しじみにアニサキスはいない?他の寄生虫はいる?貝毒による食中毒とは?

しじみは味噌汁の代表的な具材ですが、海に生息する寄生虫アニサキスの危険性はないのでしょうか？アニサキス以外の他の寄生虫の危険性や、貝類特有の『貝毒』による食中毒について着目しました。今回は、

これらのテーマについて紹介いたします。

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しじみってどんな貝？

特徴

“しじみ”にはいくつか種類があり、日本の在来種としては汽水性のヤマトシジミ、淡水性のマシジミ、セタシジミの３種類が生息しています。

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旬の時期

しじみの旬の時期は、夏と冬の年に2回あります。夏は『土用のしじみ』、冬は『寒しじみ』と呼ばれ、この時期は旨味と栄養がアップしていて美味しいです。特に夏のしじみは産卵期を控えており、身が厚くなりプリッとしています。

生産地

しじみの漁獲量No.1は島根県の宍道湖(しんじこ)です。総務省統計局の調べによると、しじみの購入数量においても島根県松江市が全国でトップなのです。

しじみにはどんな寄生虫がいる？

しじみは海で獲れる貝類の一つですが、そこで気になるのが“寄生虫”です。寄生虫は魚が死んでも寄生したまま生きていることが多く、そのまま食べると食中毒を起こす原因となることがあります。

しかし、しじみにはアニサキスがいないと言われています。海を代表する寄生虫といえば『アニサキス』ですが、 しじみにはアニサキスを始めとする寄生虫がほとんど寄生していません 。そのため、安心して食べることができます。

寄生虫の心配はありませんが、しじみなどの貝類は『貝毒』という貝類特有の毒性を持つことがあります。こちらも市場に出回っているしじみで食中毒になる確率はかなり低く稀となっています。

しじみにアニサキスがいない理由

しじみにアニサキスがいない理由は、エサが関係しています。プランクトンをエサとする二枚貝や、その二枚貝やゴカイ類などを食べる肉食の巻貝なども含め、総じて貝類にはその食性からアニサキスはいないと言えるのです。

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貝毒とは？

ここで、貝毒について詳しく解説していきたいと思います。貝毒はしじみ以外の貝類にも存在し得る毒です。その特徴や食中毒症状は一体どのようなものなのでしょうか？

貝毒の特徴

しじみなどの二枚貝が食べる可能性のある有害なプランクトンは毒性を持った植物プランクトンで、「貝毒プランクトン」と言われています。しかし、 この貝毒プランクトンは常に発生しているわけではなく、海中の環境などによって発生する ものです。

貝毒はしじみだけではなく、ホタテや牡蠣･アサリ･はまぐり･ムール貝などにも起こり得る食中毒です。

貝毒の食中毒症状

日本国内で発生しやすい貝毒は「下痢性貝毒」と「麻痺性貝毒」の２種類で、それぞれ原因となるプランクトンに違いがあります。

難しい名前ですが、これらのプランクトンによって貝毒は起こります。麻痺性貝毒にはフグの毒に匹敵するほど強いものもあり、神経筋肉系を刺激して強い麻痺症状を発症します。また、下痢性貝毒は消化器系への刺激が強く下痢などの症状を発症します。

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症状が出るまでの時間

貝毒による食中毒となる場合、食後30分には症状が出やすい傾向があります。

加熱すれば大丈夫？

残念なことに、貝毒の毒性は熱に強く、茹でる・焼く・煮るなどあらゆる加熱調理をしてもなくなるものではないのです。

貝毒の対処法

都道府県では有害プランクトンの発生状況を定期的に調査し、二枚貝について、都道府県や生産者により定期的な貝毒検査が行われています。そのため市販の貝類で貝毒による食中毒を起こすことはほとんどありません。

まとめ

しじみには基本的に寄生虫がいないものとされていますが、貝毒という貝特有の食中毒を持っていることがあります。都道府県では定期的に検査が実施されているので当たることはあまりありませんが、潮干狩りなど自分で獲った貝を食べる場合は注意しましょう。

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