せりの旬の時期・栄養・保存方法などまとめ|春の七草を堪能しよう

せり

昔から日本で食べられている野菜のせり。普段の食卓では出てくる野菜ではないですが春の七草の1つの野菜です。

もしかしたら今では食べたことがない人もいるかもしれませんね。今日は忘れかけられているせりの良さを知って貰えればと思います。

スポンサードリンク

せりとは

双葉

 

和名:せり(芹)Japanese parsley(英)

セリ科セリ属

日本全国の山で自生しています。そのためせりを食べた事がない、知らなかった人でも見たことはある!と思う人は多いかもしれません。

水分の多い場所が好みのため河川や田んぼのあぜ道などで見かけられます。

余談にはなりますが、せりとかの野菜って見分けがつかない!って方向けによく似た4つの野菜を比較しておきました。

旬の時期は2-4月

せりの旬の時期は春先の2-4月です。

春の七草の1つであるせりの旬は七草粥の食べられる1月ではないかと聞きますが、実際には春先の2-4月です。

特に美味しい部分は春先に柔らかい芽が伸びた茎葉の部分なので七草粥が食べられる1月は旬になる手前です。

また芽が伸びる前のせりを探し出すのはなかなか大変な作業です。

主な生産地域と生産量

仙台せり

せりの生産は露地栽培と施設栽培と2つに分かれます。

■露地栽培では宮城県と茨城県がとても盛んで全体の生産量の6割を占める割合となります。

施設栽培では大分県が盛んで全体の生産量の1割を占める割合です。

宮城県では特に名取市のブランド「仙台せり」が有名で宮城県の生産量の8割がこの「仙台せり」にあたります。

せりの栄養

冷蔵庫

せりの栄養は免疫力を高めるβ-カロテンやビタミンCを多く含んでおり老化防止や肌のうるおいを保つ効果もあります。また骨や血液の生成に欠かせないミネラルも含んでいます。

食物繊維も大量に含んでいるので腸の働きを整える働きもあるので女性にとって心強い味方になってくれそうです。

スポンサードリンク

せりの保存方法-冷蔵と冷凍-

せりは水分が欠かせない野菜です。そのため保存方法も一工夫が欠かせません。

-冷蔵-

まず乾燥をさせないように新聞紙等で包みましょう

新聞紙が無い場合には湿らせたキッチンペーパーでも大丈夫です。包んだ後にビニールやポリ袋等の乾燥を防げるような袋に入れて野菜庫に出来るだけ立てて保存しましょう。

横倒しで保存をしようとすると上の方向に伸びようとエネルギーを使い、痛みやすくなってしまうためです。

-冷凍-

冷凍をして長期保存をする場合には根を切った後に軽く茹でて冷水で冷やします。

水気を拭き取り急速冷凍し凍った所で保存袋に入れて空気を抜き密閉状態で冷凍室で保存します。長期保存も出来ますがせりは香りも楽しむ野菜なので2-3日以内に食べるのが良さそうです。

せりの食べ方

せり料理

 

せりには身体に栄養満点であることがわかりました。

でも毎日、味気なく食べるのは飽きてしまうのでいくつかせりを使った料理をご紹介します。

スポンサードリンク

せり鍋

1せり鍋

「せり鍋」とは聞きなれないですが産地である仙台ではとても有名です。出汁は鶏がら、かつお節、昆布等お好みに合わせてOK

醤油・みりん・お酒等で味付けをし、せりの他にネギ・ゴボウ・鶏肉・鴨肉などを鍋に入れます。

〆にはうどん・お蕎麦・雑炊とせりと出汁の旨味が効いてるため最後まで楽しめます。

野菜の鍋は珍しいですが産地である宮城県ならではの料理といえます。

七草粥

nanakusa

 

言わずとしれた七草粥です。1月7日に年に一度、食べるという方も多いと思います。

ちなみに七草粥を食べる日は「人日の節句」と言って、桃の節句や端午の節句と同じ5節句と呼ばれる日になります。

興味のある方は関連記事をどうぞ!

 

七草の種類まとめ

なずな(別名ぺんぺん草) なずな=「撫でて汚れを除く」

別名、ぺんぺん草といいます。利尿作用、解毒作用、止血作用を持ち、胃腸障害やむくみにも効果があるとされています。

ごぎょう(別名母子草) ごぎょう=「仏体」

母子草(ハハコグサ)のことです。痰や咳に効果があります。のどの痛みもやわらげてくれます。

せり せり=「競り勝つ」

解熱効果、胃を丈夫にする効果、整腸作用、利尿作用、食欲増進、血圧降下作用など、様々な効果があります。

はこべらの花言葉って何?画像で見る花の写真・効能などまとめ|春の七草を堪能しよう はこべら=「反映がはびこる」 

はこべとも呼ばれます。昔から腹痛薬として用いられており、胃炎に効果があります。歯槽膿漏にも効果があります。

ホトケノザ ほとけのざ=「仏の安座」

一般的に、子鬼田平子(こおにたびらこ)を指します。胃を健康にし、食欲増進、歯痛にも効果があります。

すずなの花ってどんなの?由来・食べ方などまとめ|春の七草を堪能しよう すずな(かぶ)=「神を呼ぶ鈴」

胃腸を整え、消化を促進します。しもやけやそばかすにも効果があります。

スズシロ(大根) すずしろ(だいこん)=「汚れのない清白」

風邪予防や美肌効果に優れています。

 

普通に食べるのも美味しいですが子供は好きじゃない場合もありますよね。

そこでトッピングで一手間を加えた七草粥もオススメです。

中華風:鶏肉、肉団子等

洋風リゾット:チーズ等

雑炊:卵、たらこ、ツナ等

せっかく食べるなら美味しく食べたいですからこうしたトッピングで一手間を加えるのも良いかもしれません。

 

おひたし

土などの汚れを水洗いで落として茎と葉の向きを揃えます。

その後に沸騰した鍋に塩を入れて茎→葉の順番で茹でます。煮立った所でザルに上げて流水にさらして食べやすい長さに切ります。

後はかつお節をトッピングし醤油をかけて完成です。

おひたしは他の野菜でもありますがシンプルながらさっぱりして美味しいですよね。

 

豚肉炒め

自宅にある余り物で料理をするならオススメです。

まずせりを4-5㎝くらいに切ります。豚肉も食べやすい大きさの3-4㎝に切ります。醤油・酢・お酒・練りからしと合わせておきます。

豚肉をフライパンでカリカリになるまで炒めたら、せりも一緒に炒めます。せりがしんなりしてきたら合わせておいた調味料を入れて炒め合わせます。

調理も簡単なのでお弁当のちょっとしたおかずにもなります。

 

スポンサードリンク