「青パパイヤには苦みがある」ものですが、追熟されることで甘みが出ることを知っていますか?また、パパイヤの苦み成分は、アク抜きすることで緩和させることもできます。
パパイヤの生産地であるタイやフィリピンでは、青パパイヤをそのまま食べる習慣がありますが、日本ではあまり馴染みがないですよね。今回は、
- パパイヤは追熟させないとまずい?
- 苦いパパイヤを追熟で甘くする方法
- 青パパイヤは腐る?
- 青パパイヤの保存&完熟パパイヤの保存
- 追熟なしで食べる!青パパイヤレシピ
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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パパイヤは追熟させないとまずい?
熟していないパパイヤは、皮が緑色で果肉が硬く、シャキシャキとした食感なのが特徴です。そして、一番大きいのは「甘みがない」ということ。これによって「熟していないパパイヤはまずい」と感じる方も多いようです。
パパイヤの生産地であるタイヤフィリピンでは、未熟な青パパイヤもサラダなどにして食べられていますが、馴染みのない日本人にとっては好き嫌いが分かれます。
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パパイヤが苦い原因=未熟
未熟なパパイヤの味は、甘くないだけではなく「苦い」ことが多いです。青パパイヤが持つ苦みの原因はアクで、 アク抜きすることによって苦みを取る ことができます。
パパイヤの苦み成分は「ポリフェノール」や「パパイン」という成分が原因!
ポリフェノールには強い抗酸化作用があり、パパインは豊富な酵素でできています。酵素は非常に体に良く、 代謝をアップさせる効果やダイエットにも効果 があります。アク抜きをしてもこれらの成分は残るので、青パパイヤは体に嬉しい効能があるのです。
青パパイヤは熟成させた方が美味しい
パパイヤや南国フルーツのイメージが強く、日本人には苦い青パパイヤを食べる習慣はあまりないため、やっぱり「熟成させた方が美味しい」ものです。日本には未熟な青い状態で輸入されるので、店頭に並んでいるパパイヤが青いことがあります。
購入後に追熟させることで味に甘みが出て、食感もシャキシャキとした固い状態から柔らかくなるので、食べやすなります◎
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青パパイヤの保存方法は?
未熟な青パパイヤは、どのように保存するのが良いのでしょうか?甘くするためには「追熟」が必要になるので、その保存方法についてご紹介いたします。
追熟で甘くする方法
パパイヤを追熟させる際のポイントはこちらです。
- 常温で数日保存する
- 直射日光は当たらない場所に置く
パパイヤは、冷蔵庫や野菜室に入れても追熟しません。20度くらいの室温で数日保存することによって追熟され、皮は緑色から黄色またはオレンジ色に、果肉は柔らかく、味は甘みを増します。
青パパイヤが腐ることはある?
完熟したパパイヤや腐りやすい状態になっていますが、青パパイヤはそのまま腐ることはありません。パパイヤが腐る時は、未熟→完熟→腐敗といった順で変化していきます。ただし、青パパイヤに傷が付いている場合は、そこから傷んでいくので注意しましょう。
パパイヤに含まれる主な5つの栄養素
パパイヤには抗酸化作用のあるビタミンEやビタミンC・葉酸や、タンパク質を分解する消化酵素パパインなどが含まれています。
- ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
- ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
- 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
- パントテン酸:パントテン酸は、人間の体内で副腎皮質ホルモンの合成に関わります。コエンザイムAと呼ばれる体内の炭水化物、たんぱく質、脂質全ての代謝に関わるパーツの一部として使用されます。ストレス耐性の効果も上げるビタミンです。
- パパイン:パパイヤの葉や種子に含まれるタンパク質分解酵素。
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完熟パパイヤの保存方法は?
完熟したパパイヤの保存方法ですが、完熟すると常温保存ではすぐに腐ってしまいます。皮の色が黄色やオレンジ色に変わったら、 冷蔵庫か野菜室に入れて保存 しましょう。
冷蔵庫または野菜室で約3日
パパイヤは完熟しても香りがあまり出ないので、皮の色が黄色やオレンジ色になっているか、指で皮を押すと少し凹むか、などで熟し具合を見分けましょう。
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追熟なしで!青パパイヤの食べ方
最後に、パパイヤの美味しい食べ方をご紹介します。海外では、熟れていない青パパイヤも生のまま食べられています。苦みがありますが、青パパイヤには消化酵素が豊富に含まれていて、 ダイエット効果 も期待できます。体に良いので、苦手でなければ青パパイヤも食べてみてください。
サラダ「ソムタム」
パパイヤは、未熟な青パパイヤの状態でサラダとして食べられています。シャキシャキとしたキュウリのような食感で、細切りにすることで苦みも感じにくく食べやすいです。パパイヤの生産国であるタイでは、青パパイヤのサラダを「ソムタム」と言います。ナンプラーやレモン汁をメインとしたアジアンテイストの味付けなので、アジア料理好きの方は気に入るはずです◎
- ナンプラー…大さじ2
- レモン汁……大さじ2
- ごま油………大さじ1
- 砂糖…………大さじ1
ジャム
青パパイヤは砂糖を加えてジャムにすると、程よい甘さで美味しいです◎ ジャムは1ヶ月以上日持ちするので、パパイヤをすぐに消費できない時にもオススメです。パパイヤジャムはヨーグルトにかけたり、パンにのせたりなど用途は様々です。
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まとめ
「苦いパパイヤの追熟方法や食べ方」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 未熟で青いパパイヤには、アクである苦み成分が多く含まれている
- 青パパイヤの状態で食べる場合は、苦みを取るためあく抜きすると良い
- 青パパイヤを追熟させる方法は、常温で数日保存すること!
パパイヤは未熟だと苦みが強く、まずいと感じることが多いです。切ってしまった場合はアク抜きをしたり、そのままの場合は追熟されることで苦みを取れるので、工夫して食べてみてくださいね。
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