すずなの花はどんなの?由来・別名・食べ方などまとめ|春の七草(七草粥)を堪能しよう

すずな

七草のすずなと聞くと野草?野菜?なのかわからないですよね。



普段は食べる機会も少ないすずなですが現代では普通に食べられているあの野菜の一部でした!

呼び方一つで印象は変わっているすずなですが、詳しく色々とまとめてみました。

 

スポンサードリンク

 

すずなとは★漢字★由来★読み方★英語名

和名:すずな(菘) turnip(英)

別名:蕪(かぶ)

アブラナ科アブラナ属

 

由来

菘(すずな)と蕪(かぶ)。由来はそれぞれの名前の違いからくるものです。

・菘(すずな)の由来は根の形が鈴に似ているという説

・蕪(かぶ)の由来は弓矢の先に付ける鏑(かぶら)に形が似ているという説

また”すずな”というのが、かぶ全体ではなくかぶの葉の事を表すそうです。

 

すずなの特徴ー花・葉の画像ー

すずなの特徴

すずなと言っても色々な種類があります。

分かりやすい所だと白カブや黄カブ、赤カブのように色が違いますよね。

また白カブ=煮物、黃カブ=お料理の付け合せ、赤カブ=お漬物、といったように用途が別れているのも特徴です。

スポンサードリンク

起源は中国だった?

日本では古来から食べられていますが時期は定かではありません。

奈良時代には食べられていますが実は原産地も曖昧で地中海沿岸と西アジアのアフガニスタンの地域ではないかと言われています。

日本より古代で食べられているのが分かっているのが中国です。

中国では2000年前から既に食べられていて「諸葛菜」と呼ばれています。



これは「三国志」の諸葛亮孔明が遠征するにあたって食糧確保のために兵士にかぶの種を蒔く用に指示をしていたとのことです。

乏しい土地でも栽培、収穫が出来たためでその当時の人々にはとても感謝された事もあり、「諸葛菜」と呼ばれているそうです。

花の画像

カブの花

引用:http://yasai-oen.jp/

カブの花です。この画像だけを見るとかぶというよりアブラナにしか見えませんね。

 

スポンサードリンク

 

葉の画像

かぶの葉

かぶの葉です。七草では菘(すずな)と呼ばれています。

春の七草ではこの葉が主役となって七草粥の一種になっています。

 

すずなの栄養・効能について

すずな(葉の部分)は実の部分に比べて栄養豊富です。

食物繊維が豊富

かぶの白い実の部分(100gあたり1.5g)に比べると葉の部分(100gあたり2.9g)に食物繊維は2倍近く含まれています。

また実の部分よりもビタミンC・Eも多く含まれているため便秘・むくみ対策に役立ってくれそうです。

 

冬の時期の風邪予防に

実の部分と大きく変わるのはβ-カロテンを含んでいる事です。

葉の部分には100gあたり2800μgとブロッコリーの約4倍ほど含んでいます。

β-カロテンはビタミンAに変換されて鼻、喉等の粘膜が強化されることで細菌・ウィルスへの免疫力が高まる事が期待出来そうです。

実の部分に栄養があると思われがちですが、すずな(かぶ)に関しては葉の方に栄養が多く含まれていました。

 

スポンサードリンク

 

すずなのおいしい食べ方

すずな(かぶ)
すずな(葉の部分)はとても栄養が高いですが代表的な料理は七草粥ですね。

七草粥は他の七草と一緒に食べることで栄養も満点です。今回は簡単にすずなの食べ方をまとめてみました。

 

七草粥

nanakusa

すずな(葉の部分)と他の七草を一緒に食べます。栄養価も高くて身体に優しい料理です。

ちなみに七草粥を食べる日は「人日の節句」と言って、桃の節句や端午の節句と同じ5節句と呼ばれる日になります。興味のある方は関連記事をどうぞ!

七草の種類まとめ

なずな(別名ぺんぺん草) なずな=「撫でて汚れを除く」

別名、ぺんぺん草といいます。利尿作用、解毒作用、止血作用を持ち、胃腸障害やむくみにも効果があるとされています。

ごぎょう(別名母子草) ごぎょう=「仏体」

母子草(ハハコグサ)のことです。痰や咳に効果があります。のどの痛みもやわらげてくれます。

せり せり=「競り勝つ」

解熱効果、胃を丈夫にする効果、整腸作用、利尿作用、食欲増進、血圧降下作用など、様々な効果があります。

はこべらの花言葉って何?画像で見る花の写真・効能などまとめ|春の七草を堪能しよう はこべら=「反映がはびこる」 

はこべとも呼ばれます。昔から腹痛薬として用いられており、胃炎に効果があります。歯槽膿漏にも効果があります。

ホトケノザ ほとけのざ=「仏の安座」

一般的に、子鬼田平子(こおにたびらこ)を指します。胃を健康にし、食欲増進、歯痛にも効果があります。

すずなの花ってどんなの?由来・食べ方などまとめ|春の七草を堪能しよう すずな(かぶ)=「神を呼ぶ鈴」

胃腸を整え、消化を促進します。しもやけやそばかすにも効果があります。

スズシロ(大根) すずしろ(だいこん)=「汚れのない清白」

風邪予防や美肌効果に優れています。

 

炒め物

すずなを他の食材と一緒に炒めて食べるのがポピュラーです。

好みでジャコやシラス、他の野菜と一緒に炒める料理がよく合いそうです。

 

まとめ

すずなはかぶの葉っぱだった!と聞くと驚く人も多いはず!

さらにかぶの実の部分より葉っぱの部分に栄養成分が多いってさらに驚きですね。

七草粥程度にしか食べない人も多いすずなですが、炒めものにすればビールのアテにもおすすめです。

 

 

スポンサードリンク