麻竹の特徴・旬の時期まとめ|メンマに加工される中国南部のたけのこ

みなさんは普段「メンマ」を食べる機会はありますか?ラーメンに入っていたり中華料理の付け合わせとして出てきたり、外食中に食べる機会が多いのではないかと思います。そんなメンマは「たけのこ」からできています。それも、「メンマに加工するためのたけのこ」として栽培されているらしいのです。私は最近ラーメンをよく食べに行くので、メンマを食べる機会もぐんと増えました。シャキシャキ食感が美味しいですよおね。今回は、メンマに加工されるたけのこ「麻竹」の特徴と旬の時期やオススメのレシピについてご紹介します。

画像引用:自家製・手作り・保存食

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麻竹ってどんなたけのこ?

読み方 まちく
旬の時期 7月〜10月
主な生産地 中国南部
種類 加工して食べるたけのこ

読み方

「麻竹」は「まちく」と読みます。調べてみると「またけ」と呼んでいるサイトもありますが、ただしくは「まちく」です。

特徴

麻竹は、中国南部地域で栽培されているたけのこです。通常のたけのこのように生で市場に出回ることはあまりなく、主にメンマへの加工用として扱われています。やや細身で皮は茶色く、濃い茶色とのまだら模様になっています。たけのこと言うと25cm前後で掘り起こすのが基本ですが、麻竹の場合だいたい120cmまで伸ばします。メンマになるまでの流れとしては、刈り取ったら皮を剥き、節の部分である硬いところを切り落として輪切りにします。

大きな釜で1時間〜1時間半よく茹でたら、なんと「1ヶ月以上も自然発酵」するのです。麻竹は天然の甘さと酸味を持っていて。その2つが違いに反応することで完全殺菌されるのです。約1ヶ月かけて発酵が完了したら、次は3〜4日天日干しをします。その後適度な大きさにカットし、ようやく完成となるのです。

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麻竹の旬の時期と主な生産地

旬の時期はいつ?

麻竹の旬の時期は7月〜10月となっており、そこから加工されます。

主な生産地はどこ?

麻竹の主な生産地は、中国南部の広州清遠市などとなっています。

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麻竹の価格相場ってどのくらい?


では、麻竹の価格相場について見ていきたいと思います。スーパーで購入する場合とネット通販でお取り寄せする場合、それぞれの価格を調べてみました。

スーパーだと  

一般的なたけのこであれば旬の時期にスーパーなどにも流通しますが、麻竹は中国生産されていることから、日本での販売価格について調べることはできませんでした。メンマに加工したものであれば取り扱いはあるようです。

ネット通販だと

最近は野菜もネットでお取り寄せできるようになりましたが、麻竹は加工用のたけのこということもあり、生のフレッシュな麻竹をネット販売しているサイトはありませんでした。ネットの場合も、メンマに加工した麻竹であれば、いくつも取り扱いがありましたので、気になる方は是非チェックしてみてください。

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タケノコ3種類11品種一覧まとめ!

タケノコの代表的な品種を以下の3つに分けて11品種ご紹介します。

  1. アクが強いタケノコ:3品種
  2. アクが少ないタケノコ:8品種
  3. 加工して食べるタケノコ:1品種

すべてのタケノコ人気ランキングは別ページにて解説しておりますのであわせてご確認ください。

アクが強いタケノコ3品種

孟宗竹 まだけ 四方竹

アクが少ないタケノコ7品種

大名たけのこ(寒山竹) ねまがりたけ(姫竹) 淡竹
京たけのこ 布袋竹 白子筍
緑竹    

加工して食べるものタケノコ1品種

麻竹

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タケノコの主な栄養成分と期待できる効果

タケノコは竹の芽の部分です。10日間ほどの一旬で「竹」までに成長してしまいます。食べられる期間はほんの一瞬の野菜です。タケノコには食物繊維とカリウムが豊富に含まれていて腸内環境を整えたり、高血圧の予防効果などがあると言われています。

タケノコの主な栄養成分表(100g当たり)

エネルギー 26kcal
水分 90.8g
たんぱく質 3.6g
炭水化物 4.3g
カリウム 520mg
マグネシウム 13mg
リン 62mg
亜鉛 1.3mg
マンガン 0.68mg
ビタミンB1 0.05mg
ビタミンB2 0.11mg
ビタミンB6 0.13mg
葉酸 63ug
ビタミンC 10mg
食物繊維総量 2.8g

食品成分表(可食部 100gあたり)

注目すべきタケノコの6つの栄養素

  1. 炭水化物
  2. タンパク質
  3. チロシン
  4. 食物繊維
  5. ビタミン
  6. パントテン酸

タケノコを食べて期待できる6つの効果

実際にタケノコを食べるとどのような効果が期待できるのでしょうか。代表的なものをまとめてみました。

  1. 便秘の予防・改善
  2. 尿酸値改善(プリン体の排出)
  3. 集中力を高める
  4. 疲労回復
  5. 高血圧の予防・改善
  6. 丈夫な骨の形成

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タケノコの保存方法まとめ|冷蔵・冷凍・常温での保存期間の目安はどのくらい?

