シュークリームによる食中毒とはどんな症状が?予防も紹介します!

ケーキ屋さんやスーパーやコンビニ。最近ではどこでも気軽にシュークリームを購入する事ができます。

子どもも大人も大好きなシュークリームですが、「シュークリームを食べて食中毒になった」と言う話を聞いた事がある方はいませんか?そこで今回は

  • なぜシュークリームで食中毒が起こるのか
  • 食中毒の症状について
  • 食中毒の予防法
これらのテーマについて紹介していきたいと思います。

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シュークリームで食中毒が起きるのはどうして?

ここでは、なぜシュークリームで食中毒が起こるのか説明していきたいと思います。

ブドウ球菌の存在

私たちの皮膚に存在する菌に「黄色ブドウ球菌」と呼ばれる食中毒の原因菌があります。化膿性の傷に繁殖しやすく、手指に傷のある人が気づかす調理したり食品に触れる事で、高い確率で食品に混入してしまいます。

手が食品に触れることで汚染される

手に傷が無いからと言っても油断はできません。黄色ブドウ球菌は常在菌です。シュークリームやおにぎりなど、素手で触れる食品には食中毒になる可能性がついて回ります。

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食中毒の症状について

食中毒になってしまったら、どの様な症状が現れるのでしょうか。

潜伏期間は3時間

黄色ブドウ球菌による食中毒の特徴は、「潜伏期間が非常に短い」事です。平均すると約3時間後に症状が現れ出します。1時間で発症したと言う報告もあります。

吐き気や頭痛

黄色ブドウ球菌の症状は、「急激な吐き気」「嘔吐」「腹痛」「下痢」等の消化器系の症状が主となります。一般的には1~2日で軽快していきますが、中には酷い下痢や嘔吐で脱水症状を引き起こす場合があります。

子どもや高齢者など抵抗力の弱い方は特に注意が必要です。脱水状態になると頭痛も起こります。脱水症状を引き起こさないためにも、症状が現れたらしっかりと水分補給を行ってください。

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食中毒の予防

ひらめき

食中毒にならないためには予防が重要になります。食中毒の原因となる細菌の増殖スピードは、人間や動物の体温と同じ位の温度で最も速くなります。日本の夏は高温多湿なため、細菌の増殖に適した環境です。

細菌が原因となる食中毒の多くは6月から8月にかけて発生しています。子どもや高齢者、抵抗力の弱い方は少ない菌でも重篤な症状を引き起こす可能性があるため特に注意してください。

ここでは、食中毒を予防する方法を紹介したいと思います。

食事前は手洗いを徹底

黄色ブドウ球菌の他に、手には様々な菌が付着しています。細菌やウイルスを食品に付けてしまわない様に、食事の前には必ず手洗いを徹底してください。

また、「調理を始める前」「動物に触れた後」「おむつ交換をした後」「トイレに行った後」「鼻をかんだ後」等、普段の生活の中にも手を洗う習慣を持って生活していきましょう。

食品は10度以下で保存

細菌は高温多湿な場所を好みます。しかし10度以下では増殖のスピードがゆっくりになり、-15度以下では増殖は停止します。食中毒を予防するためには、食品を10度以下で保存する事を覚えておいてください。

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ふだんから食中毒予防の3原則を意識

「食中毒予防の3原則」を知っていますか?食中毒を起こさないための基本ですので、この機会に是非覚えておいてください。

  • つけない
  • 増やさない
  • 殺す(やっつける)

まず一つ目の「つけない」から説明していきます。菌を「つけない」ためには、料理をする人の手や調理器具を清潔に保つ事が大切です。そして、食材に付いている菌を他の食材や調理器具に移さない事です。

調理済みの食品を保管する時は、ラップをかけたり、密封できる容器を使用してください。加熱用と生食用の食品に使用する調理器具は混合しない事も、菌を「つけない」方法の一つです。

次に「増やさない」です。食材を常温で保存しない事が重要です。細菌は高温多湿な環境で増殖が活発になります。菌を増やさないためには、できるだけ低温で保存してください。

また肉や魚等の生鮮食品は、購入後できるだけ早く冷蔵庫に入れてください。冷蔵庫で保存していても細菌はゆっくりですが増えていきますので、冷蔵庫を過信し過ぎず早めに食べるように心掛けてください。

最後に「殺す(やっつける)」を説明します。細菌やウイルスの多くは加熱によって死滅します。特に肉料理は中心までよく焼いて食べてください。加熱の目安は中心温度が75度で1分以上加熱する事です。

魚など刺身で食べる場合は、-20度の低温で冷凍すれば菌は死滅します。まな板や包丁などの調理器具に付着した菌やウイルスは、洗剤でよく洗い、熱湯をかけて殺菌してください。

まとめ

シュークリームで食中毒になるなんて不思議に思われた方もいらっしゃったでしょうが、理由を知れば納得ですね。

シュークリームだけでなく、掴んで食べる事ができる「おにぎり」や「サンドイッチ」でも食中毒には十分に注意しなければならない事が分かります。

この記事をまとめると

  • シュークリームで起こる食中毒は、私たちの皮膚に存在する「黄色ブドウ球菌」が原因菌
  • 食中毒の潜伏期間は約3時間
  • 食中毒の症状には吐き気や頭痛がある
  • 食中毒の予防には、「手洗い」や「食品を10度以下で保存」する事が大切
  • 食中毒予防の3原則である、「つけない」「増やさない」「殺す(やっつける)」を意識する事が大切

フォークやスプーンを使わずに食べる事ができるシュークリームはとても便利です。これからは食中毒の予防を意識して、安全に美味しくいただきたいですね。

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