太陽や月は生活の中でほぼ毎日目にする自然のものですが、これらも家紋として用いられていました。太陽の光をデザイン化した「日足紋」という家紋をご存知でしょうか?
放射状に描かれた日の光が特徴的な家紋ですが、戦国武将の龍造寺隆信も使用していました。
今回は、「日足紋」の意味・由来・種類や、龍造寺隆信の歴史についてご紹介いたします。
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日足紋の意味・由来とは?
読み方 | ひあしもん |
家紋の分類 | 自然紋 |
>>家紋辞典で他の家紋もチェック<< |
日足とは、太陽と太陽から出る光の線のことを指します、日足紋はその様子を図案化したもので、太陽信仰から誕生したのではないかと言われています。
太陽は古来から世界中で信仰の対象とされいました。 日足紋は「日の丸紋」とも呼び、武田信玄、上杉謙信、夢野久作などに使用され、北九州でよく用いられ、現在でも九州で見られる家紋です。
使用者には、高木氏、上妻氏、草野氏、勝屋氏などがあります。また、はじめて日足紋を使用したのは龍造寺隆信氏であると言われています。
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日足紋の種類いろいろまとめて解説
六つ日足 |
八つ日足 |
十二日足 |
変わり十二日足 |
日足に流水 |
雪輪に十二日足 |
旭光 |
抱き角に日足 |
日足紋は、6本から12本の放射状の線で描かれており、「六つ日足」「八つ日足」など、その数を名前の先頭に付けています。
中には日足紋に他のモチーフを加えたものもあり、「日足に流水」「雪輪に十二日足」などはその例です。それぞれ流水と「輪紋」である雪輪を合わせています。
また、他の日足紋とは異なるデザインで特徴的なのは「旭光」「抱き角に日足」です。「旭光」は光部分である日足が密集して描かれ、「抱き角に日足」は日足が描かれず太陽が角に挟まれるデザインとなっています。
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輪紋×日足紋
モチーフを囲むものに「輪紋」があります。先ほどの「雪輪に十二日足」でも使用されていた紋ですが、線の太さや線タイプが様々あり、バリエーションが非常に豊富なものです。輪紋を合わせる目的はいくつかあり、
- 本家と分家を区別するため
- 囲むことで中の紋を強調するため
- 全体的な紋のバランスを整えるため
などがあります。
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輪紋のいろいろ
その他の輪紋をいくつか見てみましょう。雪輪のように直線ではないものも沢山あるのです!
鐶輪 |
唐草輪 |
三重輪 |
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詳しくはこの記事をチェック!
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龍造寺隆信の家紋「変わり十二日足」
龍造寺隆信の3つの家紋と生涯|九州三傑の一人と言われる戦国武将
九州三傑の一人と言われる龍造寺隆信は、3つの家紋を使用していたと言われていますが、その中でも有名なのが「変わり十二日足」という日足紋です。
そして、2つ目に使用していたのは「杏葉紋(ぎょうよう紋)」です。九州で非常に強い力を持っていた大友家が使用していた杏葉紋は、武士の憧れの紋でもありました。
龍造寺隆信が大友家と戦い勝利した際に、その勝利の勲章として家紋として使用したことで龍造寺家の家紋として定着します。
隆信の家臣であった「鍋島直茂」も使用するようになり、この紋は「鍋島杏葉紋」と呼ぶようになりました。
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3つ目は「花菱紋」に分類される「剣花菱紋」です。菱形にデザインされた花弁の間に剣が描かれたもので、花菱紋の中でも人気の紋でした。
まとめ
太陽の光を表した「日足紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この紋は古い日本的な印象ですが、特に北九州の地域で好まれ、現在でも九州で見られる紋でもあります。
家紋を使用していた人物を調べていくと、歴史の出来事も合わせて知ることができるので面白いですよ。是非龍造寺隆信について記事もチェックしてみてくださいね。
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