば主に蓮根(レンコン)ですが、他国では葉から茎まで食用とされます。

ひまわり

キク科の一年草です。 日回りと表記されることもある他、日本語ではニチリンソウ(日輪草)やヒグルマソウ(日車草)、あるいはヒマワリソウ(日回り草)から冒頭の漢字をそのまま読んでヒュウガアオイと呼ばれるなど、様々な呼び名があるのが特徴です。

カメムシ目(半翅目)・頸吻亜目・セミ上科(Cicadoidea)に分類される昆虫の総称。 「鳴く昆虫」の一つとして知られています。

カブトムシ

コウチュウ目(鞘翅目)・コガネムシ科・カブトムシ亜科・真性カブトムシ族に分類される昆虫の種です。

カミキリムシ

コウチュウ目・カミキリムシ科の甲虫の総称です。木に穴をあけるため、テッポウムシ(鉄砲虫)と呼ばれることもあります。ほとんどの種類が草食で、木の幹に穴をあけて中に卵を産み付けます。そのためカミキリムシに食害されてしまった木は弱ります。木の幹に穴が開いていて、木くずのような虫糞が穴の周りに溜まっているような場合には中にカミキリムシの幼虫がいる場合があります。

まとめ

 一年中を通して立秋までの時期は、もっとも体に熱がこもりやい時期です。また、睡眠不足などが原因で、熱中症にかかりやすくなります。

心を静かに保つことで涼やかに過ごせるという「心静自然」という教えがあるようです。大暑の頃は無理をせず睡眠と栄養をしっかりとって心穏やかに涼風がたつのを待ちましょう。

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