ゼラチンで作る琥珀糖!寒天の代用に!アガーとの違いや失敗しない簡単な作り方

鉱石のような見た目と食べた際の意外な食感が魅力の和菓子、琥珀糖をご存じでしょうか。大人から子供まで夢中になってしまうような美しさには、思わずため息をついてしまう程です。

  • 琥珀糖ってどんなお菓子?
  • 琥珀糖は、ゼラチンでも作れる?
  • 様々な琥珀糖の作り方を解説

今回は、こちらについて詳しく解説します。

スポンサードリンク

琥珀糖とは?

琥珀糖とは

まずは、琥珀糖について解説していきます。琥珀糖は、別名「琥珀羹」とも呼ばれる和菓子のことで、煮て溶かした寒天に砂糖などを溶かして混ぜ込み固めたものを指します。

琥珀糖は、とても長い歴史を持ち江戸時代の頃から親しまれていますが、当時は金玉羹という名前でも呼ばれていたようです。

琥珀とは天然樹脂の化石でもある宝石の一種のことを意味しますが、クチナシの実で原料である寒天を琥珀色に着色することで表現したため、「琥珀糖」という名前で呼ばれることとなりました。

味や特徴、SNSでは食べる宝石

琥珀糖の特徴は、なんといってもその見た目でしょう。まるで宝石や鉱石のような硬質感は、他の和菓子では決して味わうことは出来ません。

食用色素によって色とりどりの色を表現できる琥珀糖は、SNSにおいて大きな話題となっています。

また、硬質的な見た目とは異なり口の中に入れて噛むと外側はシャリっと、中はプルンとした食感が楽しめるのも琥珀糖の大きな魅力の一つです。

これは、使用する水に対して1.5倍の砂糖を溶かし、冷ますと同時に乾燥させることで表面が結晶化するためです。

作った後の琥珀糖が常温保存できる点や、難しい原料を使わないことによるお手軽さも人気の秘訣と言えます。

スポンサードリンク

ゼラチンで作る琥珀糖!

一般的な原料は寒天

琥珀糖は、一般的には寒天を原料として作ります。

寒天とは、天草などの藻類を凍結乾燥したもので、琥珀糖以外にも水羊羹や杏仁豆腐などのしっかりとした食感が特徴の和菓子に使われることが多いです。

ゼラチンでも代用可能?

琥珀糖を作る際に手元に寒天がない場合、ゼラチンを代用したいと考える人は多いです。しかし結論からいうとゼラチンを使用して琥珀糖をうまく作ることは難しいです。

これは、ゼラチンが常温でも溶けやすい性質を持っており、たとえ琥珀糖を作ってもうまく固めることが難しいためです。

仮にうまく固めることが出来てもプルプルとしたゼリーのような仕上がりとなってしまい、琥珀糖特有の硬質感のある見た目や食感も再現することが出来ません。

ゼラチンと寒天とアガーの違い

食品を固める用途で使用する寒天やゼラチンのことを凝固剤と呼びますが、これら2つの他によく使われるのがアガーです。

アガーとは、「カラギーナン」という海藻やマメ科の種子から抽出した「ローカストビーンガム」などを合わせたものを指し、主にゼリーなどを作る際に使用します。

ゼラチンと寒天、アガーの3種類の違いについては以下の通りです。

名称 原材料 見た目 特徴
ゼラチン コラーゲン 透明感のある黄色 常温で溶けやすい
寒天 天草などの海藻 白濁 最も強度のある固さ
アガー 海藻やマメ科の種子 透明 寒天とゼラチンの中間程度の固さ

3つとも違った特徴を持っているため、作りたいお菓子の種類によって使い分けると良いでしょう。

スポンサードリンク

琥珀糖の作り方

レシピ

寒天で作る場合

用意するもの:砂糖300g(約2.5カップ)、水200cc(1カップ)、粉寒天4g、食用色素(好みの色)少々

  1. 水200ccと粉寒天を鍋で中火にかけて木べらなどでしっかりと混ぜて寒天をよく煮詰める
  2. 粉寒天が完全に溶けたら砂糖を加えて更に煮詰める※1
  3. バットに流し入れたら、水に溶いた色素を爪楊枝を使用して着色する
  4. 常温で1時間ほど置き固める
  5. 固まったら包丁で好きな大きさにカットして、クッキングシートの上に広げる
  6. 風通しの良い場所で1週間程度乾かせば出来上がり
ポイント
1週間乾かす時間がない場合は、食品用のドライヤーを使用することですぐに完成させることが出来ます。ただし、表面をより滑らかに仕上げたい場合はしっかりと時間をかけて乾燥させることをお勧めします。

ゼラチンで作る場合

ゼラチンを使用して琥珀糖を作る場合は、前述の通り常温で溶けてしまうゼラチンの特性上うまく作ることが難しくなっています。珀糖は日にちをかけて乾燥させることで完成しますが、常温で溶けてしまうゼラチンは琥珀糖作りとはどうしても相性が悪いためです。

砂糖が少ないと固まらず失敗しやすい

琥珀糖を作る際に失敗しやすい原因の1つに作りたい量に対して砂糖が少なすぎることが挙げられます。琥珀糖が固まる仕組みは、砂糖の糖分が結晶化することによるものです。

そのため、カロリー摂取を控えようと独断でレシピに書かれた量よりも少ない砂糖を使用してしまうと結晶化がスムーズに進まずに失敗してしまうため注意が必要です。

スポンサードリンク

まとめ

この記事をまとめると

  • 琥珀糖は、古くは江戸時代から親しまれている見た目が美しい和菓子
  • 寒天を使用して作ると硬質感のある見た目と柔らかな中身を両立させることが出来る
  • ゼラチンを使用した場合、常温で溶け出してしまいうまく固まらないため寒天の代用は難しい
  • 琥珀糖を作る際のポイントはレシピ通りの砂糖の量をしっかりと守ることで上手に結晶化が行える

いかがだったでしょうか。

琥珀糖はその見た目から作るのがとても難しそうな印象を受けますが、実はとても簡単に作れます。

子どもや友人と一緒に作るとより楽しめることは間違いありませんので是非、一度試してみてくださいね。

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

スポンサードリンク