水なすの特徴・旬の時期は？｜大阪府泉州の伝統のなす |

和食、洋食、中華にイタリアン。どんな料理にも合う万能野菜ナス。どんな調理方法でもおいしく食べられるのでとても人気の野菜です。しかしナスはあんまり生で食べたことない・・・。という人も多いのではないでしょうか。そこで今回は生でもおいしく食べられる水ナスについてまとめてみました。

画像引用：小池商店　泉州ブランド

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水なすってどんななす？

読み方	みずなす
旬の時期	夏
主な生産地	大阪府泉州
種類	地域の伝統ナス

水ナスは古くから日本で栽培されていた伝統的な品種で、室町時代に書かれた教科書である「庭訓往来」の中にも「澤ナス（みつなす）」として登場しており、かんきつ類のような水菓子（果物）として食べられていたようです。

読み方

「水ナス」と書いてミズナスと読みます。

特徴（サイズ、味、形状など）

水なすは重さ180ｇ前後の卵型のなすで、皮と実が柔らかく一般的なナスと比べて⒑％ほど含まれる水分量が多いのが大きな特徴です。皮は薄く、色は千両なすなどと同じ黒に近い紫色で、ヘタも同様の色をしています。一般的なナスはアクが強く生で食べづらいと言われますが、水なすはアクが少なく水分を多く含んでいるので生で食べるのに向いているのです。生で食べると独特の食感とほんのりとした甘さを感じることができます。

水ナスの歴史

室町時代の書物に記されていたように果物のような感覚で親しまれていた水なすが本格的に栽培されるようになったのは江戸時代初期だと言われています。当時は農作業の合間に熱中症防止の水分補給で食べる物として、ほぼ地産地消がされていました。その後昭和初期の運送技術の発展と共に、全国のデパート等に並び始めます。しかしその当時の水なすは傷が付きやすく漬物にすると変色してしまうことからあまり人気がでませんでした。

戦後に少し品種改良される

そのため外見や出荷時期を変化させる改良がされるようになりました、実際、現在流通している多くは、本来の水なすよりも細長く、全体が綺麗な紫色に見える絹茄子の系統で、戦後開発されたものです。しかし現在でも、水なすは柔らかい皮のために傷が付きやすく、一般的なナスに比べて一つひとつ手間をかけて作られています。

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旬の時期

ハウス栽培と露地栽培では時期がずれてくるのですが、だいたい2月～11月ごろが収穫期で、一般的なナスと同様夏が旬の時期です。

主な生産地

日本で流通している水なすのほとんどは大阪府の泉州地域で栽培されたものです。浅漬けなどで日本全国からの需要も高いにも関わらず、水なすは岸和田市、和泉市、和泉佐野市、貝塚市というふうに栽培地域が集約されているのが特徴です。

なんで泉州地域でしか水なすはつくれないの?

水なすは乾燥した土地では育てることのできない品種です。そのため、水はけがよく適度に塩分の混ざった地下水が流れる土壌と温暖な気候が必要になってきます。温暖な気候と河川に近い土地柄の泉州地域はこのように様々な要因が合わさり、上質なナスが育ちやすいのだと言われています。

もとは水なすは地域に根差した安価な品種で、質より量に重点をおいて育てられていました。しかし運送技術の発展とともに漬物として全国に売られるようになり人気が出て、徐々にブランド化していったのです。

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価格相場ってどのくらい？

実際に水ナスを購入した場合、価格相場はいくらくらいになるのでしょうか。スーパーなどで購入した場合とネット通販で購入した場合をそれぞれ調べてみました。

スーパー

100円～300円ほどが相場のようです。大阪では比較的安くで売りだされているようですが、他県だと少し高くなってしまうようです。

ネット通販

1玉あたり150円～300円ほどが相場のようです。水なすは他のなすと比べ栽培に手間がかかるので一般的ななすよりも少し高めの価格設定のようです。

水なすと米なすの違いは？

水ナスによく似た丸さのナスとして「米ナス」がありますが、見分ける方法はとても簡単です。米ナスはヘタの色が緑ですが、水ナスは長ナスなどと同様紫に近い色をしています。見た目以外にも、皮がしっかりしている米ナスに対し水ナスは皮が薄くそのままでも食べられるのが特徴です。

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なすの主な栄養成分の解説

ナスは水分が90％も含まれることから、低カロリーで栄養素がないと思われがちです。しかしナスにはナスならではの栄養素が含まれています。ナスが持っている栄養素についてまとめてみました。

なすびの主な成分表

ナスの栄養は他の野菜に比べるとそれほど多くないのですが、強い抗酸化作用があるナスニンやポリフェノールの一種であるクロロゲン酸も含んでいます。

エネルギー	22kcal
水分	93.2g
炭水化物	5.1g
タンパク質	1.1g
脂質	0.1g
パントテン酸	0.30mg
カリウム	220mg
カルシウム	18mg
マグネシウム	17mg
ビタミンB1	0.04mg
ビタミンB2	0.04mg
ビタミンB6	0.06mg
葉酸	19ug
ビタミンC	6mg
食物繊維	2.2g

可食部100ｇあたりの成分

注目すべき栄養素

ナスニン
クロロゲン
食物繊維
カリウム

ナスの保存方法：冷蔵･冷凍･常温･干す

日持ちしないと思われがちなナスですが、適切な方法で保存することでおいしいまま長持ちをさせることができます。

冷蔵：10日ほど
冷凍：1カ月
常温：4日ほど
干す：3日かけて干し、1ヵ月保存可能

是非、保存方法をしっかりと見ておいて残さず旬のナスを全部食べ切ってください！

なすの主な5つの種類・43品種まとめ

ナスには様々な種類があります。本ページではナスを以下の5分類で全部で43品種紹介します。

代表的なナス5品種
青茄子・白茄子の2品種
地域の伝統ナス27品種
外国産6品種
交配で作ったナス3品種

是非お気に入りのナスを見つけてくださいね！また、43品種の人気ランキングも作っております。

詳しくはこの記事をチェック！

旬のナスのおススメランキング43！青なす？白なす？地域ブランド種？

主な5品種のなす

千両なす	長なす	米なす
小なす	ばってんなす

地域の伝統なす27品種

赤なす	水なす	松山長なす
賀茂なす	十全なす	やきなす
越の丸なす	仙台長なす	寺島なす
下田なす	民田なす	小布施丸なす
埼玉青大丸なす	ていざなす	折戸なす
大和丸なす	吉川なす	泉州水なす
桐岡なす	佐土原なす	筑陽
くろわし	式部なす	ヒゴムラサキ
鳥飼なす	山科なす	もぎなす