サバの品種・種類一覧｜3つのサバと7つのブランドサバをまとめました |

日本人なら誰もが食べたことのあるサバ。DHAやEPAなどの成分を多く含んでいたりと栄養面でも非常にメリットが多い魚です。

スーパーやお魚屋さんで最近、いろんなサバをみかけませんか？一般的にサバはマサバ、ゴマサバ、タイセイヨウサバの3種類に分けられますが、近年では各漁港からたくさんのブランドサバも存在しております。

今回メインの3種類のサバ、7つのブランドサバを中心にサバの歴史や語源、漁獲量や栄養なども解説していきます。

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良く食べる3つのサバ

マサバ

日本で獲れるサバのうち、ひとつ「マサバ」です。
体長が50センチほどまで成長し、脂のノリもよく、市場ではゴマサバより高値で販売されることが多いとか。
背の部分に模様があり、お腹が白いことが特徴です。

ゴマサバ

日本で獲れるもう一つのサバが「ゴマサバ」。
マサバとの見分け方は、お腹の部分に斑点があるかどうかです。これがゴマのように見えるから「ゴマサバ」という名前がつきました。

ただ、ゴマサバであってもはっきりと斑点が出ないことも多く、見分けは経験を積まないと難しいことも…。
お腹の部分をよーく見て、判断できるようにしていきましょう。

タイセイヨウサバ

スーパーなどで多く見かけるのがタイセイヨウサバです。
ノルウェー、カナダなどが原産で加工品、干物、お弁当、お惣菜などがほとんどになります。背中にくっきりとした「くの字」があり黒い斑点があるのが特徴です。

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7つのブランドサバ

関サバ -ブランドサバ1-

日本で一番に「サバのブランド化」に成功したのが関サバです。

画像は関サバのお造り。

ゆえに、ブランドサバの中でも別格の知名度を持ち、全国的な人気も集める「サバの帝王」ともいえる存在。

関サバは、大分県にある「佐賀関沖」というところで、「大分県漁業協同組合」の「佐賀関支店」の漁師が一本釣りで獲ったものだけにつけられる名称。サバの種類としては「マサバ」ですね。

一般的なサバに比べて脂のノリがよく、おいしいと評判なので、サバ好きならぜひ一度は食べておきたいもの。
サバと言ったら、まず「関サバ」です。

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金華サバ -ブランドサバ2-

三陸沖・金華山のあたりで獲ることができるサバのことです。

サバは季節によって回遊して住処を変えますが、この海はエサがたっぷりといるためにサバも回遊せず、ゆえにずっしりと脂が詰まったサバが獲れます。

しかし、この場所で獲れたサバがすべて「金華サバ」になるわけではありません。さらに厳しい条件をクリアして、認められたものだけが「金華サバ」として販売されます。

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松輪サバ -ブランドサバ3-

東京湾でとれるサバ。

豊富なエサをたっぷりと食べて育つことから、身が黄金色に輝くことが特徴です。

漁師たちが一匹ずつ一本釣りで釣り上げ、鮮度を保つために出荷の直前まで生かしているという「美味しく食べてもらうために、ありとあらゆる努力をしているサバ」です。

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お嬢サバ -ブランドサバ4-

世にも珍しい、陸上の養殖施設で作られたサバ。

JR西日本と、鳥取県岩美町というところが共同で養殖しているサバで、このために鳥取県が養殖施設を貸し出すほどの力の入れよう。養殖であることから、サバによくつく寄生虫・アニサキスを防ぐことができることでも期待を寄せられています。

まだ事業が始まったばかりで、現在は稚魚を大きく育てている段階なのですが、大きくなったら食べることができそうですね。

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ひむか本サバ -ブランドサバ5-

日向灘沿いにある宮崎県延岡市北浦町で養殖されているサバ。

「日向灘」で育てられているから「ひむか本サバ」という名前が付けられました。もともとはカンパチの養殖がさかんだった日向灘ですが、ここの漁師さんが試行錯誤をして養殖の方法を編み出し、そこから生まれたサバです。

その味は天然ものに負けないもので、甘みと歯ごたえがある最上の美味しさ。宮崎にいったら、ぜひ食べておきたい名産品です。

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岬サバ　-ブランドサバ6-

「岬サバ」は、みさきサバではなく、「はなサバ」と読みます。

愛媛県にある佐田岬漁港に入ったサバのうち、漁師の手で一本釣りされたものだけを「岬サバ」といいます。

サバはとてもデリケートな魚で、網で大量に獲るとストレスを感じてしまいます。一本釣り以外の取り方だと傷もつきやすいために、「本当にいい状態でお客さんに提供したい」という思いから「一本釣り」にこだわっているそう。

