「ほうび茸」というきのこの種類をご存知ですか?よく見るきのこではありませんが、カサが大きくしめじのように密集して成長します。他のきのこと比べてあまり知られていないだけに、保存方法や鮮度の見分け方にお困りの方もいるのではないでしょうか?今回は、
- 腐っているほうび茸の特徴や状態
- 腐っている or セーフなほうび茸の見分け方
- ほうび茸が腐る原因
- ほうび茸の正しい保存方法と期間目安
についてご紹介いたします。
画像引用:ヨンキュープラス
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目次
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ほうび茸ってどんなきのこ?
引用:amazon
ほうび茸はヒラタケ科の食用きのこで、茶色く大きなカサを持っているのが特徴です。中国の幻の生き物とされる「鳳凰」が羽を広げた姿に似ているということが「ほうび茸」という名前の由来となっています。
日本や中国などのアジア地域をはじめ、フランスなどのヨーロッパにも自生していますが、地域によって色や形が異なる性質を持っています。フランス料理では「プルロット」の名で用いられている世界的なきのこです。
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このほうび茸って腐ってる?
引用:イェジンさんち
ほうび茸が腐ると、どんな状態になるのでしょうか?早速腐ったほうび茸の特徴を見てみましょう。
ほうび茸が腐るとどうなる?
腐ってしまったほうび茸には、このような状態が現れます。
- 変色:表面が黒っぽく変色している
- 感触:表面がぬるぬるとして水が出ている
- 臭い:酸っぱい臭いがする
- 見た目:白いふわふわしたカビが生えている
ほうび茸はカサの部分が茶色くなっているのが通常の色ですが、傷み始めると 濃い茶色や黒に変色 していきます。
また、 カサの表面がぬるぬるしてヌメリがあったり、水気が出る こともあります。ほうび茸はきのこの香りが特徴的ですが、腐ると
酸っぱい臭いを発します 。また、 白くてふわふわしたカビが生える こともあります。残念ですが腐ったほうび茸は食べられませんので、廃棄するようにしましょう。
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腐っている?セーフ?まだ食べられるほうび茸の見分け方3つ
ほうび茸が腐っているのか、まだ大丈夫なのか、腐りかけのほうび茸を見分けるポイントを見てみましょう。保存していたほうび茸がこんな風に変化することがあるので、見極め方をご紹介します。
❶ 表面がぬるぬるとしてぬめり気がある
❷ 軸がピンク色っぽく変色している
❸ 乾燥してパサパサ気味になっている
❶ほうび茸が持つ性質が原因:表面が湿っぽくぬるぬるとしている事がありますが、これはほうび茸の性質なので食べても問題はありません。意外ですが、 ほうび茸の90%は水分 でできています。多少のぬめり気は品質に関係しないので安心しましょう。
❷チロシンという成分原因:ほうび茸は 傷み始めると軸がピンク色に変色 していることがあります。
これは「チロシン」という成分によるもので、酸化したことによりピンク色や赤色っぽく変色します。チロシンに毒性はなく、赤カビではありませんので食べても問題はありません◎
❸水分が抜けていることが原因:ほうび茸の90%は水分でできているので、 日数が経つごとに蒸発して乾燥 していきます。表面がカサカサになっていても食べられますが、風味や味は通常時と比べて落ちている証拠です。食べても問題はありませんので早めに消費しましょう。
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ほうび茸が腐る原因3つ
では、ほうび茸はどんな状態だと腐りやすいのでしょうか?できるだけ長持ちさせるためにも、ほうび茸が腐りやすくなる原因を3つ見てみましょう。
❶ 湿度の高すぎる場所で保存している
❷ 収穫してから日数が経っている
❸ 温度の高い場所で保存している
ほうび茸以外の野菜でも言えることですが、高温多湿は腐敗の元です。傷んだほうび茸、室内で保存していませんか?正しい場所で保存していても、あまりに長期間放置していると腐ってしまいます。
できるだけ新鮮なうちに早く消費するようにしましょう。続いては、ほうび茸の栄養についてです!
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ほうび茸の栄養って何がある?
