ヒゴムラサキの特徴・旬の時期は?|熊本県の伝統のなす

煮ても焼いても揚げても・・・どんな食べ方でも美味しい万能野菜・ナス。そんなナスの生産高は、1位が高知県、2位が熊本県・・と続きます。そこで今回はナスの生産高が高い2位の熊本県のナス・ヒゴムラサキについてまとめてみました。

画像引用:結の実農園

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ヒゴムラサキってどんななす?

読み方 ひごむらさき
旬の時期 7月上旬~10月下旬
主な生産地 熊本県
種類 地域の伝統ナス

ヒゴムラサキは、熊本で古くから栽培されていた「赤ナス」が品種改良されてできた品種です

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そもそも赤ナスってなに?

熊本の赤なすは宮崎県の佐土原ナスを起源としたなすで、大正時代から熊本県で栽培され続けてきた伝統的ななすです。しかし農家ごとに自家採種が行われていたため品質に差が開きはじめ、ばらつきも生まれてきました。その系統を整理し2002年に農業研究センターが新たに改良したものが「ヒゴムラサキ」という品種です。現在はそれを、熊本赤ナスとしてのブランド化を進めています。

特徴(サイズ、味、形状など)

長さは30cm前後と長く太い形が特徴で、重さも300gほどの大きい品種です。皮は赤っぽい紫色で厚さが薄く、少し柔らかな弾力を感じます。実は柔らかくアクが少なくジューシーな甘みを感じるので、焼きナスなどでおいしく食べられます。アクが少ないので下処理も簡単で生で食べることも可能です。また、加熱するとトロッとした食感が楽しめます。

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旬の時期

7月上旬~10月下旬が出荷時期ですが、一般的なナスとは逆に真夏を避けた時期が旬になります。

主な生産地

熊本県内で栽培されていますが、とくに生産高が多いのは阿蘇の高森町です。

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価格相場ってどのくらい?

実際にヒゴムラサキを購入しようとした場合、価格相場はいくらくらいになるのでしょうか。スーパーなどで購入した場合とネット通販で購入した場合を、それぞれ調べてみました。

スーパー

一本あたり150円~200円ほどで販売しています。熊本県内ではヒゴムラサキとして一般的に売られていますが、県外では熊本赤ナスというブランドとしてくまもんのシールを張られて売ってあることが多いです。

ネット通販

一本あたり200円~250円ほどで販売しています。果肉が柔らかいため流通でも注意が必要なので、一般的なナスよりも高めの価格設定になっています。しかし熊本赤ナスは1本あたりが大きいので、その価格設定でもあまり損には感じられません。

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なすの主な栄養成分の解説

ナスは水分が90%も含まれることから、低カロリーで栄養素がないと思われがちです。しかしナスにはナスならではの栄養素が含まれています。ナスが持っている栄養素についてまとめてみました。

なすびの主な成分表

ナスの栄養は他の野菜に比べるとそれほど多くないのですが、強い抗酸化作用があるナスニンやポリフェノールの一種であるクロロゲン酸も含んでいます。

エネルギー 22kcal
水分 93.2g
炭水化物 5.1g
タンパク質 1.1g
脂質 0.1g
パントテン酸 0.30mg
カリウム 220mg
カルシウム 18mg
マグネシウム 17mg
ビタミンB1 0.04mg
ビタミンB2 0.04mg
ビタミンB6 0.06mg
葉酸 19ug
ビタミンC 6mg
食物繊維 2.2g

可食部100gあたりの成分

注目すべき栄養素

  • ナスニン
  • クロロゲン
  • 食物繊維
  • カリウム

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ナスの保存方法:冷蔵・冷凍・常温・干す

日持ちしないと思われがちなナスですが、適切な方法で保存することでおいしいまま長持ちをさせることができます。

  • 冷蔵:10日ほど
  • 冷凍:1カ月
  • 常温:4日ほど
  • 干す:3日かけて干し、1ヵ月保存可能

是非、保存方法をしっかりと見ておいて残さず旬のナスを全部食べ切ってください!

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なすの主な5つの種類・43品種まとめ

ナスには様々な種類があります。本ページではナスを以下の5分類で全部で43品種紹介します。

  1. 代表的なナス5品種
  2. 青茄子・白茄子の2品種
  3. 地域の伝統ナス27品種
  4. 外国産6品種
  5. 交配で作ったナス3品種

是非お気に入りのナスを見つけてくださいね!また、43品種の人気ランキングも作っております。

主な5品種のなす

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地域の伝統なす27品種

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おすすめの食べ方

柔らかくジューシーなヒゴムラサキにおすすめの食べ方をまとめてみました。

サラダ

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ゆでた野菜・生の野菜をソースで和える、野菜を主役にした王道メニュー。野菜+食材+調味料の組み合わせ次第で、メインにも前菜にも、デザートにもなりえます。冷えたサラダも温かいサラダもあり、バリエーションは実に豊富で、生でも食べられる品種におすすめの食べ方です。ヒゴムラサキはアクも少なく生で食べることが可能なので、ヒゴムラサキならではのジューシーさを味わえるサラダはとくにおすすめです。

画像引用:Cookpad

ステーキ

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サラダや炒め物としてのイメージが強い野菜ですが、ヘルシーで栄養満点な野菜ステーキで食べれば、一気にメイン食材に昇格です。野菜本来の味を楽しむことができ、そのソースのバリエーション次第で味の幅も無限大です。また、お肉とは異なり野菜によって色も様々なので、食卓の色どりにもなります。そのままでもおいしく食べられる品種におすすめの調理法です。ヒゴムラサキはアクも少なくジューシーなので、ステーキとして食べるのには最適です。また皮の色も鮮やかな赤紫色なので、皮ごと食べると彩にもなります

画像引用:Nadiaレシピ

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焼きナス

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皮を剥いても剥かなくても美味しく食べることができる、ナスの定番料理・焼きナス。しかしひとくちに「焼きナス」と言っても、皮に焦げ目をつけて皮を剥くもの、焼き目だけつけて皮ごと食べられるもの。ラップに包んだナスをレンジで加熱するもの、フライパンを使う物など様々なものがあります。ナスの品種によってその調理方法や食べ方を変えてみるのがおすすめです。ヒゴムラサキの場合は皮まで柔らかいので、皮ごと食べることをお勧めします。

画像引用:Cookpad

田楽

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加熱調理でよりトロトロとした食感を引き出すことができるヒゴムラサキは、厚めに切って田楽として食べると絶品です。アクも少なく種も少ないので口当たりがよく、加熱したことによって生まれるトロトロ食感を味わうことができます。

画像引用:WELCOME TO UMECHAN´S KITCHEN

まとめ

今回は熊本赤ナスの品種、ヒゴムラサキについてまとめてみました。栽培方法が比較的難しくブランドナスなので少々お値段は高めですが、ヒゴムラサキ自体がとても大きいので妥当な価格だと言えます。色も綺麗でとてもおいしい品種で、通販などでも全国的に購入が可能なものになりますので、ぜひ一度食べてみてください。

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