かっこいい!ダサい!可愛い!レアな珍しい家紋まとめ15選

家の一族の者たちが共有し、その家の印象を決めるマークのような存在であった「家紋」には、何種類くらいのバリエーションがあるかご存知ですか?

家紋の種類は私たちの想像を絶するほどの数が存在していました。その中で、かっこいい・ダサい・可愛い家紋特集を組んでみたいと思います。

それでは早速、色々な種類の家紋を家紋を絵・解説と共に見ていきましょう!珍しいものから面白いものまで、よりどりみどりです。

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家紋は25,000種類以上ある

家紋には、なんと25,000以上の種類が存在しています。家紋1つでも様々なアレンジを加えることでバリエーションは広がります。

新しい家紋の登場は遅くて明治時代頃なので、それまの間に非常に沢山の種類が生み出されてきました。

現代の生活の中では家紋を見る機会はなかなかありませんが、神社やお寺に行くと紋があちこちに刻まれているので見つけるのも面白いですよ。

そんな家紋にはどのようなものがあったのか、まずはカテゴリーから見てみましょう。

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家紋は大きく分けて7種類に分類される

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家紋はこの7つのカテゴリーに分類されます。植物紋や動物紋は、どのような紋なのか見当がつきやすいかと思いますが、器物紋や幾何紋に関しては一覧を見てみるとわかりやすいかと思います。

  1. 植物紋…花や葉・実などの植物を描いた紋
  2. 動物紋…陸に住む動物・水に住む動物などあらゆる生き物を描いた紋
  3. 器物紋…実用的な道具や架空の道具を描き、一番多くの種類を持つ紋
  4. 自然紋…自然界のものや現象を描いた紋
  5. 建築紋…建物に関連するものを描いた紋
  6. 幾何紋…シンプルな模様のように描いた紋
  7. 文字紋…文字をそのまま使用した紋

それぞれの紋を一覧にしたページに飛ぶことができますので、気になるカテゴリーの紋は合わせてチェックしてみましょう。

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独断でかっこいい!ダサい!可愛い!レアな珍しい家紋をまとめました

独断ではありますが、かっこいい家紋・ダサい家紋・可愛い家紋をそれぞれまとめてみました。同じように感じるか、見てみてください!

かっこいい家紋5種類

まずはかっこいい家紋5選です。かっこいいだけあって使用していた戦国武将は有名どころとなっています。

徳川家の「徳川葵」

葵紋は「フタバアオイ」という神聖とされていた植物をモチーフとした家紋です。

江戸時代には徳川家の家紋として使用されていたことが有名ですが、元々は京都の賀茂神社がルーツとなっています。賀茂神社の神紋として用いられていたことから、家紋として広く普及しました。

家紋としては将軍家の権威を表す勲章の意味を持って用いられ、家康が使うようになってからは徳川家以外の使用はご法度とされていたほどです。徳川家が葵紋を独占し、その紋は「徳川葵」と呼ばれていました。

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豊臣秀吉の桐紋「太閤桐紋」

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豊臣秀吉は下賜された桐紋に独自のアレンジを加えて、「太閣桐(たいこうぎり)紋」という家紋をいくつか使用していました。

桐は高級木材として、菊紋についで天皇家や功績をあげた者の家紋として用いられました。

その風習の始まりは後鳥羽上皇から足利尊氏が桐紋を賜ったことと言われています。その後、桐紋が広く広まったのは皇室が臣下へ、下賜された武将が臣下へと付与されていきました。 

織田信長の「織田木瓜」

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織田信長は7つもの家紋を使用していた複数家紋保持者でしたが、中でも一番有名なのが「織田瓜」です。

植物の瓜をモチーフにしたもので通常の瓜紋は花弁が4つなのですが、織田瓜の場合は5つとなっており、全体的に花のように見えるデザインです。

伊達家の家紋「竹に雀/仙台笹」

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伊達家の代表紋は「竹に雀」と「仙台笹」です。竹が輪のように組まれ、その周りを「笹」で囲んでいます。

「仙台笹」や「伊達笹」と呼ばれるもので、中心には2羽の雀の姿が描かれています。

この「竹に雀」の前進となる紋は、もともと越後の上杉家が所有していたものでした。この家紋を伊達家が所有することになった経緯には、成実の父・伊達実元が大きく関わっています。

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上杉家の家紋「竹に二羽飛び雀/上杉笹」

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「竹に二羽飛び雀」は上杉家に使用されていた雀紋です。これは上杉家が「婚姻の証」として伊達家に譲った家紋です。

正確には伊達家では上杉家に家紋を譲ってもらった後に改良を加えて今の形にしていますが、発祥は上杉家なのです。

ダサい家紋5種類

続いてはちょっとダサい家紋です。なぜそれを紋にしたんだろう?と疑問に思ったのですが、みなさんはいかがでしょうか…?

