【江戸幕府300藩】吹上藩の家紋は有馬家の「有馬巴・尾長三つ巴」|有馬家による約30年の歴史

現在の栃木県に存在していた下野国には、10こほどの藩がありました。歴史の長い藩やそうでない藩など様々な藩がありますが、その中で今回ご紹介するのは「吹上藩」という約30年の歴史の藩です。

長くはない歴史の中で吹上藩にはどのような出来事があったのか、早速見てみましょう!記事の後半では吹上藩の使用家紋についてもご紹介しています。

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吹上藩ってどんな藩だったの?

吹上藩の基礎情報

石高 1万石
旧国 下野(栃木県)
居城 吹上陣屋(栃木市)
藩主 有馬家
家紋名 有馬巴・尾長三つ巴
江戸城控間 菊間広縁
陣屋
爵位 子爵

吹上藩の歴代藩主

▶︎有馬家のみ◀︎

吹上藩は、2代にわたり有馬家に支配され続けていました。

吹上藩の藩主の変移

  • 初代藩主……有馬氏郁 
  • 最後の藩主…有馬氏弘

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立藩から廃藩まで約30年の歴史浅い吹上藩

吹上藩は、下野都賀郡吹上(現在の栃木県栃木市吹上町)に存在し、藩庁を・に置いていました。1842年の立藩で、1871年の明治維新までの短い歴史の藩です。

有馬家による吹上藩立藩と出来事

吹上藩の藩主となったのは、久留米藩主を務めた有馬家の分家でした。五井藩の藩主であった有馬氏郁が移封となったことで吹上藩が立藩となります。

戊辰戦争の際には新政府軍に与して奥州征伐戦などに参加しました。しかしその後、家老による横領事件が取り沙汰されると家臣たちが江戸の藩邸を襲撃し、家老を殺害するという事件が起きました。

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廃藩置県により廃藩・栃木県へ

吹上藩の立藩は遅く、1842年だったので、明治維新までの約30年間という短い期間ではありましたが、廃藩置県により吹上藩は廃藩、栃木県に編入されました。

藩庁であった吹上陣屋は現在、吹上中学校となり、校庭には城址碑が建てられています。

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吹上藩の家紋は有馬家の「有馬巴・尾長三つ巴」

巴は古代から世界各国に似たような文様があり、発祥は定かではないものの日本では縄文時代から存在していました。 巴は元々弓を弾く際に腕を保護するための武具で、それが後に渦を巻く文様として浸透しました。文様として使われ始めたのは平安時代で、戦国時代には武家によって多く使用されます。特に現在の栃木県である下野宇都宮の一族に多用されていました。そして江戸時代になると約350の家が巴紋を使用し、全国各地で見られるようになります。 巴紋の種類は豊富で、渦を巻く向きの違いや巴の数、大きさなどに違いがあります。具体的には右一つ巴、左渦巻き巴、右五つ巴、台巴などです。人気の家紋であるため、使用者は多数います。

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まとめ

吹上藩」は他の藩と比べると歴史は短く、約30年ほどですが、横領事件による殺害など内容の濃い事件も起きた藩でした。

家紋には有名な「巴」を用いていますが、巴紋はその他様々な歴史上の人物や寺社が使用していた家紋ですので、是非詳しい家紋記事についてもチェックしてみてくださいね。

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