2020年は霜降いつ?旬の食べ物・植物・生き物などまとめ

霜降(そうこう)は、二十四節気 の18番目の節気です。

しもふりとも読めるので間違う人も多い節気の一つです。今回は霜降の旬の食べ物・植物・生き物などをまとめました。

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霜降とは

霜降(そうこう)は、二十四節気 の18番目の節気です。

旧暦では9月16日頃、新暦では10月23日から24日頃にあたり、秋の節気の最後となります。

「露結んで霜となる」ころで、木々の紅葉とともに冷たい風が吹き始め朝霜が見られるようになります。秋も徐々に深まり、もの悲しく思える季節でもあります。

季節 季節の気配 72候の分類
晩秋 紅葉 初候:霜始降
次候:霎時施
末候:楓蔦黄

ちなみに英語では「Marbling」と言います。

2020年の立秋はいつ

2020年は10月23日で、寒露から数えて15日目ごろになります。

江戸時代の歳時記「改正月例博物筌(かいせいげつれいはくぶつせん)には、露むすんで霜となるなり。ゆゑに霜降といふ」と記されています。

現代に生きる私たちも、二十四節気七十二候にそった暮らしをすると、季節の移り変わりをいち早く感じることができ、「初霜が降りだしたから、冬支度を始めなくては」と気づかされます。

5日ごとに細かく区切られているので、あと5日たてば小雨が続くようなので早めにシーツを洗っておかなければなどと先取り家事もできます。

霜降 2020年 10月23日
2021年 10月23日

二十四節気の詳しい日程がわかる年間カレンダーは下のまとめからチェックしてくださいね。

24節気・72候のまとめカレンダー

太陽の動きをもとに、1年を二十四に分けた「二十四節気」は、季節の指標となる大切な暦であり、古代中国が発祥です。
立春、立夏、立秋、立冬を区切りに4つの節気を設定し、それぞれの季節を更に6等分することで、正しく季節を把握するために使われてきました。

24節気 2021年 72候
立春 2月3日 東風解凍,黄鶯睍睆,魚上氷
雨水  2月18日 土脉潤起,霞始靆,草木萠動
啓蟄 3月5日 蟄虫啓戸,桃始笑,菜虫化蝶
春分 3月20日 雀始巣,桜始開,雷乃発声
清明 4月4日 玄鳥至,鴻雁北,虹始見
穀雨 4月20日 葭始生,霜止出苗,牡丹華
立夏 5月5日 蛙始鳴,蚯蚓出,竹笋生
小満 5月21日 蚕起食桑,紅花栄,麦秋至
芒種 6月5日 螳螂生,腐草為蛍,梅子黄
夏至 6月21日 乃東枯,菖蒲華,半夏生
小暑 7月7日 温風至,蓮始開,鷹乃学習
大暑 7月22日 桐始結花,土潤溽暑,大雨時行
立秋 8月7日 涼風至,寒蝉鳴,蒙霧升降
処暑 8月23日 綿柎開,天地始粛,禾乃登
白露 9月7日 草露白,鶺鴒鳴,玄鳥去
秋分 9月23日 雷乃収声,蟄虫戸,水始涸
寒露 10月8日 鴻雁来,菊花開,蟋蟀在戸
霜降 10月23日 霜始降,霎時施,楓蔦黄
立冬 11月7日 山茶始開,地始凍,金盞香
小雪 11月22日 虹蔵不見,朔風払葉,橘始黄
大雪 12月7日 閉塞成冬,熊蟄穴,魚群
冬至 12月22日 乃東生,麋角解,雪下出麦
小寒 1月5日 芹乃栄,水泉動,雉始
大寒 1月20日 款冬華,水沢腹堅,始乳

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霜降の七十二候(しちじゅうにこう)の読み方と意味

 七十二候は、二十四節気を約5日ずつ3つに分けた期間のことで、霜降は次ぎのように分けられます。

初候:霜始降

霜始降(しもはじめてふる)の意味は、霜が降り始めることを言います。

10月23日~27日までをいいます。

次候:霎時施

霎時施(しぐれときどきほどこす)の意味は、小雨がしとしと降ることを言います。

10月28日~11月1日までをいいます。

末候:楓蔦黄

楓蔦黄(ふうちょうきなり)の意味は、カエデやツタが黄葉し始めることをいいます。

11月2日~11月6日までを言います。

寒露の手紙やあいさつ文について

書き出し

ビジネスでの書き始めは、初冬の候、木枯らしの候、向寒の候、霜寒の候などを使うことが多いようです。「霜降の候 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。」などと書いてから本文に入ります。

私的な手紙の書き出しは、「日に日に秋が深まる季節となりました」「落ち葉が舞う季節となりました。」「陽だまりが恋しい時期になりました」などと、深まり行く季節の様子を伝えます。

  • 拝啓 寒露を過ぎ秋も深まって参りました。お変わりなくお過ごしでしょうか。
  • 寒露の候 貴社におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
  • 寒露の候 秋も深まり、朝夕はめっくり冷え込むようになってまいりました。

結びの挨拶

ビジネスでの結びの言葉は、時候の挨拶で触れた文章を繰り返さないようにし、相手の活躍や繁栄を祈る文章が適切です。例えば、「貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。」と言った文章で終わりましょう。

