ひじきは消化に悪い?消化不良の原因と栄養素を解説!下痢の原因にも?

万能・かさ増し食材のひじきは、栄養価も高いためお家にあるよ!よく使うよ!といった方も多いのではないでしょうか?

今回はそんなひじきの

  • ひじきって消化に悪いの?
  • ひじきの栄養素を詳しく解説!
  • ひじきと食べることで期待できる効果!

について詳しく見ていきます。知れば知るほど、海藻・ひじきの凄さがわかりますよ。

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ひじきは消化に悪い?  

ひじきは昆布やワカメと並んで古くから日本で食べられてきた海藻の1つで、収穫されたひじきは茹でた後に乾燥させてから出荷されています。そのため黒色をしていることが多いです。

消化されない理由  

ひじきには豊富な食物繊維が含まれています。

食物繊維とは主に植物性に含まれている人間の消化酵素では消化されない成分で、食べた食物繊維はそのまま便となり排出されます。

スループット食材一覧

人間の体で消化吸収のできない食材のことを、スループット食材と呼びます。

スループット食材は咀嚼が足りないからそのまま便となってしまうのではなく、人間の消化酵素では分解できないためそのまま便となってしまいます。

  • ひじきなどの海藻類
  • とうもろこし
  • トマトの皮
  • ごまや果物の種
  • きのこ類

などが代表的なスループット食材です。

えのき・しいたけ等きのこ類も消化に悪い

きのこ類も食物繊維を多く含み、消化に悪い食材の代表です。食物繊維を多く含む食材の中でも低カロリーなことが特徴的です。

食べたものがそのまま出ることも

食物繊維を多く含む食材は人間の体内にある消化酵素で消化吸収できないため、便となって排出される際に原型のまま排出されることがあります。

食べ過ぎなけば心配ありませんが、腹痛や下痢などの症状が見られる場合は必要な栄養素が吸収できていない場合があるので注意しましょう。

 

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ひじきの栄養素を解説

ひじきを始めとする海藻類は高栄養で、牛乳と比較するとカルシウムは12倍、ごぼうと比較すると食物繊維は12倍と、びっくりする数値です。



これ以外にもミネラル類を豊富に含んでおり、健康維持には欠かせない食材です。ぜひ煮物にして普段の食事に取り入れましょう。

  • カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
  • ナトリウム:ナトリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分保持に欠かせないミネラルです。人間の体内の水分を留める働きを持ち、普段は細胞外液に多く存在しています。ナトリウムとカリウムはセットで働き体内の水分調節とともに、老廃物の排出や栄養の取り込み、血圧に関わるミネラルです。
  • アルギニンアルギニンは、代謝、ホルモン分泌、組織の修復や成長に関わるアミノ酸です。代謝面では、老廃物のアンモニアの除去に関わっています。ホルモン分泌では成長ホルモンの分泌を促進させるため、筋肉を増やし、骨を太くする効果があります。血流も改善するため体を若くするアンチエイジング効果が高いアミノ酸です。
  • 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
  • マグネシウム:マグネシウムは、健康な骨を作る上でビタミンDを活性型にする働きや、エネルギー代謝、たんぱく質の合成を担います。マグネシウムは、体内の酵素の要になる触媒や酵素反応を助ける働きを含めると300種類以上サポートしています。血圧の調整機能もあり、片頭痛や冷え性の改善にも効果があるとされています。

鉄分(干しひじきの栄養素の見直しについて)

ひじきは貧血に効果的な食材として知られ、鉄分を多く含むと認識されている方も多いのではないでしょうか。

文部科学省が改訂した食品成分表の記載によると、ひじき100gあたりに含まれている鉄分58.2mgから6.2mgと約9分の1にまで減少していることが明らかになりました。

原因として干しひじきを作る際の茹で釜が、鉄製のものからステンレス製のものが使用されることが増えたためと考えられています。

亜鉛  

ひじきには、ミネラルの1つ亜鉛も含まれています。亜鉛はヘモグロビンの合成にも関係するミネラルなので、鉄分や銅などと共にバランス良く摂取する必要があります。

亜鉛は体内で作り出すことができないため、食事から摂取する必要があります。

ヒ素について

ヒ素は自然環境内に広く存在している元素で、食品に含まれるヒ素には主に「有機ヒ素」と「無機ヒ素」の2種があります。その中でも特に注意の必要なものは無機ヒ素がひじきには含まれています。

この無機ヒ素は水溶性なため、ひじきを調理する前に

  • 水洗い
  • 水戻し
  • 茹でこぼし

などをするだけで低減させることが可能で安心して食べることが可能と農林水産省も情報提供しています。

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ひじきの効能   

ひじきには豊富な栄養素が含まれていることがわかりましたが、体に具体的にどのような良い効果が得られるのか詳しく見ていきましょう。

便通が良くなる  

ひじきに豊富に含まれる食物繊維は水溶性食物繊維で、便を柔らかくしたり善玉菌を増やす働きがあります。

疲労回復  

ひじきに含まれる豊富なミネラルの鉄分亜鉛ヨウ素ビタミンB1などは、抗酸化作用や代謝の働きを促すため疲労回復効果が期待できます。

胃の調子を整える

ひじきは消化が悪い食材ですが、海藻類に含まれる食物繊維の一種であるアルギン酸には整腸作用があると言われています。胆石の予防効果も期待できる栄養素です。

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まとめ

この記事をまとめると

  • ひじきには水溶性食物繊維が多く含まれている
  • 食物繊維とは主に植物性に含まれている人間の消化酵素では消化されない成分
  • スループット食材とは、人間の体で消化吸収のできない食材のこと!
  • ひじきには、五大栄養素はじめ食物繊維・鉄分・亜鉛・ヒ素などが含まれている
  • 豊富な栄養素のひじきには、便通改善効果や疲労回復効果が期待できる

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