ほうび茸に含まれている栄養成分
ほうび茸には、便秘解消や整腸効果のある食物繊維が豊富に含まれています。その中に「βグルカン」という成分があり、病気に対する免疫力アップ効果によってがん予防に効果的とされています。
また、ロイシン・イソロイシンといったアミノ酸が豊富なのも特徴です。体内では合成することができない成分で、健康維持には欠かせないものとされています。
- β-グルカン(水溶性&不溶性):β-グルカンは、きのこ類に含まれている多糖類の一種で構造にグルコースを持っています。最近の研究で、人間が持っている免疫の機能を活性化させ風邪予防や体内でがん細胞駆除に関わる免疫系の働きを良くする栄養素です。コレステロールの上昇も抑えるとされています。
- 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
- イソロイシン:イソロイシンは分岐鎖アミノ酸(BACC)の一つで体の成長に関わるアミノ酸です。運動時の疲労回復効果が高いことが知られており、運動中のドリンクにも入っていることが多いアミノ酸です。加えて、脳内の神経の情報伝達の働きを助けたり、血管拡張作用や肝機能を向上させることも知られています。
- ロイシン:ロイシンは必須アミノ酸の一つで、分岐鎖アミノ酸(BACC)の一種に該当します。一日の所要量がアミノ酸の中で最大で、体の疲れを解消する効果や筋肉の材料になるため、ダイエットや筋トレ等で肌肉を付けたい人には意識して摂りたいアミノ酸の一つです。他に肝機能を高める働きもあります。
- リシン(リジン):リジンは必須アミノ酸の中で、体の中で必要な組織を作るために必須のアミノ酸の一つです。分岐鎖アミノ酸に該当し体を疲れにくくするための筋肉を作る働きを持っています。また、たんぱく質やブドウ糖の代謝、カルシウムの吸収にも関わっているため積極的に摂りたいアミノ酸です。
- メチオニン:メチオニンは、硫黄を含む結合を持つアミノ酸です。加えてどの様なたんぱく質の合成にも必ず最初にメチオニンから他のアミノ酸が結合して組織が作られます。体のかゆみの原因になるヒスタミンの分泌を抑制し、抗うつ効果も注目されているアミノ酸です。
- フェニルアラニン:フェニルアラニンは脳内物質のドーパミンやノルアドレナリンの材料になるアミノ酸です。体の自律神経の働きや機能を向上させ、活動時の集中力を向上させます。人間本来持つ元気な活力の元であると同時に記憶力を高め、交感神経を優位にさせる力があります。
ほうび茸を食べて期待できる効果
ほうび茸に含まれるアミノ酸の数々には、様々な嬉しい健康効果があります。
- 脳の活性化
- 免疫力アップ
- 風邪予防
- 抗うつ効果
- 便秘解消・予防
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ほうび茸の旨味をアップさせる保存方法|常温・冷蔵・冷凍の保存期間の目安
ほうび茸はどんな風に保存すれば良いの?保存期間は?とお困りの方はコチラを参考にしてみてくださいね。
【保存方法別】保存期間の目安
- 常温: 約3日
- 冷蔵: 約1週間
- 冷凍: 約1ヶ月
きのこの特徴
- ほうび茸を含むきのこ類は、冷凍することで旨味が一段とアップする!
常温保存
ほうび茸は常温保存で約3日日持ちしますが、冷蔵か冷凍保存がオススメです。
冷蔵保存
ほうび茸は冷蔵保存で約1週間日持ちします。冷凍する方が旨味がアップするので冷凍がオススメですよ◎
冷凍保存
ほうび茸は冷凍保存することで旨味が増アップし、約1ヶ月日持ちさせることができます。
石づきを取り、軸とカサを適当な大きさにほぐしたら密閉袋に入れて冷凍庫へ。使いたい時に使いたい分だけ取り出せるので便利です◎解答せずにそのまま料理に使いましょう。
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腐る前に食べよう!ほうび茸を大量消費できる食べ方レシピ
ほうび茸を大量消費したい!そんな時はコチラを参考にしてみてくださいね。余ってしまったほうび茸を使う時や大量消費したい時にオススメのレシピを集めてみました。
炊き込みご飯
きのこの炊き込みごはんは秋を感じる一品ですが、きのこ類は通年手に入れることができるので1年を通してオススメのきのこ料理です。きのこの旨味がお米に染み込んで美味しいのです◎
きのこ汁
きのこ汁はお好みのきのこをカットしてコトコト煮るだけの簡単な汁物です。しいたけ・なめこ・えのきなど色々なきのこを入れてみましょう。粘り気がでるので早めに消費した方が良いですよ◎栄養もたっぷりでダイエット中のメニューとしても向いています。
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その他の食材・食品の腐っている状態と保存方法をチェック
代表的な食品・食材488種類を見る
代表的な食品・食材488種類を21分類に分けて、腐っている状態と保存方法についてまとめました。是非こちらのページをご覧くださいね(^^♪
他のきのこ類の腐っている状態・保存方法をチェック
他にもたくさんのきのこ類についての腐っている状態やおススメの保存方法方に関してのページがあるのでそれぞれご確認くださいね!
まとめ
ほうび茸を見極める上で大切なポイントはコチラです。腐っているのかセーフなのか、臭いや見た目・感触などをよくチェックしてみてくださいね。
食べても大丈夫な状態
- 変色:軸がピンク色や赤色なのはチロシンが原因
- 触感:表面のぬめりはほうび茸の性質が原因
- 臭い:酸っぱい臭いでなければ本来の臭い
腐っているので食べるとダメな状態
- 臭いで判断:酸っぱい異臭がする
- 見た目で判断:濃い茶色や黒く変色している
- 感触で判断:ぬめって水気が出ている
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