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八戸前沖サバ -ブランドサバ7-

青森県八戸市の八戸前沖というところで獲れるサバです。

これが八戸前沖サバ。

サバが獲れる漁場としては、ここが最北端。つまり、日本で最も北で獲れるサバです。

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餌を食べながら北上してきたサバは、冷たい青森の海にたどり着いた時にたっぷりと脂を蓄え、とろけるようなおいしさに成長します。八戸への名産品として有名ですね。

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日本の食卓でおなじみの魚・サバ。

サバの歴史

その歴史はかなり古く、縄文時代の化石からサバの骨も見つかっています。

飛鳥時代になると、サバはますます人々にとって切り離せない魚になっていき、天皇に献上されていたという記録も見つかっています。また、各地で獲れるサバのブランド化が進んだのもこの時代でした。

以降、サバは庶民から貴族に至るまで多くの人々に食され、中でも周防国佐波郡佐波郷の「周防サバ」というサバが人気を集めており、よく愛されていたようです。

ちなみに、佐波郡佐波郷は「サバ」からつけられた名称とも言われ、サバとの縁がとても深いことがわかります。

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仏教と縁の深いサバ

鎌倉時代に書かれた「宇治拾遺物語」には、サバと仏教の深いつながりをみることができます。奈良の「東大寺」を作ったのは、聖武天皇という人物であることは良く知られていますよね。

こちらは奈良の大仏。

この東大寺を造っている途中のある日、サバを持った老人がふらりと訪れました。

聖武天皇はこの老人を講師に法会を開いたのですが、老人がサバを経机に置いた瞬間にサバは「華厳経」という80冊の仏教の経典に変わったのです。

このことから、今でも鯖大師を祀ったところが多く残っています。
また、京都の下鴨神社で行われている「葵祭り」でもサバが使用されていることから、神社とのつながりがあることも解っています。

ただ、仏教と比べると神社とサバが関わるようになったのはずっと後のようですね。

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江戸時代にはすでに色々なサバ料理が

江戸時代になると、サバはあらゆる方法で料理されるようになりました。

こちらはおなじみの「サバ寿司」。

サバの寿司もこのころには食べられていましたし、サバを煮たり焼いたりして良く食べていたとか。「人々に愛される魚」として、その地位は完全に確立されたと言ってもいいでしょう。

現在の日本のサバ

1970年代にサバをたくさん獲り過ぎてしまったことから、当時の日本の漁獲量がかなり落ち込みました。

そこから、日本では「サバを獲ることに制限を設ける」などしてサバの数を増やすことに尽力。その努力が実り、近年になってサバの量も少しずつ安定してきました。

が、また獲り過ぎて数が減ることを危惧した日本は「サバを獲る量に制限を設ける」と決め、漁獲量にも気を使って獲り過ぎないようにしています。

しかし、中国でサバの漁獲量が上がっていることから「再びサバの個体数の減少」が危惧されるようになり、現在は国同士で話し合いを続けているところとか。そのような事情もあり、現在はサバの価格が上昇傾向にあるようです。

庶民の魚として定着したサバですが、現在は少しずつ値上がりしていて、さらに「大切にしないと、いつか量が減ってしまう魚」として認識されているのです。

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サバの語源

語源には複数の説があります。

サバは群れで行動する魚なので、古くに「多い」という意味で使われていた「サハ」から来た説
歯がとても小さいので、「小歯（さば）」「狭歯（さば）」から「サバ」という名前が付いた

など。

サバを読むはサバに由来する

ちなみに「サバを読む」という言葉もサバから来ています。サバはとても傷みやすい魚なので、早口で数えなければならず、いつも数が合いませんでした。

それが「数をごまかす」という意味の「サバを読む」という言葉につながり、現在でも良く使用されています。サバという魚が、日本人にいかに影響を与えたのかが良く解りますよね。

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科目

スズキ目サバ科サバ属

漁獲量と相場価格

2015年度の漁獲量ランキングは以下の通り

1位　茨城県　143403t
2位　長崎県　66893t
3位　静岡県　57544t

茨城だけで、だいたい全体の25パーセントほどのシェアがあります。

価格は、一匹につき400円程度だったものが、近年は500円を超えるものもあるとか。また、各地のブランドサバも値段が高くなる傾向があります。

サバのおいしい食べ方

「塩焼き」「味噌煮」「シメサバ」など多くの食べ方がある魚でどのように調理しても美味しいですし、食べやすいので、日本人にとっては「なじみの魚」と言っていいでしょう。
その中でも鮮度がいいものなら、やっぱりお刺身にして食べるのが格別です。

しかし鯖は傷みやすく、食中毒になりやすい、アレルギー反応を起こす人もいる、とも言われ、食べるときは食中毒やアニサキスに十分注意しなければなりません。

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サバの保存方法

鯖はとても傷みやすい魚です。すこし時間をおくとすぐに傷んでしまいますので、保存には特に気を使わなければなりません。
鯖を安全に食べるためにも保存方法は必ずチェックしておきましょう。基本的には冷凍ですが、保存方法次第でいろいろな工夫ができます。

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