丸に違い鷹の羽紋(鷹の羽紋)について解説!由来や意味・種類・戦国武将・有名人まとめ

鋭い嘴と、キリリとした瞳を持った鳥「鷹」は、大空を高く飛ぶ王者のような印象を人々に与えます。

昔の人は鷹の力強さと勇ましさを称え、その姿を旗などに使用し「権威の象徴」として使用してきました。「鷹」という名称も「猛々しい」という言葉からきたと言われています。

そんな鷹の羽をモチーフにして作られた「鷹の羽紋」は、戦国時代の武将たちに大変に愛されたと言います。このページでは、「鷹の羽紋」の中でも特に有名な「丸に鷹の羽紋」と、その他の家紋について解説しています。


鷹の羽紋は10大家紋の1つ

鷹の羽紋とは?

丸に違い鷹の羽紋

読み方 たかのはもん
家紋の分類 動物紋
>>家紋辞典で他の家紋もチェック<<

鷹は、俊敏に飛び強さや威厳の象徴であることや、武器である矢の羽根として用いられたことから、鷹の羽紋は武家に好まれました。 また、古来から鷹狩りも行われており、その優美な印象から武家以外では公家でも用いられていた家紋です。公家の使用家に芝山家があります。 鷹の羽紋は動物紋に分類されますが、たいていの動物紋は姿全体を描いたものが多いため、鷹の羽のみをモチーフにしたこの紋は珍しいものでもありました。 鷹の羽紋の誕生は、後醍醐天皇の皇子にあたる菊池武光が用いたことと言われています。そして関ヶ原の戦いで石田三成と親しい戦国武将の大谷吉継が鷹の羽紋を用いたことをきっかけに大きく広がりました。

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10大家紋には何がある?

日本には、実に25,000以上の家紋があると言われていますが、中でもよく使用されている家紋を「日本10大家紋」と呼んでいます。

そのうち、 【藤・桐・鷹の羽・木瓜・片喰】を5大家紋と呼び、【蔦、茗荷、沢瀉、橘、柏】を加えて10大家紋と呼びます。10大家紋の解説をまとめましたので時間のある方は是非チェックしてください!

下り藤藤紋 五七桐桐紋 柏紋柏紋 蔦蔦紋 沢瀉紋沢瀉紋
%e5%ae%b6%e7%b4%8b茗荷紋 丸に違い鷹の羽紋鷹の羽紋 橘紋(たちばなもん)橘紋 片喰紋片喰紋 木瓜紋木瓜紋

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鷹の羽紋の由来は?

「鷹狩り」で人と深い縁をもつ鷹

鳥 とんび 鳶 鷹 猛禽類 チャンス 戦略 探す 飛ぶ 羽ばたく 翔 犯罪抑止 恐い 鋭い 監督 かっこいい 犯罪防止 突き止める 追及 偵察 観測 観察 たくましい 強い 力強い 広げる 監視 管理 パワー 空 夏空 青空 暑い 日差し 太陽光 太陽 晴れ 天気 快晴 紫外線 青 ブルー 水色 春 夏 初夏 旋回 フレーム テクスチャ 透明感 合成 バックイメージ 日中 爽快 雲 背景 バックグラウンド グラデーション 鮮やか 自然 生き物 風景 明るい 天空 輝き きらめき 光 ぎらつく ギラギラ ギラつく 寒色 白 気分爽快 さわやか 暑中見舞い はがき 葉書 ハガキ ポストカード 希望 元気 余白 コピースペース テキストスペース 酉年 年賀状 新年 旅立ち メッセージカード

空を飛ぶ鷹の美しさと、獲物を追う時の勇ましさは、古い時代から人々を惹きつけました。特に武家の人たちは鷹の強さに憧れ、大変に人気があった鳥です。

また、人間と鷹は「鷹狩り」でとても深い結びつきがありました。鷹は、きちんと接すれば人間に慣れる鳥です。そして「猛禽類(捕食性が強い鳥)」なので、人々が狩猟をする時のお手伝い役として活躍をしてくれたのです。

狩猟は武士だけでなく公家たちからも人気がる芸だったため、鷹の人気が高まるのは当たり前のことだったのでしょう。人間と深いかかわりを持ち、かつ力強いイメージの鷹は「強さの象徴」「権威の象徴」として人々に扱われるようになりました。ここから「鷹の羽紋」は生まれ、武家に広まっていったと考えられています。

「鷹」そのものではなく「鷹の羽」が文様として使われた

このように、鷹は大変に人気がある鳥として古くから好まれていましたが、文様に使用されるのは「鷹の姿」ではなく「鷹の羽」であることが特徴です。鷹そのものを文様にしたものもいくつかあるようですが、使われているのはほとんど羽のみ。

どうして羽はなりなのか?諸説ありますが、この羽の文様が鷹を示すものとして扱われていたこと、「爪を隠す」という意味もあると言われています。昔の人は、この羽の文様をみるだけで「鷹の羽」とわかったのでしょうね。

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九州の菊池氏から広まった?

