出汁をとるのに欠かせない「昆布」。乾燥モノですが「腐る」ということはあるのでしょうか?期限が切れてもあまり変化のにない昆布は、どの程度日持ちするのでしょう。今回は、
- 傷んでいる昆布の特徴や状態
- 傷んでいる or まだ食べられる昆布の見分け方
- 昆布が傷む原因
- 昆布の正しい保存方法と期間目安
についてご紹介いたします。
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目次
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昆布ってどんな食材?
英名 | Tangle,Kombu |
別名・和名 | 昆布 |
エネルギー(100gあたり) | 138kcal |
糖質量(100gあたり) | 25.1g |
昆布は、海の中で成長する海藻の一種です。5〜7mほどの比較的浅い場所に生息し、太陽の光を浴び光合成をして成長します。そのため、深い海で生息することはありません。
昆布の一般的な大きさは2mほどですが、大きいものは10mほどにまで成長することもあります。旨味成分が多いので、味噌汁などの出汁として利用されています。
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期限切れや傷んだ昆布ってどうなる?
期限が切れて時間が経ってしまった昆布、どんな状態になるのでしょうか?早速傷んだ昆布の特徴を見てみましょう。
昆布が傷んだり腐るとどうなる?
乾燥モノなので傷みにくい食材ではありますが、期限切れなどで傷んでしまった昆布には、このような状態が現れます。
- 変色:茶色っぽくあせた色に変わっている
- 味:風味が落ちている
- 臭い:香りが薄い
- 見ため:カビが生えている
昆布は「酸化」することで傷んでいきます。その特徴としては 茶色っぽくあせた色に変色 したり、昆布特有の香りが落ちて 香りが薄くなる ことや、昆布が酸化したことで 味そのものが少し変わっていたり風味が落ちる こともあります。
傷んだ昆布は食べられる場合もありますが、通常時より味が落ちていることがほとんどですので気になる方は廃棄しましょう。
傷んでる?セーフ?まだ食べられる昆布の見分け方
昆布が傷んでいるのか、まだ大丈夫なのか、昆布を見分けるポイントを見てみましょう。期限が切れたり期限が迫っている昆布がこんな風に変化することがあるので、見極め方をご紹介します。
❶ 湿気てしなしなになっている
❷ 味や風味が落ちている
昆布は乾燥モノなので腐りにくい食材ですが、湿度によって湿気てしなしなになったり、長期間保存したままにすると味や風味が落ちてしまいます。保存方法については後ほど詳しくご紹介しますので、チェックしてみてください。
昆布が傷んでしまう原因3つ
では、昆布はどんな状態だと腐りやすいのでしょうか?できるだけ長持ちさせるためにも、昆布が傷みやすくなる原因を3つ見てみましょう。
❶ 湿度の高い場所で保存している
❷ 開封してから長期間経っている
❸ 保存中の密閉状態が甘い
昆布は乾燥状態を保って保存するものなので、湿度の高い場所に置いておくと味や香りが劣化してしまいます。そのため保存中の密閉具合が甘いと湿気てしまいます。
また、乾燥モノなので日持ちするものですが、あまりにも長期間保存していると味や風味が落ちてしまいます。開封後は早めに消費するのが美味しく料理に活かすポイントですよ。
昆布だしが臭い時の対処法
昆布だしが臭い!苦い!と感じた時に考えられる原因は、
- 煮込みすぎ
- 分量が多すぎる
- あくを取っていない
などが挙げられます。それぞれについて下記記事で詳しく紹介していますので、あわせてチェックしてみましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
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昆布の栄養って何がある?
