山紋/山形紋の家紋の意味・由来を解説!自然紋の一種

日本の一番高い山と言えば「富士山」ですね。東京都や埼玉県など、他の県からでも見えるほど大きな富士山は、かつての日本でも人気の山でありました。

山を使用した「山紋」にも富士山が使用されており、山紋の中でも人気があったそうなのです。

今回は、「山紋」の意味・由来・種類についてご紹介いたします。

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山紋/山形紋の意味・由来とは?

読み方 やまもん/やまがたもん
家紋の分類 自然紋
>>家紋辞典で他の家紋もチェック<<

日本では、山と海それぞれに対する進行が古くからありました。「祖霊のいる聖地」として扱われ、全ての山ではなく特に美しい山や高い山がその対象とされていました。

山の種類が沢山あるように、山紋も山の種類がそれぞれ存在しています。阿蘇山紋、霧島山紋など様々ですが、中でも一番人気であったのは日本一の高さを誇る富士山紋です。

有名な山を使用した山紋が人気でしたが、特定の山を使用しない山紋も多く、バリエーションは豊富です。

使用者は、名字にちなんで山川氏、山本氏、山下氏、山崎氏などで、それ以外では未勘源氏の吉田氏、藤原氏流の池原氏、丹治氏流の青木氏などがあります。

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山紋/山形紋の種類いろいろまとめて解説

では、山紋の種類をいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。山紋は1つの山や複数の山を描いたものなど様々な種類がありました。

富士山紋

青木富士の山

富士山形

丸に富士山形

中でも一番の人気があった富士山をモチーフにしたものには、このような種類があります。どれも麓にが描かれたデザインで、そのまま描かれたものと丸で囲んだものがあります。

丸は「輪紋」ですが、輪紋と合わせることで本家と分家を区別したり、中のモチーフを強調したり、紋としてのバランスを整えるといった目的で使用されました。

ちなみに、富士山の麓に描かれた模様は「霞」を表したものです。山でよく見られる自然現象ですが、かつでの日本では頻繁に出現していました。

この霞にも「霞紋」という独立した紋があり、あまりポピュラーなものではありませんでしたが戦国時代に使用されていたと言います。

詳しくはこの記事をチェック!

上記記事では「霞紋」についてご紹介していますので、合わせてチェックしてみましょう!

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富士山以外の山紋

丸に遠山

三つ山

五つ山

三つ遠山

普通の山を使用したものには、このような種類があります。「丸に遠山」は富士山紋によく似ていますが、山頂部が富士山よりもシンプルに描かれているといった違いがあります。

円形にした「三つ山」「五つ山」や、遠近感を表現した「三つ遠山」などバリエーションは豊富です。

山形紋

丸に五瓜に違い山形

山形

花山形

違い山形

山そのものをモチーフにするのではなく、山を記号のように描いたのは「山形紋」と言います。

簡単に描かれた「山形」「花山形」「違い山形」もあれば、瓜紋と掛け合わせた「丸に五瓜に違い山形」といったものもあります。

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まとめ

神の宿る場所とされてきた「山」をモチーフにした「山紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

現在も富士山は人気の山ですが、それがかつて家紋の時にも同じように好まれていたというのは面白いですよね。

自然のものを描いた家紋は他にも多数ありますので、是非チェックしてみましょう!

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