そら豆が苦いのはなぜ?苦味の原因は…?苦味の消し方や保存方法も紹介!

春の訪れを感じられる、ふっくりとしたシルエットがかわいいそら豆。おつまみにも、ポタージュにしてもおいしい春の味覚ですよね。

しかし「そら豆が苦いのはなぜ?」「苦味や臭みを消すにはどうしたら?」「そら豆の保存はどうすればいい?」と疑問に感じたことはありませんか?そこで、今回は以下のことについて解説します。

  • そら豆の苦味の原因はサポニンという成分。
  • 皮に毒はない。
  • そら豆は切り込みを入れて固めに茹で、余熱で火を通すと苦味や臭みを消せる。
  • そら豆の冷蔵保存と冷凍保存の方法。

そら豆の苦味や臭みが苦手な家族がいても正しい調理法を覚えて、みんなでおいしいそら豆を楽しめるようになりましょう。

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そら豆の苦味の原因は?

子どもの頃そら豆を食べたときに苦味を感じ、それ以来そら豆が苦手という方もいるでしょう。この苦味の原因は実は体にいいものなんです。

そこで、そら豆を含む春野菜独特の苦味やそら豆の皮、臭いと苦味の消し方について解説します。

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春野菜独特の苦味

そら豆をはじめとした春野菜には独特の苦味がありますよね。これは、ポリフェノールアルカロイドサポニンという成分が含まれているから。

例えば、そら豆に含まれるサポニンは新陳代謝を上げてくれる効果があります。春野菜の苦味成分には冬の間に溜まった毒素を排出してくれる役割があるんですよ。

MEMO
サポニン:アクに多く含まれる。コレステロールや脂質の低下作用、抗がん作用が期待されている、漢方にも含まれる成分。

そら豆の皮に毒が?

そら豆の皮に毒はありません。しかし、そら豆中毒は存在します。遺伝的な理由、そら豆をよく食べる食生活を持った北アフリカ、中央アジアなどの人々の発症例が報告されています。

日本人の発症は少ないので安心して大丈夫ですが、たくさん食べることはよくないと覚えておきましょう。また、そら豆には食物繊維が豊富に含まれているため、食べすぎるとお腹を壊しやすくなります。

そら豆の皮や苦味成分には、毒は含まれていませんが食べ過ぎは控えましょう

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そら豆の臭いと苦味の消し方

料理

家族にそら豆の臭いや苦味が苦手な方がいる場合、できるだけ消してあげたいですよね。手間はかかりますが、そら豆の臭いや苦味は正しい方法で処理すれば消せます。それでは、そら豆の臭いと苦味の消し方について解説します。

茹でる前に切り込みを入れて剝きやすくする

まずは茹でる前に黒い筋に切り込みを入れて皮を剥きやすくしておきます。切り込みが入っているとシワが寄りにくくツルンと剥けるので、子供でも食べやすくなりますよ。

ただし、切り込みを入れると味が逃げやすくなるので、苦味も含めてそら豆の味が好きな方はそのままでも大丈夫です。

お湯で固めに茹で上げる

次に固めに茹で上げましょう。このとき、水1Lに対して、塩大さじ1/2〜1と酒1/2カップを入れるのがポイントです。なぜなら、臭いの元となる成分が酒の揮発性によって一緒に飛んでいってくれるためです。強火で数分茹でる程度でOKですよ。

余熱で柔らかくする

そら豆が茹で上がったら、余熱で柔らかくしましょう。このとき、柔らかくなりすぎないように、ザルにあげたら手早くうちわなどで扇いでくださいね。薄皮には臭いの成分が多いので、食べる時は薄皮まで全部剥いてください。

腐るとどうなる?

見た目の特徴

  • 豆が黒く変色している
  • 薄皮や豆にカビが生えている
  • 薄皮の表面がヌルヌルする
  • 豆が溶けてドロドロになる

そら豆に限らず豆類は乾燥させない限り、とても傷みやすいので常温保存などはやめておいたほうがいいでしょう。できるだけ、新鮮なうちに食べてしまうことをおすすめします。

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そら豆の正しい保存方法

保存・日持ち

そら豆の持ちは、味も栄養も3日ほどと言われています。正しい保存方法を覚えておくと、鮮度を保ったままおいしいそら豆が楽しめます。それでは、そら豆の保存方法を冷蔵保存と冷凍保存に分けて解説します。

冷蔵保存

さやつきの場合は、新聞紙やキッチンペーパーなどに包みましょう。密封できる袋やビニール袋に入れて、空気を抜きながら口を閉じます。野菜室で保存してください

さやがない場合は、そのまま袋に入れてください。空気を抜いて口を閉じた後、野菜室で保存しましょう。

さやつきもさやなしも冷蔵庫での保存期間は2〜3日程度です。ただし、さやなしの場合は乾燥しやすいので、可能な限り早く食べ切ってしまいましょう。

冷凍保存

冷凍の場合は1ヶ月ほど保存できますさやつきの場合は密閉できる袋に入れて空気を抜いた後、口を閉じましょう。さやがある分、冷凍庫のスペースは取りますが、風味を閉じ込められます。

解凍後はさやごとオーブントースターで調理できます。また、電子レンジで軽く解凍し、中身を取り出した後、フライパンで茹でることもおすすめです。

冷凍庫のスペースがあまり取れない場合は、中身の豆を取り出してから冷凍保存も可能です。

取り出した豆の黒い筋に切り込みを入れ、密閉できる袋に入れます。平らにして空気を抜いて口を閉めましょう。解凍するときは、塩をかけてそのまま電子レンジに入れても美味しく食べられます。

さらに、あらかじめ固めに中身の豆を茹でてから冷凍保存もできます。数分茹でた後、粗熱を取り、生の豆と同じように袋に入れて保存してください。冷蔵庫で半日程度か、電子レンジで45秒ほど解凍しましょう。

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まとめ

そら豆には苦味成分が含まれていても、簡単に消せるんですね。

この記事をまとめると

  • サポニンという成分があるので、そら豆に苦味を感じる。
  • そら豆の皮や薄皮には毒がない。
  • そら豆の苦味や臭みを消すには、切り込みを入れて固めに茹で、余熱で火を通す。
  • そら豆の冷蔵保存と冷凍保存には密閉できる袋は必須。

そら豆は鮮度が命。おいしい季節にたくさんそら豆を楽しんでくださいね。

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