たもぎ茸が腐るとどうなる?匂い・ピンクや黒に変色|保存方法と期限・見分け方は?

「きのこ」にはあらゆる種類が存在しますが、その中に「たもぎ茸」という変わった品種のきのこがあります。黄色いカサが特徴的で、山などに自生しているきのこです。あまり見かけることはありませんが、今回は、

  • 腐っているタモギダケの特徴や状態
  • 腐っている or セーフなタモギダケの見分け方
  • タモギダケが腐る原因
  • タモギダケの正しい保存方法と期間目安

についてご紹介いたします。

画像引用:きのこ図鑑

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タモギダケってどんなきのこ?


たもぎ茸はヒラタケ科ヒラタケ属に分類されるきのこで、鮮やかな黄色のカサが特徴です。深い森の奥にしか生息せず、生産量が少なく希少なため「幻のきのこ」とも呼ばれていました。

しかし、近年人工栽培が可能となり、健康ブームで注目が集まっています。食物繊維や鉄分を豊富に含んでおり、「だしきのこ」という名前でも一般市場に出回るようになってきました。

毒性はない?

たもぎ茸はキノコ類の中でもあまり馴染みがないので、毒性があるのかどうか気になるかと思います。しかし、毒性はなく、調理すれば美味しく食べることができるキノコなので安心しましょう◎

主な食べ方には、味噌汁などキノコ汁にしたり、炒め物、天ぷらなどがメジャーです。

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このタモギダケって腐ってる?

タモギダケが腐ると、どんな状態になるのでしょうか?早速腐ったタモギダケの特徴を見てみましょう。

タモギダケが腐るとどうなる?

腐ってしまったタモギダケには、このような状態が現れます。

  • 変色:ひだや表面が黒っぽく変色している
  • 感触:表面がぬるぬるとして水が出ている
  • 臭い:酸っぱい臭いがする

タモギダケはひだやカサの部分が黄色くなっているのが通常の色ですが、傷み始めると 濃い茶色や黒に変色 していきます。

また、 カサの表面がぬるぬるしてヌメリがあったり、水気が出る こともあります。タモギタケはきのこの香りが特徴的ですが、腐ると

 酸っぱい臭いを発します 。残念ですが腐ったタモギダケは食べられませんので、廃棄するようにしましょう。

腐っている?セーフ?まだ食べられるタモギダケの見分け方3つ

タモギダケが腐っているのか、まだ大丈夫なのか、タモギダケを見分けるポイントを見てみましょう。保存していたタモギダケがこんな風に変化することがあるので、見極め方をご紹介します。

 表面がぬるぬるとしてぬめり気がある

 断面がピンク色っぽく変色している

 乾燥してパサパサ気味になっている

❶タモギダケが持つ性質が原因:表面が湿っぽくぬるぬるとしている事がありますが、これはタモギダケの性質なので食べても問題はありません。意外ですが、 タモギダケの90%は水分 でできています。多少のぬめり気は品質に関係しないので安心しましょう。

❷チロシンという成分原因:タモギダケは 傷み始めると断面がピンク色に変色 していることがあります。

これは「チロシン」という成分によるもので、酸化したことによりピンク色や赤色っぽく変色します。チロシンに毒性はなく、赤カビではありませんので食べても問題はありません

❸水分が抜けていることが原因:タモギダケの90%は水分でできているので、 日数が経つごとに蒸発して乾燥 していきます。表面がカサカサになっていても食べられますが、風味や味は通常時と比べて落ちている証拠です。食べても問題はありませんので早めに消費しましょう。

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タモギダケが腐る原因3つ

では、タモギダケはどんな状態だと腐りやすいのでしょうか?できるだけ長持ちさせるためにも、タモギダケが腐りやすくなる原因を3つ見てみましょう。

 湿度の高すぎる場所で保存している

収穫してから日数が経っている

温度の高い場所で保存している

タモギダケ以外の野菜でも言えることですが、高温多湿は腐敗の元です。傷んだタモギダケ、室内で保存していませんか?正しい場所で保存していても、あまりに長期間放置していると腐ってしまいます。

できるだけ新鮮なうちに早く消費するようにしましょう。続いては、タモギダケの栄養についてです!

タモギダケの栄養って何がある?

