にんにく部位の紹介|鱗茎・芽・皮・花・葉・根をそれぞれ解説

スタミナ食材としてもお馴染みのニンニク。和食にも洋食にも中華にも合い、香辛料としても野菜としても使える万能食材ですよね。しかし一般的に「ニンニク」と呼ばれているのはあくまでも植物の一部分にすぎません。そこで今回はニンニクの部位についてまとめてみました。

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にんにくってどんな食べ物?

分類 ヒガンバナ科ネギ属
原産国 中央アジア
由来 仏教でいう“忍辱(にんじょく)から
英語でいうと Garlic
別名 胡蒜(こさん)(中国語名)

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にんにくの部位6か所まとめ解説

ニンニク, 塊茎, 食品, スパイス, ハーブ, 芳香族, 健康, 調理する

一般的に「ニンニク」と呼ばれている部分以外にもにんにくの部位はたくさん存在します。6つのパーツに分けて紹介していきます。

にんにくの茎(鱗茎)って何?にんにくのどの部分?茎(鱗茎) にんにくの芽の特徴は?にんにくとどう違う?特徴・下処理・レシピまとめ にんにくの皮は食べられる?皮ごと調理する方法4選
にんにくの花とは?花言葉は何?

にんにくの鱗茎

にんにくの茎(鱗茎)って何?にんにくのどの部分?

鱗茎とはいわゆるニンニクの部分で、鱗球と呼ばれることもあります。一般的に想像される鱗茎(ニンニク)は白いものが多いと思いますが、品種によっては薄い茶色からピンクのようなものまであります。鱗茎の中は花茎の周りに鱗片が重なっている状態で、底には盤茎があります。鱗片の中には一般的に食べる部分である貯蔵葉とは別に、芯と呼ばれることが多い発芽葉、薄皮と呼ばれることが多い保護葉があります。

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にんにくの芽

にんにくの芽の特徴は?にんにくとどう違う?特徴・下処理・レシピまとめ

ニンニクの芽はにんにくが花をつける部分のことで、中華料理などでよく使われている食材です。もともとにんにくの一部なので、ニンニクと同じ香りがします。風味付けではなく具材として使われるものなので、にんにく風味の炒め物には最適です。一般的に「ニンニク」と呼ばれているのは球根の部分ですが、春には花を咲かせるためにそこから茎をのばします。正式には花茎と呼ばれていますが、花を咲かせるために球根(ニンニク)の栄養分を使ってしまうので、花が咲く間に花茎ごと刈り取られます。これがにんにくの芽です。現在日本で売られているニンニクの芽はそのほとんどが中国産で、にんにくの芽用に改良された品種も多いようです。また、国産のものだと青森県産がほとんどです。

にんにくの皮

にんにくの皮は食べられる?皮ごと調理する方法4選

にんにくには外側の太い皮とひとかけらずつが包まれている薄い皮の2種類の皮があります。外側の皮はニンニクの欠片をまとめるように包んでいる厚めの皮で、外周とにんにくの欠片ごとを区切るように存在しています。この皮は切れ目を入れれば簡単に剥くことができ、食べる必要のない部分です。そして外側の太い皮とは別に、にんにく一かけらずつを包む薄い皮が存在しています。この薄皮が剥きにくく生ニンニクが嫌煙される理由の一つでもありますが、薄皮には栄養が豊富に含まれているので、食べられるのであれば食べた方がよい部分でもあります。

薄皮には栄養が多く含まれているので食べることが可能ですが、繊維が強いので口の中に皮だけが残ってしまいがちです。そのため薄皮を食べる際にはそれに適した料理を作るというほうがよいでしょう。にんにくの薄皮には、中身よりも4倍も多い食物繊維、1.5倍も高い抗酸化力、7倍も多いポリフェノールが含まれていると言われています。また、にんにくの皮に含まれている成分にはがんの抑制効果が期待できるので、薄皮ごと調理することでニンニクの栄養素をさらに効率よく摂取することができるのです。

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にんにくの花

にんにくの花とは?花言葉は何?

ニンニクの花は白っぽい紫をしていて、花茎ごと摘まれなければ5月~7月ごろに咲きます。総苞の中からたくさん枝(茎)が出て1本につき一つずつ花が咲いているのが特徴で、これがたくさん集まって球体を形作ります。花が咲いた後には一般的な植物と同様実ができます。この実はさく果と呼ばれるもので、実が熟れると徐々に裂けていき種子が散布される仕組みになっています。美味しいニンニクを作るために、花茎は花を咲かせる前に摘まれてしまいます。ちなみにこの花茎部分がニンニクの芽として出荷されています。一般的に食べられるニンニクは球根部分であるため、花をさかせるために球根内(にんにく内)の養分が使われてしまいます。そのため花を咲かせるまえに花茎ごと摘み取り、にんにくに養分を残すようにしているのです。そのため市場に出回ることもなく、管理されている農家でもあまり見かけることができないのです。

詳しくはこの記事をチェック!

にんにくの葉

葉にんにくの特徴・旬の時期まとめ|高知県で愛される成長過程のにんにく

葉ニンニクとはニンニクの成長過程に生える若い葉のことで、根元が白く葉先が緑の細長い姿をしています。(緑色の部分が多いネギのような見た目です。)甘みとにんにくの風味がほんのりと感じられるだけではなく、若いうちに摘まれた葉なので柔らかい食感なのが特徴です。葉が大きくなった状態である葉ニンニクは、放置していれば枯れて栄養が球根のほうに流れていってしまうので冬の2か月間しか味わうことができない貴重な野菜です。

葉ニンニクはあくまでもニンニクの成長過程の一部であり同じ植物なので、にんにくの風味が感じられます。しかしニンニク特有のにおいと辛みは控えめで、にんにくと比較すると爽やかな風味なのが特徴的です。ニンニクは野菜の中では比較的糖度の高い野菜なのですが、独特な匂いと辛みが強く、一般的には甘みを感じられません。しかし葉ニンニクはこの強烈な匂いが抑えられているので、そのぶん甘みも感じやすくなっているのです。

にんにくの根

ニンニクの根はあまり長くなく、10㎝~30cmほどの長さです。また柔らかく枝分かれも少ないので切れやすく、傷つくと回復が難しいです。貯蔵葉に蓄えられた栄養を使って成長していきますが、貯蔵葉の中の栄養が無くなると根から自発的に水分を吸い取るようになっていきます。

にんにくの根は直根性ではなく繊維根と呼ばれるタイプのもので、タマネギの根と同じように白くて枝分かれの少ないものです。ニンニクの根っこは食用に向いていないので食べることはできません。買ってきた人ニンニクから根が生えてきたら、切り落としてから食べるようにしましょう。

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まとめ

今回はにんにくの部位についてまとめてみました。もっと詳しく知りたいという方はそれぞれに細かく記載した記事があるので、そちらも参考にしてみてください♪

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