さつまいもの保存期間はどれくらいか知っていますか?長期保存できるイメージがあるかもしれませんが、どんな保存方法が良いのでしょうか?今回は、
- さつまいもの日持ち
- さつまいもの栄養・効果効能
- さつまいもは腐るとどうなる?
- さつまいもの常温・冷蔵・冷凍保存方法
これらのテーマについてご紹介いたします。
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目次
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さつまいもの栄養と効果
栄養
さつまいもには日常生活で不足しがちなビタミンA・ビタミンB群・カルシウム・鉄・カリウムといった栄養素が充実しています。また、食物繊維も豊富なので腸内環境をよくする働きがあります。
- カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
- ビタミンK:ビタミンKは、骨の形成に関わり、ビタミンDとともにカルシウムを取り込むことを助けます。加えて、体内の傷を治すプロトロンビンの働きを助けるため、血小板が傷を塞ぐ働きを助けるビタミンです。不足すると、傷の治りが遅くなります。
- 水溶性食物繊維:水溶性食物繊維は、食物繊維の中で水に溶けやすい分類のもので、主な働きは腸内細菌の餌となり、善玉菌を増やすと同時に酪酸や酢酸と言ったエネルギーの材料になります。腸内環境を整える効果が高く、便秘や下痢と言った不調を改善していきます。免疫力や肌も綺麗にする栄養素です。
- 不溶性食物繊維:不溶性食物繊維は、食物繊維の中でも水に溶けることが出来ないため腸内まで届きます。腸まで消化されないため、便として排出されるのが不要性食物繊維です。腸管を適度に刺激をするため、蠕動運動が活発化し食べ物の吸収や消化を助ける働きがあります。善玉菌の栄養にもなるため腸内環境もよくなることが知られています。
効果・効能
さつまいもには食物繊維が豊富に含まれているため、便秘解消効果が期待できます。また、カリウムには体内の余分な塩分を排出してむくみを改善する効果や、高血圧を予防する効果があります。
- 便秘解消
- 善玉菌を増やす整腸効果
- むくみ解消
- 高血圧予防
さつまいもの品種まとめ
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さつまいもの日持ちはどのくらい?
さつまいもの日持ち日数の目安は、丸ごと・カット・冷凍それぞれ下記の日数となっています。
- 丸ごと……1〜2ヶ月
- カット……4〜5日
- 冷凍保存…約1ヶ月
丸ごと1個の状態のさつまいもは、常温で1ヶ月・冷蔵で2ヶ月ほど保存することができます。カットした使いかけは変色したりカビが生えたりしやすくなるので、5日程度が日持ち日数の目安となっています。
生のさつまいもや茹でたさつまいもは冷凍保存も可能で、日持ちは約1ヶ月となります。詳しい保存方法については、記事の後半で紹介しています。
茹でた・蒸したさつまいもは常温保存OK?
茹でたさつまいもは涼しい時期であれば常温でも1〜2日日持ちしますが、傷みやすいので冷蔵庫に入れた方が安心です◎
さつまいもは腐るとどうなる?
さつまいもは腐るとどうなるのでしょうか?腐ったさつまいもの特徴を確認してみましょう。
- 黒く変色している
- ぶよぶよして柔らかくなっている
- 苦い味がする
- カビが生えている
さつまいもは傷み始めると 茶色や黒く変色 していきます。そして生の状態では固い表面が徐々に ぶよぶよと柔らかく なります。
また、水気が出てびちゃびちゃになり、酷い場合には 黒や白のカビ が生えることも。外側は一見大丈夫でも、切ってみたら中が腐っていた!なんてこともありますので注意しましょう。
食べてみて苦い味がしていたらアウト です。残念ですが腐ったさつまいもは食べられませんので、廃棄するようにしましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
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賞味期限切れは芽が出ることも
じゃがいもは保存していると芽が出るのはご存知かと思いますが、同じ根菜類であるさつまいもも賞味期限が切れていたり保存状態が悪いと芽が出てしまいます。
じゃがいもの芽=毒性があるものですが、さつまいもの芽には毒がありません◎食べても問題のないものですが、味や食感に影響が出るので調理する際は取り除くのがベターです。
さつまいもが腐る原因
さつまいもはどんな状態だと腐りやすいのでしょうか?できるだけ長持ちさせるためにも、腐りやすくなる原因を見てみましょう。
❶ 乾燥している場所で保存している
❷ 使いかけの状態で数日保存している
さつまいもは乾燥に弱い野菜なので、あまり温度の低いところでもすぐに水分が飛んでしわしわになってしまいます。乾燥を避けて、常温か暑いようであれば野菜室で保存しましょう。
腐ったさつまいもを食べると食中毒になる?
