妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“ピスタチオ”は妊婦さんにオススメのナッツなんです!その理由を、妊娠中に必要な栄養素と共に解説いたします。
- ピスタチオが妊娠中にオススメな理由
- ピスタチオが含む主な栄養素とは?
- 妊娠中でもおいしいアレンジレシピ
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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ピスタチオってどんなナッツ?
英名 | Pistachio |
生産国 | イラン |
エネルギー(100gあたり) | 562kcal |
糖質量(100gあたり) | 8g |
ピスタチオは元々、野生で砂漠に自生していたナッツです。原産地は地中海沿岸地方と言われており、それが徐々に食用として栽培されるようになりました。
現在世界のピスタチオ生産量NO.1はイランで、全体の約5割を占めています。そしてアメリカ(カリフォルニア州)、トルコと続きます。
ピスタチオに含まれている成分のうち50%が脂質で、「オレイン酸」や「リノール酸」と呼ばれる体内で生成できない貴重な脂質でできており、血液や血管などを守る働きがあります。
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ピスタチオは妊娠中にオススメ食材!
ピスタチオは、妊娠中でも飲めるオススメのナッツです!その理由には、ピスタチオに含まれる“ビタミンB群”、“食物繊維”、“カリウム”があります。
妊娠中の便秘に食物繊維
ピスタチオには、食物繊維が豊富に含まれており、便秘解消に効果があります。妊娠中はホルモンバランスの関係で頑固な便秘になりやすく、便秘薬を飲まないとなかなか排便できないことが多いです。妊娠中でも飲める便秘薬には“酸化マグネシウム”などがあり、かかりつけの産科で処方してくれます。
妊娠中の便秘はなかなか手ごわいものですが、その対処法として 「食物繊維の多い食材を摂ること」 があります。
また、食物繊維を摂ることで腹持ちを良くし、妊娠中の体重増加を緩和させる効果もあります。食べづわりなどでつい食べ過ぎてしまい、体重が急増してしまった…!という時は、食物繊維たっぷりのピスタチオを食事に取り入れてみましょう。
ビタミンB群の各効果とは?
ビタミンB群の中でも、ピスタチオに含まれるB2・B6には、妊婦さんにとってこのような効果があります。
- ビタミンB2…タンパク質の代謝に働き成長を促進
- ビタミンB6…鉄分の合成を高めてつわりの吐き気を軽減
どちらもビタミンBですが、それぞれに異なる働きがあります。
カリウムは悪阻(つわり)と関係アリ!
ミネラルの一つであるカリウムは、妊娠すると胎盤や胎児に多く取り込まれるのですが、 体内のカリウム量が減ると、つわりが酷くなる と言われています。
また、カリウムは体内の塩分量を調整して尿と共に排出する働きがあるため、むくみ改善にも効果的です。妊娠後期は特に足や指がむくみやすいので、カリウムを含む食べ物は妊婦さんにオススメなのです◎
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ピスタチオに多く含まれる主な7つの栄養素
ピスタチオには、体に良い脂質が豊富に含まれています。オレイン酸やリノール酸と言い、悪玉コレステロールを減らしたり血液をサラサラにする効果があります。
また、ビタミンB2・B6といったビタミンB群が含まれているので美容面にも良く、おやつに食べるのもオススメです。抗酸化作用も強いので、体の老化を防止する役割もあります。
- オレイン酸:オレイン酸は、生活習慣予防の効果が高く、血管内の環境改善効果が高い脂肪酸です。悪玉コレステロールの量を減らし、出来た過酸化脂質の量を減らすことで、血管壁へのプラーク生成を抑制します。結果として、動脈硬化や心疾患の予防に役立つ栄養素です。
- リノール酸:リノール酸は、コレステロールや中性脂肪を下げる働きがあり、高脂血症を防ぐことで動脈硬化の改善をする働きを持っています。また、リノール酸の代謝によって、リノレン酸の材料になります。血液をサラサラにし、細胞膜の材料にもなる栄養素です。
- ルテイン:ルテインはほうれん草を中心に含まれている黄色の色素です。抗酸化作用が強いだけではなく、目の組織の老化現象による病気への予防効果があるとされています。白内障や加齢性黄斑変性といった組織の老化によって起こる病気を防ぎます。
- ゼアキサンチン:ゼアキサンチンは、人間の目に存在し白内障予防や黄斑変性症に対して効果があるとされているカロテノイドで、強力な抗酸化作用を持っています。人間の水晶体と黄斑部に存在する数少ないカロテノイドです。
- β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
- ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
- ビタミンB6:ビタミンB6は、たんぱく質をアミノ酸に分解し、再合成して筋肉や必要な組織を作る働きがあります。加えて、体内のホルモン分泌のバランスも整える働きを持っています。エネルギー代謝にも関わり、加えて神経伝達にも関わる多くの役割を持つビタミンです。
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妊娠中でも安全おいしいピスタチオのおススメレシピ
ピスタチオはそのまま食べられる食材ですが、どんなアレンジができるのでしょうか?ビタミンEや食物繊維を摂るためにオススメのピスタチオレシピをいくつかご紹介いたします。
ピスタチオバナナケーキ
パウンドケーキのトッピングにピスタチオはおすすめですよ◎バナナケーキのアクセントとして食感のあるピスタチオを入れてみましょう。バナナにも食物繊維が豊富で、こちらも妊娠中にオススメの果物となっています。
サラダのトッピング
ピスタチオはサラダの上にトッピングするのもオススメですよ。緑黄色野菜を中心とした生サラダは栄養価も高く、お通じにも効果的です◎
妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- ピスタチオは妊娠中にもオススメ食材!
- ピスタチオに含まれるカリウム:妊娠中に起こりやすいむくみ解消効果あり!
- ピスタチオに含まれる食物繊維:便秘解消効果やダイエット効果あり!
ピスタチオには食物繊維やカリウムの他にも栄養素が豊富に含まれているので、栄養不足になりがちなつわり中にもオススメの食べ物です。食物繊維には妊娠中に起こりやすい便秘を解消する効果もあるので、ぜひおやつとして食べてみてくださいね。
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