たけのこの旬は春。でも、この春の味覚を堪能できる期間はとても短いのです。年間を通じて水煮のたけのこは手に入りますが、やはり生から茹でたたけのこの美味しさは格別ですね。しかし、収穫されたてのたけのこを頂いたり、またはスーパーで買っても、通常の家庭で1度に必要な量よりは、はるかに多いたけのこが茹で上がってしまうことでしょう。
そこで、たけのこの保存法について常温の場合、冷蔵の場合、冷凍の場合についてご紹介します。生から茹でたたけのこを、無駄なく、最後まで美味しく召し上がってください。

  • 常温保存の場合だと・・・収穫されてから24時間以内を目安にあく抜き&常温保存しない
  • 冷蔵保存の場合だと・・・7~10日間程度
  • 冷凍保存の場合だと・・・1ヶ月を目安に調理する
たけのこの下処理「あくぬき」について
外皮を2,3枚だけ剥がし、根元のボツボツした部分を落として、穂先はぎりぎりたけのこが顔を出すくらいに切り落とします。 たっぷりの米のとぎ汁(または、湯にぬかや重曹を入れる)にたけのこを入れて茹でます。沸騰したら中火~弱火にし、1時間くらいコトコト。竹串を太い部分に刺してみて、すっと通ればOKです。そして、このゆで汁につけたまま、半日くらい冷まします。

いずれの場合においてもたけのこは3日も放置してしまうとアクが強くなってしまって食べれなくなるので、あく抜きは必ず収穫してから24時間以内を徹底してください。
ここに記載している目安期間はあくまで目安になりますので、旬のおいしいたけのこはなるべく保管せずに早めに食べましょう。残ったものはカットしてから1か月以内に食べてくださいね。

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麻竹のおすすめの食べ方

では、麻竹はどんな料理にアレンジできるのでしょうか?麻竹を使ったおすすめのレシピをいくつかご紹介します。

メンマ

メンマといえばラーメン屋さんや中華料理屋さんの付け合わせのイメージがありますが、実は家庭でも作れるのです。みりんや醤油などの調味料と合わせて炒め煮するだけなので案外簡単なのです。作り置きしておけばビールのお供や、料理に添えるちょっとしたミニ副菜としてとっても重宝します。たけのこの中でも食べない茶色い皮の下にある「姫皮」という部分で作るのがオススメです。ほどよいシャキシャキ感があるのでメンマにぴったりですよ。皮の下にあり中心部までいかない中間部分ですので、皮と一緒に捨てず、上手く活用しましょう。 

パスタ

便利なおうちご飯のパスタにもたけのこは良く合います。醤油ベースの和パスタや、ガーリックを効かせたペペロンチーノなど、色々なバリエーションのパスタにたけのこを投入してみましょう。こちらはたらことたけのこのパスタです。シャキシャキ食感が良いアクセントになり、季節を感じる一品です。春になるとレストランでもたけのこを使ったパスタが出回ります。お家でもお手軽に作ってみませんか?
 
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炒め物 

どんな具材と合わせても良い炒め物にたけのこを使えば、ボリュームもアップしシャキシャキ食感で食べ応えのある一品料理の完成です。たけのこには食物繊維が豊富に含まれているので、しっかりお腹にたまります。たけのこのおかげでカサが増えるので大人数の時にもオススメです。塩胡椒でシンプルに味付けしたり、味噌バターでコクを出したり、豆板醤で絡みをつけたりと味のバリーエーションは様々です。たけのこを丸々1本買った時など、大量消費したい時にも◎で、ボリュームあるおかずです。
 

まとめ

主にメンマに加工されるたけのこ「麻竹」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?メンマはたけのこが原料ですが、中国で作られていものが多いようです。

しかしメンマの製造過程の手間には驚いたのではないでしょうか?加熱後に発酵が約1ヶ月もかかるというのは長いですよね。みなさんが食べているメンマも中国南部地域産かもしれません。食べるときにちょこっと今回のお話を思い出してもらえたら幸いです。

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