後醍醐天皇の皇子・菊池武光が使用したことから、この鷹の羽紋は全国的な広がりを見せたと言われています。全国で3番目に多い家紋として知られ、特に関東・九州にこの家紋を使用している人が多いとか。

鷹の羽紋に憧れたひとが、この家紋を使うようになったことがここまで広がった理由でしょうね。

「鷹の羽紋」の種類

一番有名なのは「丸に違い鷹の羽紋」です

鷹の羽紋の中でも、特に有名な家紋が「丸に鷹の羽紋」。

丸に違い鷹の羽紋

これは、戦国武将の大谷吉継が使用したことから知名度が高くなりました。

大谷吉継は「関ヶ原の戦い」で石田三成との友情を守った大変に有名な武将です。その武将たちが使った家紋ですから、人気が出ることも当然です。

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大谷吉継 浅野幸長 浅野長政の家紋
大谷吉継 浅野幸長 浅野長政

ここから鷹の羽紋がはじまった?「並び鷹の羽紋」

「鷹の羽紋」は、後醍醐天皇の皇子であった菊池武光が使ったことが最初と言われています。その菊池氏が使用していたのが「並び鷹の羽紋」。羽が二つに並んだ家紋ですね。

並び鷹の羽紋

羽がひとつだけのシンプルな家紋「一本鷹の羽紋」。

こちらは、羽をひとつだけ描いているとってもシンプルな家紋。ひとつだけを描くことで、却って鷹の羽の美しさが際立ちますね。

一本鷹の羽紋

違い鷹の羽

こちらは、有名な「丸に違い鷹の羽紋」の丸がないものです。庇護の阿蘇家がこの家紋を使用していたことが良く知られていますね。

違い鷹の羽

三つ並び鷹の羽紋

鷹の羽が三枚横に並んだ家紋。

三つ並び鷹の羽紋

井上鷹

「上野国」というところの井上家が使用していたことから「井上鷹」という名前がついた家紋です。

井上鷹

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鷹の羽紋まとめ一覧

takanohamon (3) takanohamon (4) takanohamon (5) takanohamon (6) takanohamon (2)
 違い鷹の羽  丸に違い鷹の羽  丸に右重ね違い鷹の羽  阿部鷹の羽 亀甲に違い鷹の羽
takanohamon (7) takanohamon (9) takanohamon (14) takanohamon (8) takanohamon (15)
 丸に一つ鷹の羽  丸に並び鷹の羽  丸に三つ並び鷹の羽  並び鷹の羽  三つ並び鷹の羽
takanohamon (11) takanohamon (12) takanohamon (1) takanohamon (10) takanohamon (13)
六つ鷹の羽車  八つ鷹の羽車  五瓜に違い鷹の羽  丸に三つ鷹の羽 中輪に足付き違い鷹の羽
takanohamon (16) takanohamon (17) takanohamon (18) takanohamon (19) takanohamon (20)
 上がり藤に違い鷹の羽  源氏輪に違い鷹の羽 糸輪に豆違い鷹の羽  丸に斑入り鷹の羽 割り鷹の羽

鷹の羽紋を使っていた戦国武将・著名人

大谷吉継

大谷吉継

「関ヶ原の戦い」で敗北する石田三成の盟友です。皮膚病を患っており、常に白い包帯で顔を覆っていた武将としてもよく知られていますね。

茶会の席で、吉継が飲んだ茶には誰も口をつけなかったのに、三成だけが何事もないかのように飲んだことに感動し、以降二人は無二の親友として戦国時代を生き抜きます。「関ヶ原の戦い」も、吉継は三成が敗北することを見抜いていたとか。

関ケ原の戦いで見る家紋

 1600年 関ケ原の戦いで見る戦国武将の家紋

それでも、盟友と一緒に死ぬことを選び、一時は裏切り者の小早川軍を推し戻すという活躍も見せています。非常に頭の良かった武将であること、石田三成に最期まで従い義を通したことから、現代でも人気のある武将の一人です。

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浅野長政

浅野長政の家紋「丸に違い鷹の羽」を解説|秀吉と家康から信頼された戦国武将

浅野幸長の父親。豊臣秀吉の腹心とて活躍した戦国武将。家紋は「丸に違い鷹の羽」

浅野幸長

浅野幸長の家紋とは?父長政の才能を受け継ぎ、秀頼と家康の「二条城対面」を実現させた戦国武将

浅野行長を父に持ち、秀吉亡き後に秀吉のご子息である秀頼と徳川家康の「二条城対面」を実現させた戦国武将です。家紋は「丸に違い鷹の羽」

伊能忠敬

最初の日本地図を作った人物ですね。

伊能忠敬

17年という歳月をかけて日本を周り、測量をしながらほぼ正確な日本地図を作ったことはあまりにも有名です。

天体観測を用いたり、メジャーの代わりに鉄の鎖を使ったり、様々な工夫をしながら作り上げました。

忠敬は日本地図を作っている途中で亡くなってしまいますが、彼の弟子たちが「先生が地図を作り上げたことが広まるように」と彼の死を伏せ、地図を完成させています。

真木和泉

「まき いずみ」と読みます。

真木和泉

時は幕末。「安政の大獄」で命を落とした吉田松陰の後を継ぎ、攘夷派を指導しました。しかし、その真木も「禁門の変」で命を落とします。家紋は「三つ並び鷹の羽紋」

正岡子規

日本の歌人。

正岡子規

短歌から小説、随筆まで、あらゆる作品を発表しては日本の文学界に影響を与えた人物です。

家紋は「丸に違い鷹の紋」

福沢諭吉

福沢諭吉

日本を代表する教育者・福沢諭吉。お札になっていることでも良く知られていますよね。

「慶應義塾」の創始者であること「学問のススメ」の著書が有名です。そればかりでなく、彼は海外にいって海外文化を学び、日本に伝えるという重要な役割を果たしたほか、銀行の土台を作り上げました。

知っていますか?日本の「カレーライス」は彼が広めた言葉です。私たちの日常の中にも、諭吉の影響がちゃんと残っています。

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