腐ったり傷んださつまいもを食べると、「黄色ブドウ球菌」というものが原因で食中毒になる可能性があります。炭水化物と水分量が多い場合に繁殖しやすい菌で、食中毒症状には激しい腹痛・下痢・嘔吐などがあります。
症状は食後30分〜6時間以内に出ることが多い食中毒 です。加熱しても菌が死滅することがないので、腐ったものはどう調理してもNGです。
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さつまいもの常温・冷蔵・冷凍保存方法
さつまいもの常温保存・冷蔵保存・冷凍保存それぞれの方法は下記になります。
常温保存
常温での保存は新聞紙に1本ずつ包んでから冷暗所で保存します。新聞紙の代わりに段ボールに入れて保存することもできます。さつまいもは水分に触れたところから傷んでいくので、水気のない所で保管することが大切です。
常温で20度を超えると発芽が始まってしまうので、室温が20度を超えるときは冷蔵庫の野菜室に保存するようにしましょう。保存期間は1カ月です。
冷蔵保存
暑い夏は気温によっては発芽が始まってしまうので、冷蔵保存がおすすめです。新聞紙に1本ずつ包んでポリ袋に入れ、軽く口を閉じてから野菜室で保存します。保存期間は約2カ月です。
- 断面が変色しないようラップをかける
- ビニール袋に入れる
使いかけのさつまいもは変色しやすいので、ラップをしてできるだけ空気に触れさせないようにしましょう。
冷凍保存
さつまいもは加熱してから冷凍することで約1ヶ月日持ちさせることができます。それ以外にも、マッシュポテトや干し芋にしてから冷凍する方法もあり、そちらも保存期限は1ヶ月となっています。
- カットして加熱したさつまいもを使用する
- 小分けにしてラップに包み密閉袋に入れる
マッシュしてから冷凍
皮をむいたさつまいもを熱湯で茹でて、つぶします。冷ましてから保存袋に入れて平たくしてから冷凍しましょう。この時に袋の上からお箸で筋を入れておくと、使うときに必要な分だけ割ってから使用できるのでおすすめです。離乳食やお菓子作りなどに活用できますね。
干し芋にして冷凍
さつまいもを蒸してから皮をむいて、縦切り約1センチに切ります。晴れた日に干し網に入れて1週間ほど好みの固さになるまで干します。雨の日はカビが生えやすいので、干すときは晴れが続く時期を選びましょう。
ラップで小分けにして、さらにジップロックなどの保存袋に入れてから冷凍保存しましょう。さつまいもを蒸すときは普通蒸し器を使いますが、蒸し器を持っていない場合は炊飯器でも代用できます。
炊飯器にさつまいもとカップ2杯の水を入れて、炊飯器のスイッチを押すだけでホクホクの蒸しさつまいもができますので、ぜひお試しください。
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まとめ
この記事をまとめると
- さつまいもの日持ち日数は、丸ごと:常温1ヶ月/冷蔵2ヶ月
- カット:4〜5日→冷蔵庫保存必須
- 冷凍:約1ヶ月
- 賞味期限切れは芽が出ることも!毒性は無いので食べられる◎
- 冷凍方法は加熱してからがオススメ!
さつまいもは丸ごとなのかカットしてあるのかで日持ち日数は変わります。カット後は変色しやすいので、できるだけ早めに消費しましょう!
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