油にも原料は様々なものがありますが、その中にトウモロコシを原料とする「コーン油」というものがあります。手に入れやすい油なのでご家庭に常備している方もいらっしゃるかと思いますが、どの程度日持ちするかご存知でしょうか?
また、できるだけ早く消費するのがベストですが、時間が経ってしまったコーン油はどんな状態になるのでしょうか?今回は、
- 腐っているコーン油の特徴や状態
- 腐っている or セーフなコーン油の見分け方
- コーン油が腐る原因
- コーン油の正しい保存方法と期間目安
についてご紹介いたします。
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目次
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コーン油ってどんな油?
英名 | Corn oil |
栄養成分 | ビタミンK、ビタミンE、オレイン酸、α-リノレン酸など |
別名 | トウモロコシ胚芽油 |
100gあたりのカロリー | 約900kcal |
コーン油は、とうもろこしの胚芽に含まれる油脂を加工して分離させた油です。「胚芽」はとうもろこしからコーンスターチを作る際に出るものです。
コーン油には、強い抗酸化作用を持つビタミンEや、骨粗しょう症予防に効果的なビタミンKが含まれています。しかしカロリーは高いので、摂取量には注意が必要です。
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このコーン油って腐ってる?
コーン油は油なので、「腐る」というよりも「酸化して劣化する」という方が合っています。酸化したコーン油にはどんな特徴があるのか、早速見てみましょう。
コーン油が酸化するとどうなる?
酸化してしまったコーン油には、このような状態が現れます。
- 色:開封直後と比べて色が変わっている
- 臭い:香りが薄くなっている
- 味:味や風味が落ちている
コーン油は本来、透明感のある黄色をしていますが、酸化することで 元の色から徐々に変色 することがあります。
また、 香りや味が徐々に落ちて風味が悪く なっていきます。腐るわけではないので食べることはできますが、 品質的には悪くなっている ので、開封したらできるだけ早いうちに消費しましょう。
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コーン油が劣化する原因3つ
では、コーン油はどんな状態だと劣化しやすいのでしょうか?できるだけ長持ちさせるためにも、コーン油が傷みやすくなる原因を3つ見てみましょう。
❶ 開封後長期間経っている
❷ 直射日光に当たる場所で保存している
❸ 温度の高い場所で保存している
コーン油は「酸化」と「時間経過」に弱いオイルなので、開封してから長期間経っていると劣化が早まってしまいます。
また、温度の高い場所で保存するのもNGです。特に開封したコーン油は、酸化して風味や味がすぐに落ちてしまいますので、できるだけ早めに消費しましょう。続いては、コーン油の栄養についてです!
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コーン油の栄養って何がある?
コーン油に含まれている栄養成分
コーン油には、骨粗しょう症に効果のあるビタミンKや、強い抗酸化作用でがん予防やアンチエイジング効果のあるビタミンEが含まれています。
また、不飽和脂肪酸であるリノール酸が含まれており、コレステロール値の低下や血管強化にも効果があります。
- ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
- オレイン酸:オレイン酸は、生活習慣予防の効果が高く、血管内の環境改善効果が高い脂肪酸です。悪玉コレステロールの量を減らし、出来た過酸化脂質の量を減らすことで、血管壁へのプラーク生成を抑制します。結果として、動脈硬化や心疾患の予防に役立つ栄養素です。
- α-リノレン酸:α-リノレン酸は、人間の体内で合成することが出来ない必須脂肪酸の一つで、必ず食事で摂取する必要がある脂肪酸です。体内の代謝によってDHAやEPAに変換されます。α-リノレン酸自体も、血液中の過剰にある脂質を減らし、血液疾患の予防効果がある脂肪酸です。
- ビタミンK:ビタミンKは、骨の形成に関わり、ビタミンDとともにカルシウムを取り込むことを助けます。加えて、体内の傷を治すプロトロンビンの働きを助けるため、血小板が傷を塞ぐ働きを助けるビタミンです。不足すると、傷の治りが遅くなります。
コーン油を食べて期待できる効果
コーン油に含まれる不飽和脂肪酸やビタミン類には、生活習慣病予防や色々な効果があります。
- アンチエイジング効果
- コレステロールの低下
- ガン予防
- 髪にハリやコシを持たせる
- 骨粗しょう症予防
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コーン油を長持ちさせる保存方法|保存期間の目安
コーン油ってどんな風に保存すれば良いの?保存期間は?とお困りの方はコチラを参考にしてみてくださいね。
保存期間の目安
- 未開封: 約2年
- 開封済: 約3ヶ月
気を付けるべき点は、風味を損なう要因の「酸化」です。開封したら、すぐに使い切ってしまいましょう。賞味期限は、基本的に2年間です。
コーン油保存の要点は
- 常温でOKだけれど高温の場所は避ける
- 開封後は早めに使い切る事
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腐る前に食べよう!コーン油を大量消費できる食べ方レシピ
コーン油を大量消費したい!そんな時はコチラを参考にしてみてくださいね。余ってしまったコーン油を使う時や大量消費したい時にオススメのレシピを集めてみました。
揚げ物
カロリーが気になっても、やっぱり揚げ物は美味しく感じてしまう一品ですよね。お好きな揚げ物にコーン油を活用しましょう。
お菓子作りに
お菓子作りはバターを使うのが基本ですが、中にはバター以外でも代用できるものもあります。最近はバターの価格が高騰化していたり、バター自体取り扱いがなかったりするので、そんな時コーン油が役立ちますよ。
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しょうゆ | 亜麻仁油 | みそ |
塩 | 砂糖 | えごま油 |
ごま油 | みりん | サラダ油 |
酢 | ごま | 麹 |
米油 | グレープシードオイル | 菜種油 |
ひまわり油 | 大豆油 | 綿実油 |
ベニバナ油 | ヘンプシードオイル | コーン油 |
落花生油 | カロチーノ油 |
まとめ
コーン油を見極める上で大切なポイントはコチラです。腐っているのかセーフなのか、臭いや見た目・感触などをよくチェックしてみてくださいね。
酸化して劣化している状態
- 変色:元の色から変色している
- 味:風味や味が落ちている
- 臭い:香りが薄くなっている
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