キタアカリと男爵の違いは?インカのめざめは?品種や特徴も料理も

じゃがいもは、根菜類でありながらトマトやナスの仲間でナス科ナス属なんです。そして土の中から掘り出しているから根っこを食べているかと思いきや丸っこいあの部分は、茎になります。

「じゃがいも」は世界中に約2000種類もあるといわれ、その中で日本で栽培、流通しているのは、約15〜20種類くらいといわれています。

さらにトップ10内にランクインするくらい人気のじゃがいもはキタアカリと男爵、インカのめざめです。そこで今回は

  • 「キタアカリ」「男爵」「インカのめざめ」の特徴
  • じゃがいもの品種一覧表
  • 品種別じゃがいもに適した料理
について紹介をします。

 

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キタアカリって何?

1988年に品種登録された「男爵」と「ツニカ」を交配して育成された固定品種が、キタアカリになります。

キタアカリとは

北海道で生産されている生食用のじゃがいもになります。

品種 花の色 イモの形状 皮の色 肉色
キタアカリ 赤紫色 扁球状 白黄・赤目

粉質でほくほくした食味から「栗じゃが」「黄金男爵」と呼ばれています。食感が「男爵」の母似なら、父親の「ツニカ」は害虫であるジャガイモシストセンチュウに抵抗する性質があり、キタアカリも同じように害虫に対しての自己防衛力を受け継ぐ食用として初めての品種になります。

じゃがいもの栽培方法や旬

種芋を光にあて育てるのが2月で、種芋を植えるのが3月になります。

2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月
芽を育てる 植付け ← 成長期 → 収獲期 貯蔵 
芽が出る   出荷時期

そして主産地の北海道では夏から秋に収獲を行い、貯蔵したものは翌年までに順次出荷されていきます。キタアカリが多く収穫される9月から10月が旬になります。

栄養価や効能

キタアカリの黄色味をおびた肉色は、カロテンになります。そしてビタミンCの含有量に至っては男爵より約1.5倍も多いのが特徴です。

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キタアカリと男爵の違いは?

キタアカリと男爵との見た目の違いは、いもの形、肉の色が挙げられます。では他にどのような違いがあるのでしょうか。また品種の一覧表を合わせてご案内します。

じゃがいもの品種一覧

スーパーでよく見かける主なじゃがいもをほくほく系、もっちり系、しっとり系の3つの食味で分けています。

ほくほく系5種
男爵の特徴・旬の時期は?でんぷんの量が多いコロッケ向きのほくほく系じゃがいも インカのめざめの特徴・旬の時期はいつ?オススメレシピも|ほくほく系じゃがいもの代表格 三方原馬鈴薯の特徴・旬の時期は?静岡生まれのしっかりした甘みのあるほくほく系じゃがいも
男爵 インカのめざめ 三方原馬鈴薯
キタアカリの特徴・旬の時期は?甘みが強いじゃがバター向きのほくほく系じゃがいも 今金男爵の特徴・旬の時期は?北海道今金町のほくほく系じゃがいも  
キタアカリ 今金男爵
もっちり系2種
メイクイーンの特徴・旬の時期は?イギリス生まれのおなじみ品種|もっちり系じゃがいも とうやの特徴・旬の時期は?北海道の奨励品種で滑らかな舌触りのもっちり系じゃがいも
メイクイーン とうや
しっとり系3種
はるかの特徴・旬の時期は?長崎のしっとり系じゃがいも ニシユタカの特徴・旬の時期は?収穫量が多い春秋に出回るしっとり系じゃがいも こがね丸の特徴・旬の時期は?北海道のしっとり系じゃがいも
はるか ニシユタカ こがね丸

キタアカリと男爵の違い

キタアカリは、扁球状で表皮は男爵より粗く、目の部分に赤紫色の着色があります。それに対して男爵は、ゴツゴツ球形になります。目のくぼみが多く皮が向きづらいのが男爵の特徴の一つとなります。

食味はどちらもホクホク系になりますが、キタアカリの方が男爵より甘味があります。ただキタアカリは、男爵より煮崩れしやすいです。

インカのめざめとの違い

インカのめざめの形状は卵形になります。肉食は橙色に近い黄色でキタアカリより濃い黄色になります。キタアカリと同じほくほくとした食感でありながら粘質で「栗」や「サツマイモ」に近いともいわれています。

キタアカリの使い方

ここまで「キタアカリ」「男爵」「インカのめざめ」の特徴を紹介しました。甘みや色味、食感そして加熱した時の煮崩れするのかしないのかを見極めてじゃがいもを料理別に使い分けるのがポイントになります。

じゃがいもを使った料理

じゃがいもを使った料理は、煮物からサラダ、汁物や揚げ物、炒め物などどんな調理法でもおいしく食べられます。

じゃがいもが主役の料理名をあげるなら肉じゃがやコロッケ、スパニッシュオムレツ、洋風ならニョッキ、グラタンなど他の食材と合わせても主張しないのでじゃがいもはとても使いやすい野菜です

カレーやポテサラのじゃがいもは何が良いか

カレーに合うじゃがいもは、煮崩れが少ないのを、ポテサラは煮崩れしやすいのを選ぶとよいでしょう。カレーに使用のとき、煮崩れしやすいじゃがいもでも他の野菜と時間差でいれることで、さほど煮崩れが気にならないでしょう。

ポテサラ 煮崩れしやすい キタアカリ、男爵、インカのめざめ、今金男爵
カレー 煮崩れが少ない メークイン、とうや、はるか、にしゆたか

参考程度にご覧ください。

キタアカリが適した料理

キタアカリは、甘く香りも良いじゃがいもです。煮崩れをさけて食べるなら電子レンジで加熱してジャガバターやフライするとよいでしょう!逆に、粉質の特徴を活かして粉ふきイモやマッシュポテトにするのもおススメです。

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まとめ

以上になります。いかがでしょうか。

この記事をまとめると

じゃがいもは、メインの料理にもなるし脇役にもなる、そしてスナック菓子や片栗粉などの加工品まで多種多様で優秀な野菜ですよね!

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