昆布に含まれている栄養成分
昆布には、体の組織を構成するミネラルが豊富に含まれており、牛乳と比較するとカルシウムは7倍、鉄分は39倍にもなります。
また、昆布の魅力である旨味成分はグルタミン酸というアミノ酸の一種です。この成分により、昆布が美味しく感じるのです。
- グルタミン酸:グルタミン酸は体内で脳内物質のGABAの生成に関わっており、緊張をほぐす効果があります。体内では有害なアンモニアの分解する力を持ち、血圧を下げる効果があると言われています。肌を構成するケラチンの材料でも知られており美肌効果も持っています。
- ヨウ素:ヨウ素は、甲状腺ホルモンの材料であり、人間の体の生体維持に欠かせないホルモンの材料です。交感神経を優位にさせて、代謝をメインにエネルギー生成を活性化させます。特に自律神経の働きを良くし、呼吸や心臓の機能を向上させます。
- 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
- カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
- ナトリウム:ナトリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分保持に欠かせないミネラルです。人間の体内の水分を留める働きを持ち、普段は細胞外液に多く存在しています。ナトリウムとカリウムはセットで働き体内の水分調節とともに、老廃物の排出や栄養の取り込み、血圧に関わるミネラルです。
- アルギニン:アルギニンは、代謝、ホルモン分泌、組織の修復や成長に関わるアミノ酸です。代謝面では、老廃物のアンモニアの除去に関わっています。ホルモン分泌では成長ホルモンの分泌を促進させるため、筋肉を増やし、骨を太くする効果があります。血流も改善するため体を若くするアンチエイジング効果が高いアミノ酸です。
昆布を食べて期待できる効果
昆布に含まれるミネラル類やアミノ酸によって得られる効果はこちらです。生活習慣病に効果があるので必見です!
- 動脈硬化予防
- 脳卒中・心臓病予防
- 美肌効果
- 高血圧予防・改善
詳しくはこの記事をチェック!
食べ過ぎは体に悪い?
昆布に含まれるヨウ素は、甲状腺ホルモンの主原料となる成分です。ヨウ素を摂りすぎると甲状腺炎や甲状腺腫になるリスクが高まります。
また、水溶性食物繊維は水に溶け便を柔らかくするため、摂取しすぎると水分量があり下痢や腹痛の原因となってしまいます。
詳しくはこの記事をチェック!
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昆布を長持ちさせる保存方法|未開封・開封済みの保存期間の目安
昆布ってどんな風に保存すれば良いの?保存期間は?とお困りの方はコチラを参考にしてみてくださいね。
保存期間の目安
昆布は乾燥しているのですぐに傷んでしまうことはありませんが、開封すると「酸化」が始まるのでできるだけ早く消費する方が品質の良い状態で食べることができます。
- 未開封:約1年
- 開封済:約1ヶ月
保存方法
保存は常温で可能です。とにかく「酸化」を防ぎたいので、できるだけ密閉できる容器や袋で保存しましょう。
常温保存が基本ですが、暑い夏の時期など気になる方は冷蔵庫保存でもOKです。未開封の場合は常温でも1年は日持ちします◎
昆布を保存する時は…
- 必ず「密閉状態」を保つこと!
- 必ず「乾燥剤」を入れること!
腐る前に食べよう!昆布を大量消費できる食べ方レシピ
昆布を大量消費したい!そんな時はコチラを参考にしてみてくださいね。余ってしまった昆布を使う時や大量消費したい時にオススメのレシピを集めてみました。
お茶漬けの出汁に
市販でお茶漬けのモトはありますが、家庭で出汁からとったお茶漬けは格別です。上に焼いたブリをのせたり、鯛のお刺身をのせたり、アレンジ法は沢山あります◎ちょっと手間はかかりますが、お酒を飲んだ翌日のおうち茶漬けは感動モノですのでオススメです!
豚汁の出汁に
具沢山で温まる豚汁の出汁のベースを、昆布でとると美味しく仕上げることができますよ。味噌のみでも作ることができますが、深みやコクのある豚汁に仕上げるには出汁をとるのがオススメです。
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その他の食材・食品の腐っている状態と保存方法をチェック
代表的な食品・食材488種類を見る
代表的な食品・食材488種類を21分類に分けて、腐っている状態と保存方法についてまとめました。是非こちらのページをご覧くださいね(^^♪
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ひじき | のり | ワカメ |
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ハマグリ | サザエ | シジミ |
ホッキガイ | ムール貝 | アオヤギ(バカ貝) |
トリガイ | アカガイ |
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エビ | ウニ |
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まとめ
昆布を見極める上で大切なポイントはコチラです。傷んでいるのかセーフなのか、臭いや見た目・感触などをよくチェックしてみてくださいね。
まだ食べられる状態
- 感触:しなしな湿気っていても食べることはできる
- 味:多少味や風味が落ちていても食べられる
傷んでいる状態
- 臭いで判断:昆布特有の香りが薄い
- 味で判断❶:味や風味が落ちている
- 味で判断❷:変な油の味がする
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