タモギダケに含まれている栄養成分

たもぎ茸には、便秘解消や整腸効果のある食物繊維が豊富に含まれています。その中に「βグルカン」という成分があり、病気に対する免疫力アップ効果によってがん予防に効果的とされています。

また、鉄分も豊富に含んでおり、近年の健康維持ブームにより注目されているきのこです。汁物や炒め物など様々な料理にアレンジすることができます。

  • β-グルカン(水溶性&不溶性):β-グルカンは、きのこ類に含まれている多糖類の一種で構造にグルコースを持っています。最近の研究で、人間が持っている免疫の機能を活性化させ風邪予防や体内でがん細胞駆除に関わる免疫系の働きを良くする栄養素です。コレステロールの上昇も抑えるとされています。
  • 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
  • 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。

タモギダケを食べて期待できる効果

たもぎ茸に含まれる食物繊維は、便秘解消だけではなくがん予防にも効果があります。

  • 便秘解消・予防
  • がん予防
  • 風邪予防
  • 免疫力アップ
  • 貧血予防・改善

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タモギダケの旨味がアップする!保存方法|常温・冷蔵・冷凍の保存期間の目安

タモギダケはどんな風に保存すれば良いの?保存期間は?とお困りの方はコチラを参考にしてみてくださいね。

【保存方法別】保存期間の目安

  • 常温: 約3日
  • 冷蔵: 約1週間
  • 冷凍: 約1ヶ月

きのこの特徴

  • タモギダケを含むきのこ類は、冷凍することで旨味が一段とアップする!

常温保存

タモギダケは常温保存で約3日日持ちしますが、冷蔵か冷凍保存がオススメです。

冷蔵保存

タモギダケは冷蔵保存で約1週間日持ちします。冷凍する方が旨味がアップするので冷凍がオススメですよ◎

冷凍保存

タモギダケは冷凍保存することで旨味が増アップし、約1ヶ月日持ちさせることができます。

石づきを取り、軸とカサを適当な大きさにカットしたら密閉袋に入れて冷凍庫へ。使いたい時に使いたい分だけ取り出せるので便利です◎解答せずにそのまま料理に使いましょう。

腐る前に食べよう!タモギダケを大量消費できる食べ方レシピ

タモギダケを大量消費したい!そんな時はコチラを参考にしてみてくださいね。余ってしまったタモギダケを使う時や大量消費したい時にオススメのレシピを集めてみました。

きのこ汁

きのこ汁はお好みのきのこをカットしてコトコト煮るだけの簡単な汁物です。しいたけ・しめじ・きのこ・えのきなど色々なきのこを入れてみましょう。粘り気がでるので早めに消費した方が良いですよ◎栄養もたっぷりでダイエット中のメニューとしても向いています。

リゾット

タモギダケを細かく刻んでリゾットにすると、きのこの風味が食欲をそそるきのこリゾットが作れます。タモギダケ以外にもマッシュルームなど好みのきのこを入れることで風味もさらにアップです。冷凍したものを使った方が旨味が出るのでオススメです◎

パスタ

きのこ類とクリームの相性が良いことをご存知ですか?刻んだタモギダケを入れたクリームは、きのこの旨味が流れ出て秋の味覚を感じる一品です。太めのパスタを使うとクリームソースが絡みやすいのでオススメですよ。

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その他の食材・食品の腐っている状態と保存方法をチェック

代表的な食品・食材488種類を見る

代表的な食品・食材488種類を21分類に分けて、腐っている状態と保存方法についてまとめました。是非こちらのページをご覧くださいね(^^♪

他のきのこ類の腐っている状態・保存方法をチェック

他にもたくさんのきのこ類についての腐っている状態やおススメの保存方法方に関してのページがあるのでそれぞれご確認くださいね!

しめじ しいたけ きくらげ
エリンギ トリュフ まいたけ
マッシュルーム なめこ まつたけ
さるのこしかけ ひらたけ ぶなしめじ
えのきだけ あわびたけ はたけしめじ
松きのこ むらさきしめじ あみたけ
ぶなはりたけ たもぎだけ くりたけ
はくれいだけ コプリーヌ ならたけ
とき色ひらたけ かきのきだけ しょうげんじ
はなびらだけ むきたけ さんごやまぶしだけ
本ひらたけ 黒あわびたけ さけつばたけ
あかもみたけ さんごはりたけ ちゃじゅたけ
はくおうだけ くりふせんたけ ほうびたけ
みねごし    

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まとめ

タモギダケを見極める上で大切なポイントはコチラです。腐っているのかセーフなのか、臭いや見た目・感触などをよくチェックしてみてくださいね。

このタモギダケ腐ってる?見分け方

食べても大丈夫な状態

  1. 変色:断面がピンク色や赤色なのはチロシンが原因
  2. 触感:表面のぬめりはタモギダケの性質が原因
  3. 臭い:酸っぱい臭いでなければ本来の臭い

腐っているので食べるとダメな状態

  1. 臭いで判断:酸っぱい異臭がする
  2. 見た目で判断:濃い茶色や黒く変色している
  3. 感触で判断:ぬめって水気が出ている

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