私的な手紙の結びの挨拶は「時節柄、どうぞご自愛くださいませ」「夜寒の折、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます」などと健康を気使う言葉で締めます。

  • 紅葉の候、お元気でお過ごしください。
  • 秋雨のみぎり、お風邪などひかれませんように。
  • 実り多い秋を満喫されますように。

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寒露の俳句でよく詠まれる季語

 寒露の俳句によく使われる季語について

紅葉、晩秋、惜秋、初霜、木枯、神無月、初霜、冬めく、紅葉狩り、柿、干し柿、ザクロ、初雁(はつかり)新海苔、大根、切干、 鷲(わし)、鷹(たか)、隼(はやぶさ)、鷹狩、 落葉、枯葉、木の葉、時雨などです。

秋分の頃の有名な俳句

・秋深き 隣は何を する人ぞ 松尾芭蕉

・月天心 貧しき町を 通りけり 与謝蕪村

・柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺 正岡子規

・秋の暮れ 道にしゃがんで 子がひとり 高浜虚子

・おりとりて はらりとおもき すすきかな 飯田蛇笏

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立秋の代表的な行事

佐賀県の唐津くんち

くんちとは「供日」という意味で、収穫を感謝する行事です。

唐津くんちは、唐津市内の唐津神社の秋祭りで、11月2日~4日におこなわれます。

唐津くんちの曳山(やま)は「乾漆」で制作されており、粘土の上に和紙を200枚も貼り、その上から金箔や銀箔が施されています。

国の重要無形民俗文化財に指定されています。

神奈川県の箱根大名行列

引用:http://injapan.machi-ing.jp/

11月3日に行われる大名行列です。

江戸時代の参勤交代の行列を再現したもので露払いや奉行、腰元などから、芸妓衆の踊り、小田原北条氏の鉄砲隊など450名近くの行列が当時の情景を再現します。

紅葉狩り

紅葉狩りは、春の花見と並んで庶民の行楽のひとつです。

始まりは平安貴族の間でおこなわれた優雅な遊びでしたが、江戸時代ころからは庶民のものとなりました。

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寒露の旬の食材

肌寒い日が増えて気温の低下が感じられます。風邪をひきやすい季節なので、ビタミンやミネラルを含む旬の食材を摂って養生をしましょう。

鰤 ブリ

11月頃からが、ブリの旬に入ります。

寒ブリには、血液をサラサラにするEPAや脳を活性化するDHA が豊富に含まれていて、動脈硬化の予防や老化防止に効果があると言われています。

 ゆり根

ゆり根は、精神安定効果や美肌効果が期待できます。

10月から12月が旬で、カリウム、鉄、ビタミンBを含みます。

ねぎ

ねぎの白い部分はビタミンCが多く含まれ、緑の部分にはカロテンやカリウムが含まれています。

11月~2月頃が旬で、風邪の予防や、冷え性の改善効果が期待できます。

秋分の植物と生き物 

山茶花

日本原産の常緑性の低木で、温暖な本州の以南の地域に生えています。 江戸時代から庭木として広く利用され、生垣などで見かけることがあります。 中国でツバキ科の植物を指す「山茶(さんさ)」が名前の語源で、この漢字の読み方が「サンサカ」と訛って、次第にサザンカという読み方が定着していったとされています。

ミセバヤ

多肉植物ですので、花が咲かなくても見応えがあります。 しかし、実は花もとても美しいのです。 画像のようなピンク色、桃紅色、淡紅色の花を、10~11月の秋頃に咲かせます。

ヒイラギ

モクセイ科モクセイ属の常緑高木で、一年中葉が緑に茂っています。 「ヒイラギ」が晩秋~初冬にかけて花をつけることから、「木」と「冬」を組み合わせて「柊」になったといわれます。 また、ヒイラギ(柊)の葉のトゲに触ると痛いことから、ひりひり痛むことを意味する「疼ぐ(ひいらぐ)」が語源とも言われています。

メジロ

名前の由来でもある目のまわりの白い縁取りが特徴的で、英語でも”White-eye”と呼ばれています。

ヒヨドリ

ヒヨドリは、スズメ目ヒヨドリ科の小鳥。日本各地で見られる野鳥で、農村部だけでなく都市部でも見られます。離島を中心にオガサワラヒヨドリやリュウキュウヒヨドリなどの亜種も数種類確認されています。

モズ

モズはスズメ目に属する野鳥の一種で、日本でもよくみかけることができます。漢字で「百舌鳥」と書くように、他の鳥の鳴きマネが得意なことでも知られています。

まとめ

霜降(そうこう)のころになると、木々も葉を落とし始め、冷たい風が吹き始めます。

現代のように暖房設備がない時代は、冬支度に追われた時期でした。

暖をとるための蒔の準備や、保存食の漬物などの仕込み、冬布団やコタツの準備にと、休む間もなく雑務に追われていたようです。

時代は移りましたが、やはり霜降の時期は現代人も冬支度に忙しく、体調も崩しやすいようです。旬の食べ物は薬とも言われています。

体によいものを食べて師走を元気に迎えましょう。



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