【江戸幕府300藩】挙母藩の家紋は内藤家の「下がり藤」｜城下町整備に尽力し内藤家が安定的に支配

「下がり藤」を家紋としていた内藤家は幾つかの藩を支配していた家ですが、その中に三河国に存在した「挙母(ころも)藩」という藩がありました。

挙母藩は立藩当初から城下町の整備に尽力し、最終藩主となった内藤家によって安定的は藩政を保ちます。

今回は、「挙母藩」の歴代藩主とその歴史・使用家紋などについてご紹介いたします。

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挙母藩ってどんな藩だったの？

引用：史跡夜話

挙母藩の基礎情報

挙母藩の歴代藩主３家

挙母藩は３つの家によって支配されていました。

挙母藩の藩主の変移

• 初代藩主……三宅康貞　
• 最後の藩主…内藤文成

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城下町も繁栄し安定した藩政の衣藩

挙母藩は、三河国北西部(現在の愛知県豊田市中心部)に存在し、藩庁を挙母城に置いていました。内藤家が入封すると町は更に整備され、安定した藩政で明治維新を迎えます。

挙母藩立藩時は「衣藩」だった

挙母藩は立藩当初からしばらくの間、「衣藩」という名前で知られていました。初代藩主となったのは三宅家の三宅康貞で、当地を祖先の故郷とする人物です。

三宅家は伊勢亀山藩への移封を経て２度入封しますが、４代藩主・康勝の時代に田原藩に領地替えとなって再び移封となりました。そして挙母の当地は一時天領となります。

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本多家による挙母藩の再立藩

天領となった後、本多家が1万石で入封したことにより挙母藩は再び立藩となります。本多家の時代に「衣藩」から「挙母藩」へと改名されました。本多家は３代にわたり支配し、その間に城下町の整備に尽力しました。

その後の歴代藩主たち

本多家の次に入封したのが最終藩主となる内藤家です。挙母陣屋から挙母城築城の計画が進められますが、一揆や洪水に見舞われてなかなかスムーズには進みませんでしたが、やがて挙母城が完成します。

内藤家の時代には藩校「崇化館」を設立し、挙母の城下町は旧城を中心とした下町と、新城を中心とした樹木の両地域で発展し維新まで存続したのでした。

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挙母藩の家紋は内藤家の「下がり藤」

藤はマメ科のつる性落葉木本で、淡い紫色の花を咲かせ華やかな藤棚を作ります。古くから観賞用の花として親しまれ、繁殖力の強さから、めでだいとされる縁起の良い植物です。 藤原氏が藤紋を用いたことで武家や庶民の家紋にも使用され、江戸時代には幕臣約160の家紋となったほど代表的な家紋です。石田三成や大久保利通も藤紋を使用していました。 使用者は、公家では一条家、二条家、九条家、武家では本願寺氏、大久保氏、片倉氏、黒田氏、新庄氏です。また、「藤」の付く名字にちなんで安藤氏、加藤氏、内藤氏、藤井氏、佐藤氏なども使用しています。 特に藤の葉を左右に伸ばし円型に描く藤丸や、十字形の八つ藤が人気となっていました。

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まとめ

「挙母藩」は途中まで「衣藩」という名前で知られ、最終藩主の内藤家によって上手く安定した藩政を維持していました。内藤家は他にもいくつかの藩を支配していた歴史があるので、是非他の藩についてもチェックしてみてくださいね。

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