パパイヤは妊娠中(妊婦)でも食べられる果物?流産の危険性がある?

妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“パパイヤ”は妊婦さんでも食べられるのでしょうか?パパイヤが持つ栄養素や、危険性の有無について着目しました。それでは、

  • パパイヤは妊娠中でも食べられる?
  • 妊娠中は危険性があるって本当?
  • 授乳中食べてはいけない?
  • パパイヤを使った料理には何がある?

これらのテーマについて紹介いたします。

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パパイヤってどんな果物?

学名 Carica papaya
分類 パパイヤ科パパイヤ属
原産地 熱帯アメリカ
別名 木瓜(もっか)、乳瓜(チチウリ)
おいしい時期 国産 5月〜8月
輸入 周年
英語名 papaya
おいしい時期 国産 5月〜8月

パパイヤはメキシコ南部から西インド諸島を原産とする果物で、日本には明治時代に伝来しました。当時はパパイヤという名前ではなく「蕃瓜」や「万寿果」と呼ばれていました。

その後パパイヤの輸入が許可されると広く普及し、日本でも暖かい地域で栽培されるようになります。滑らかな舌触りでトロピカルな南国の味わいです。現在の輸入元は、フィリピン産のものがほとんどです。

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パパイヤに含まれる主な5つの栄養素

パパイヤには抗酸化作用のあるビタミンEビタミンC・葉酸や、タンパク質を分解する消化酵素パパインなどが含まれています。

  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
  • ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
  • 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
  • パントテン酸:パントテン酸は、人間の体内で副腎皮質ホルモンの合成に関わります。コエンザイムAと呼ばれる体内の炭水化物、たんぱく質、脂質全ての代謝に関わるパーツの一部として使用されます。ストレス耐性の効果も上げるビタミンです。
  • パパイン:パパイヤの葉や種子に含まれるタンパク質分解酵素。

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パパイヤは妊娠中でも食べられる?

パパイヤは色々な栄養素が含まれている果物ですが、実は『妊娠中にはあまり食べない方が良い』とされています。その理由は、パパイヤには“子宮収縮作用”があるためです。

パパイヤには『ラテックス』という成分が含まれており、これに子宮収縮作用があると言われています。パパイヤは料理やジャムなど幅広くアレンジの効く食材ですが、流産率の高い妊娠初期は特に控えた方が良いでしょう。

子宮収縮は胎児に酸素や栄養が届きにくくなったり、酷い場合は流産に繋がることもあるので注意しましょう。

授乳中なら食べてもいい?

妊娠中にパパイヤを食べるのは控えた方が良いですが、出産後や授乳中には食べても問題ありません◎ 赤ちゃんへの影響もないので安心しましょう。

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パパイヤ料理には何がある?

妊娠中や授乳中には食べるのを控えたいパパイヤですが、どんな風に食べることができるのでしょうか?パパイヤの使い方を、いくつかご紹介いたします。

スムージー

朝の忙しい時や、一度でビタミン補給をしたい時にはスムージーがオススメです。ベースとなるバナナは甘みを出してくれるので必須です◎その日ある果物や野菜を入れてビタミンチャージしましょう。

パパイヤボート

引用:beauty news tokyo

パパイヤの中にたっぷりのフルーツを入れたパパイヤボート。お好みでヨーグルトを入れて朝ごはんにしても◎です。ビタミンたっぷりで美容に嬉しいパパイヤボートは家庭でも簡単に作ることができますよ。

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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ

妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。

妊娠中に積極的に摂りたい食材

妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!

  • 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
  • 鶏肉 …たんぱく質
  • 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
  • 青魚 …DHA・EPA
  • 鮭       …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
  • ぶり …
  • かつお…
  • 白身魚…たんぱく質
  • 貝類 …鉄+亜鉛
  • 桜エビ…カルシウム
  • 卵  …たんぱく質
  • ブロッコリー…葉酸+カリウム
  • 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
  • ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
  • 納豆  …葉酸+ビタミンE
  • 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
  • いちご …葉酸
  • アボカド …ビタミンE+カリウム
  • トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
  • グリーンアスパラガス …葉酸
  • 枝豆 …葉酸
  • そら豆 …葉酸
  • トマト …カリウム
  • もずく …ミネラル+食物繊維
  • きのこ …食物繊維+ビタミンD
  • 切り干し大根 …食物繊維
  • もち麦 …食物繊維

妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!

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妊娠中に少量に控えたい食材

妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。

食中毒や感染症のリスクのあるもの

  • お刺身
  • 生卵
  • ローストビーフ
  • 生ハム
  • ナチュラルチーズ
  • 肉・魚のパテ

メチル水銀を含むもの

  • 金目鯛:1回80gを週に1度まで
  • メカジキ :1回80gを週に1度まで
  • メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
  • 本マグロ:1回80gを週に1度まで
  • エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
  • くじら:1回80gを週に1度まで
  • きだい:1回80gを週に2度まで
  • インドマグロ:1回80gを週に2度まで
  • マカジキ:1回80gを週に2度まで
  • くろむつ:1回80gを週に2度まで

ヨウ素・ヒ素を含む食べ物

  • 昆布 :1日1回少量
  • ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで

カフェインを含む飲み物

カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

糖分を多く含むお菓子やジュース

糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)

“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

塩分を多く含む食べ物

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠中に食べてはいけない食べもの

  • 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
  • アルコール

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まとめ

この記事をまとめると

  • 妊娠中にパパイヤを食べるのは控えた方が良いとされる!
  • その理由は、ラテックスという成分に子宮収縮作用があるため
  • 出産後や授乳中はパパイヤを食べても問題ない!

パパイヤは子宮収縮作用があるため妊娠初期には控えた方が良いとされています。少量であればすぐに影響が出る可能性は少ないですが、妊娠中に食べられる野菜は他にもあるので別のもので代用しましょう。

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