【江戸幕府300藩】七日市藩の家紋は前田家の「七日市前田梅鉢」｜加賀藩の援助によりなんとか存続した藩 |

現在の群馬県にも複数の「藩」が存在していたわけですが、この中に「七日市藩」という藩がありました。前田家によって12代存続していましたが、財政は厳しく、本家のサポートがありなんとか存続していた藩です。

今回は、「七日市藩」の歴史と使用家紋などについてご紹介いたします。

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1 七日市藩ってどんな藩だったの？
2 加賀藩の援助によりなんとか存続していた七日市藩
3 七日市藩の家紋は前田家の「七日市前田梅鉢」
4 【江戸幕府の全300藩】他の藩の家紋も一緒にチェックしよう
5 まとめ

七日市藩ってどんな藩だったの？

引用：asahinet

七日市藩の基礎情報

石高	1万石
旧国	上野(群馬県)
居城	七日市陣屋(富岡市)
藩主	前田家
家紋名	七日市前田梅鉢
江戸城控間	柳間
格	陣屋
爵位	子爵

七日市藩の歴代藩主

▶︎前田家のみ◀︎

七日市藩は、12代にわたり前田家に支配され続けていました。

七日市藩の藩主の変移

初代藩主……前田利考
最後の藩主…前田利昭

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加賀藩の援助によりなんとか存続していた七日市藩

七日市藩は、上野国甘楽郡(現在の群馬県富岡市七日市)に存在し、藩庁を七日市陣屋に置いていました。幕政は厳しく、本家である加賀藩の援助なしには成り立たないほどでした。

功績を讃えられ七日市藩が立藩

七日市藩は、初代藩主となった前田利考が大坂の神の際に徳川側として参戦し功績を挙げたことから、1万石与えられる形で立藩しました。利考は加賀藩祖・前田利家の５男でもあります。

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七日市藩の出来事と財政難

七日市藩は、代々12代の前田家によって存続していましたが、その財政は良いものではなく、小藩ゆえに絶えず深刻な状況でした。元々財政が上手くいっていなかったところに天保の大飢饉が起こり、本家である加賀藩の助けを借りながらなんとか存続していました。

11代藩主・利豁の時代には藩校「成器館」を設立するも、同時期に七日市藩邸が焼失するという災難も重なり厳しい状況でした。

戊辰戦争の際には新政府軍に与し、会津攻めなどで活躍するも幕政は変わらぬまま廃藩置県を迎えます。七日市藩は岩鼻県となり、やがて群馬県に編入となりました。

現在も残る七日市陣屋の一部

七日市藩の藩庁であった七日市陣屋の玄関から書院にあたる部分は、現在も富岡高校の敷地内に残っています。

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七日市藩の家紋は前田家の「七日市前田梅鉢」

梅は、万葉集の中で8世紀になってから歌が見られようになったため、７世紀後半までに大陸に渡った遣隋使や遣唐使、僧侶が苗を持って帰り、その後普及したものと考えられています。万葉集が編纂された奈良時代のお花見というと桜ではなく梅でした。日本では奈良時代にはすでに紋様として使われていました。また、梅と云えば天神様と関わりが深く、たいていの天神様の境内には梅が植えられています。梅の紋様には、大別して２つあり、写実的に梅の花を表現した梅花紋と、幾何学的に表現した梅鉢紋があります。戦国時代には美濃の斎藤氏などが梅紋を使用し、徳川時代には前田氏、松平氏など多くの家が使用していました。

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