今回着目したのは、千葉県富津市に存在していた「佐貫藩」という藩です。富津市には他にもいくつかの藩が存在していましたが、佐貫藩は小さいながらも最終藩主の努力により功績を挙げました。
それでは、「佐貫藩」の歴史と最終藩主・阿部家の取り組み・使用家紋などについてご紹介いたします。
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目次
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佐貫藩ってどんな藩だったの？
佐貫藩の基礎情報
| 石高 | 1万6,000石 |
| 旧国 | 上総(千葉県) |
| 居城 | 佐貫城(富津市) |
| 藩主 | 内藤家～阿部家の４家 |
| 家紋名 | 丸に違い鷹の羽 |
| 江戸城控間 | 雁間 |
| 格 | 城主 |
| 爵位 | 子爵 |
佐貫藩の歴代藩主４家
佐貫藩は、４つの家々によって藩主が務められていました。
佐貫藩の藩主の変移
- 初代藩主……内藤政長
- 最後の藩主…阿部正恒
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阿部家でようやく落ち着いた佐貫藩
阿部正恒 引用：wikipedia
佐貫藩は、上総国(現在の千葉県富津市佐貫字城山)に存在していた藩で、藩庁を佐貫城に置いていました。
家康の関東入りに伴い立藩
佐貫藩は家康が関東入りするタイミングで、家臣である内藤家長が2万石与えられる形で立藩しました。藩主としての内藤家は２代で終わり、その後は松平桜井家・松平能見家などが代わる代わる藩主となるも、松平桜井家はわずか１代、松平能見家も２代で終わってしまいます。
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阿部家でようやく落ち着く佐貫藩
ころころと藩主が変遷してきた佐貫藩ですが、最終藩主である阿部家の時代でようやく落ち着くこととなります。実は阿部家が入封するまでに３度も廃藩となっており、阿部家の入封により再立藩という形で復活しました。
そこからというもの、財政はあまり良いものではありませんでしたが、藩校・誠道館の設立や砲台を築いて海防を強化・整備するなどして功績を挙げます。小さい藩ではありましたが、阿部家の努力は実っていきました。
藩知事と廃藩置県
最終藩主・正恒は、戊辰戦争際に幕府側に与し罪を問われて謹慎処分となりますが、許されて翌年の版籍奉還では藩知事となりました。やがて廃藩置県と迎えると佐貫藩は廃藩、佐貫県▶︎木更津県▶︎千葉県へと変遷していったのでした。
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佐貫藩の家紋は阿部家の「丸に違い鷹の羽」
鷹は、俊敏に飛び強さや威厳の象徴であることや、武器である矢の羽根として用いられたことから、鷹の羽紋は武家に好まれました。 また、古来から鷹狩りも行われており、その優美な印象から武家以外では公家でも用いられていた家紋です。公家の使用家に芝山家があります。 鷹の羽紋は動物紋に分類されますが、たいていの動物紋は姿全体を描いたものが多いため、鷹の羽のみをモチーフにしたこの紋は珍しいものでもありました。 鷹の羽紋の誕生は、後醍醐天皇の皇子にあたる菊池武光が用いたことと言われています。そして関ヶ原の戦いで石田三成と親しい戦国武将の大谷吉継が鷹の羽紋を用いたことをきっかけに大きく広がりました。
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まとめ
「佐貫藩」は、阿部家が藩主となるまでは不安定な状況でしたが、阿部家の積極的な改革により小藩ではありますが功績も挙げた藩となりました。
使用家紋に関しては、家紋の中でもポピュラーな「鷹の羽紋」でした。この紋は他の戦国武将たちも使用した有名なものなので、是非上記の別途記事もチェックしてみてくださいね。
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