笠紋

笠は日よけや雨よけのために頭に被るものを指します。一番多く用いられていたのは女性用の市女笠で、他に編み笠や花笠、陣笠などが使用されていました。

はじめて笠のモチーフを家紋に用いたのは、物部氏属の末裔たちでした。その後、一族が神職として全国各地に移住したことで笠紋の使用地域も広がります。 笠紋を用いているうちの約7割を高橋氏が占めています。

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錨紋

船を繋ぎとめておくための錨を描いた錨紋は、海関連の家々に使用されていたと言われています。

由来としては、猫の爪のような形で引っ掛けるように使用するので「錨」という漢字になりました。

明治時代以降に多く家紋に用いられるようになり、特に海運業が盛んな兵庫県や愛媛県、香川県などの瀬戸内海沿岸地方で見られます。

鈴紋

鈴は、「その音が邪気を祓う」として魔除けの道具として使用されていました。

神聖なものであった鈴は、その後祭りの際などにも広く使用されるようになり、やがて家紋として用いられるようになります。

熊野神社の神主である鈴木氏が家紋として使用しましたが、苗字に「鈴」が入っているという理由よりも信仰的な意味で用いられたと言われています。

袋紋

袋は、宝物やお守り、お金など大切なものを入れる布製の袋を指します。

また、七福神の大黒天も袋を持っているように、袋には「無形の福」を入れるものでもありました。そのため、縁起の良いものとして家紋に用いられていました。

使用例の記録は少ないものも、江戸時代頃に家紋として用いられたことがわかっています

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蝋燭紋

蝋燭紋は、火を灯して明るくするための蝋燭(ろうそく)をデザイン化したもので、蝋燭そのものがそのまま描かれています。

江戸時代以降に商人が家紋に使用し、それまで武家が使用した例はなどは記録として残っていません。現代にあるキャンドルとは異なり、お堅い印象の蝋燭ですね。

可愛い家紋5種類

最後は可愛い家紋です。現代の女性に好まれそうなものを5つ集めてみました!

桃紋

桃は古来、実を食べると魔除けになるとされていました。3月の季節行事でもある桃の節句は、もともとは魔除けや邪気祓いの意味で始まったものです。

神社の神紋として用いられた他、家紋として使用したのは少数と言われています。植物紋の中にはあまりない、実を描いているので珍しい紋となっています。

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兎紋

中国では「日に金鳥あり、月に玉兎あり」という故事がありますが、これは「十五夜に餅をつくことは望月に身ごもる」という意味で、子孫が殖えることや長寿を願う意味があり、兎は瑞祥とされていました。

日本では、戦国時代から家紋に使われるようになりました。その中でも一番初めに家紋に使用したのは三橋氏です。

鳩紋

鳩はかつては八幡大菩薩の使いと信じられていました。そして、神は武家から崇拝されていたため「勝利のシンボル」「守り神」として扱われていました。

平安時代以降には鳩紋が軍旗に用いられることが多くなり、江戸時代には旗本の武家や大名の高力氏数十家が鳩紋を使用しました。

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片喰紋

「片喰紋」は、道にある「片喰」という植物をそのまま家紋にしたものです。

ハート形の葉が特徴で、一度その土地に根付くと、払っても払っても新しい芽を出すことから「子孫繁栄」の意味があり、武将たちに大変好まれました

鎌倉時代にはこの片喰の文様が車などに使用されており、形と意味合いが好まれた人気の家紋でした。

桜紋

平安時代頃から模様として桜の花が用いられるようになり、武家は武具の装飾などに、公家は調度品や装束などに使用していました。

家紋として用いられるようになったのは江戸時代からですが、日本の代表的な木である割に使用者はあまりいなかったと言われています。

その理由には、桜は花が散るのが早いため「短命」を意味することが関係しています。

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まとめ

かっこいい・ダサい・可愛い家紋を独断でご紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?同じ印象を持ちましたか?

家紋には25,000種以上の種類が存在するので、ここでご紹介したのはほんの一部です。

それぞれに誕生ストーリーや歴史がありますので、レアで面白い家紋をみなさんも見つけてみてくださいね。

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