鯉の洗いには寄生虫がいる?肝吸虫の食中毒症状・刺身はおいしいの?

鯉(コイ)は池や川に泳いでいる魚ですが、お刺身として食べられることを知っていますか?しかし安全に食べられるのは、養殖されたコイに限ります。自然のコイには危険な寄生虫がいる確率が高いのです。今回は、

  • 鯉は生で食べられるって本当?
  • 鯉の洗いとはどんな料理?
  • 鯉には寄生虫がいる?

これらのテーマについて紹介いたします。

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鯉(コイ)ってお刺身にできるの?

鯉というと、池や川などに泳いでいる魚のイメージで食用には見えないかもしれませんが、綺麗な水環境で育った鯉は食べることができます。

しかも、なんとお刺身として鯉を食べることができるのです。どんな味なのか想像できない方が多いのではないでしょうか?鯉のお刺身は、『鯉の洗い』と呼ばれています。

鯉の洗いとは?

鯉の洗いは、養殖魚としてしっかりした管理下の元、育てられた鯉に限り食べることができます。池や川などに生息している鯉は、衛生上食べることができません。

養殖された鯉は臭いもなく、味も良いと言われています。ちなみに色が綺麗と言われる錦鯉(ニシキゴイ)ですが、発色のために薬を投与されていることもあり、食用には向いていません。

鯉のお刺身は歯ごたえと弾力があり、特有のクセをカモフラージュするため味噌をつけて食べるのが一般的です。

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鯉にはどんな寄生虫がいる?

鯉は養殖されたものであれば生でも食べることもできますが、そこで気になるのが“寄生虫”です。寄生虫は魚が死んでも内臓部分や筋肉部分に寄生したまま生きていることが多く、そのまま食べると食中毒を起こす原因となることがあります。

鯉には、どんな寄生虫が潜んでいる可能性があるのでしょうか?

鯉に潜む寄生虫
  • 肝吸虫

鯉には、“肝吸虫という寄生虫が寄生している可能性があります。肝吸虫は万が一食べると、肝臓の中にある胆管に寄生してしまいます。ですが、養殖モノの鯉の洗いは衛生管理が徹底されているので、ほとんどの場合寄生虫の危険性はないとされています◎

肝吸虫とは?

肝吸虫(きもすいちゅう)は、アジアを中心に生息している寄生虫の一つで、淡水魚に寄生して生きています。韓国や中国の一部では淡水魚をお刺身として食べる文化があり、肝吸虫による食中毒が起きています。

食べてしまうと人の胆管に寄生し、なんと20年近くも体内で生き続けてしまうことがあるようです。寄生虫のほとんどは人の体で生きられないものが多いのですが、肝吸虫に関しては人の体に寄生し生き続けることができるので注意が必要です。

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症状は?

肝吸虫が胆管に寄生すると、腹痛や炎症を起こしたり、胆石をつくったりします。これに伴い胆管癌を発症する原因にもなるので危険な寄生虫なのです。

対策は?

加熱されていれば万が一肝吸虫を食べてしまっても害にはなりませんが、鯉の洗いは生で食べる料理です。しかし、日本の食用の鯉はしっかり管理されたものなので、ほとんどの場合は安全と言って良いでしょう。海外で食べる場合は注意した方が良いでしょう。

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アニサキス・寄生虫を含む主な魚102種まとめ

アニサキスを含む可能性のある魚には、いくつか種類があります。その魚の住む場所や食べるエサが、アニサキスが寄生するかどうかと関係しています。
アニサキスが寄生しやすい魚の種類には、お刺身で食べると美味しいものが多いので注意が必要です!アニサキスやその他の寄生虫含む主な魚を102種類まとめました。

海の魚

アイナメ アオハタ アカハタ
アカヤガラ アンコウ
イサキ イシガレイ 石鯛
イシナギ イシモチ イナダ
ウスメバル ウマヅラハギ
オオモンハタ カサゴ カタクチイワシ
カツオ カワハギ カンパチ
キジハタ 金目鯛 クエ
クロソイ クロダイ コショウダイ
コノシロ ゴマサバ コロダイ
サバ さより サワラ
サンマ しめ鯖 シイラ
ししゃも シマアジ シロギス
スケトウダラ スズキ
たら タチウオ チダイ
トビウオ ニシン のどぐろ
ハタハタ ひらめ ハマチ
ハモ ヒラスズキ ヒラマサ
ヒラメ ふぐ ブリ
ヘダイ ホウボウ ホッケ
ボラ マアジ マイワシ
まぐろ マゴチ マダイ
マダラ マトウダイ マナガツオ
マハタ メジナ メジマグロ
メバル ワラサ  

川の魚

うなぎ アトランティックサーモン
サケ サーモントラウト
ワカサギ    

甲殻類

アメリカザリガニ アオリイカ ウニ
エビ ケンサキイカ コウイカ
スルメイカ 生タコ ヤリイカ

海藻・貝類

わかめ 海ぶどう ケンサキイカ
コウイカ 生タコ ヤリイカ
エビ ムール貝 サザエ
ホタテ    

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まとめ

この記事をまとめると

  • 鯉は養殖されたものなら生食できる!
  • 鯉には肝吸虫という危険な寄生虫がいることがあるが、養殖モノはほぼ安全と言える◎
  • 肝吸虫を生きたまま食べると、胆管に寄生し腹痛・炎症・胆石・胆管癌の原因となる

鯉を生で食べられることに驚いた方も多いのではないでしょうか?肝吸虫という危険な寄生虫が寄生している可能性のある魚ですが、日本で食用として養殖されているものは安全性が高いです。なかなか食べる機会はないかと思いますが、珍しい料理なので一度は食べてみたいものですよね…!

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