黄カブ(黄金カブ)の特徴・旬の時期まとめ|皮も果肉も黄色い西洋の色付きカブ

ここ近年、いつまでも健康的な生活を送りたいと考えている方が増えてきていることもあり、毎日の食事の見直しから始められる方も多いのではないでしょうか。また体の体調に応じて食材を考える薬膳料理も女性を中心に人気があり、食材が本来持つ効能を活かした食生活を取り入れる意識も高まりつつあります。

そんな食材の中でも、カブには体を温める・免疫力を高める・消化の促進・解毒効果などの作用があるとされており、疲れた体には積極的に取り入れて欲しい野菜の1つです。今回はそんなカブの中でも、珍しい黄色をしている黄かぶ(黄金かぶ)について詳しく見ていきますよ。

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黄かぶ(黄金かぶ)ってどんなかぶ? 

読み方 きかぶ、おうごんかぶ
旬の時期 秋頃~冬頃
主な生産地 ヨーロッパ
種類 西洋かぶ、小かぶ、黄色かぶ

読み方  

黄(き)かぶ、黄金(おうごん)かぶと読みます。英語でカブを意味するTurnip(ターニップ)やGolden Ball(ゴールデンボール)とも呼ばれることがあります。

黄かぶはヨーロッパが発祥とされ、現在でも主にヨーロッパで栽培されていますが、近年の需要の高さからか日本で栽培されている白いカブとかけ合わせて作られたカブや品種改良のされた黄かぶも増えています。

特徴(サイズ、味、形状など)

黄かぶ・黄金かぶは、その名の通り表皮が黄色をしたカブです。

大きさは直径6~7cm程度と一般的な白色小カブと同じくらいで、形状も球形をしています。表皮は黄色・中身はクリーム色をしており、肉質はしっかりと硬めなため煮崩れしにくく煮物に大変適しています。味わいはほんのりと甘く、一般的なカブとは少し違った柔らかい風味なのでスープなどにも使われる事が多いです。

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黄かぶ(黄金かぶ)の旬の時期と主な生産地  

ここからは、黄かぶ・黄金かぶの旬の時期と主な生産地について詳しく見ていきます。黄かぶは色々な呼ばれ方をされていることからも沢山の品種があることがわかります。

また最近は和食だけでなく様々な国の料理の人気が高まっていることもあり、海外で多く栽培されている野菜でも日本で購入できる機会が増えてきています。お家時間が増えたことにより家庭菜園も人気が高まっているので、御興味のある方は、旬の時期を目安に栽培されてみるのも良いかもしれませんね。

旬の時期はいつ?

黄かぶ・黄金かぶの旬は、秋頃~冬頃とされています。暑い気候の中で栽培も可能ですが、一般的なカブ栽培と同様に苦味が増す傾向があるので、早秋に種蒔きをされ霜が降りる頃に収穫することで甘みが増し美味しくなります。発芽率も高めで比較的早生カブなため、お手軽に家庭菜園でも栽培することができますよ。

主な生産地はどこ?

発祥がイタリア・フランスのカブが日本でも多く知られています。その他にスコットランド・北米などの寒冷地でも育ちやすい品種も知られています。

日本では、寒冷地に対応しやすいカブなことから北海道で主に栽培されています。しかし北海道以外でも各地方で栽培に適した品種改良をされているので、ご当地の黄かぶを食べることができますよ。

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黄かぶ(黄金かぶ)の価格相場ってどのくらい?  

ここからは、黄かぶ・黄金かぶのカブ価について詳しく見ていきます。黄かぶは、西洋カブの1種で代表的なものはヨーロッパを中心に栽培されているため、国内の一般市場にはほぼ出回っていません。しかし近年の西洋野菜の人気の高まりから、黄かぶも家庭菜園を中心に栽培される方が増えています。

また日本に従来ある白色小かぶとの掛け合わせによってできた黄かぶや、品種改良によって登場した黄かぶは増加傾向にあるので詳細な品種にこだわらなければ、黄かぶを購入することも可能と言えます。

スーパーだと  

黄かぶ・黄金かぶは、一般的なスーパーで購入するのは困難と言えます。黄かぶはヨーロッパを中心に栽培されているため希少性が高く、海外の野菜を専門に取り扱うスーパーなどでは見かけられるかもしれませんが簡単ではないでしょう。

品種改良された黄かぶを謳うカブの場合は、北海道を中心に購入は可能と言えそうです。しかし、その場合でも一般市場に出回ることは少ないので、農家さん直売所や野菜マルシェ・道の駅などで探してみることをおススメします。

ネット通販だと

希少性の高い野菜を扱うネット通販などでは、購入も可能と言えそうですが多くは販売されていないようです。日本では品種改良のされた黄かぶが北海道を中心に栽培されていますが、多くは家庭菜園での栽培が主流です。

家庭菜園用の種はネット通販でも多く取り扱われており、イタリア産の種やフランス産の種なども見つけることができます。また、日本での栽培用に品種改良された黄かぶの種も購入可能で、1袋350円前後~で販売されています。

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かぶの主な栄養成分と期待できる6つの効果

根の部分だけではなく、葉も美味しく食べることができるかぶ。ただ後で調理しようと置いておいたら葉っぱがしなびてしまって使い物にならない、なんて勿体ないことにならいないようにきちんと保存しておきたいですよね。
かぶを美味しく食べられる保存方法と冷蔵・冷凍・常温の3種類の目安期間をお伝えしていきます。

かぶの主な栄養成分表(100g当たり)

エネルギー 20kcal
水分 93.9g
たんぱく質 0.7g
炭水化物 4.6g
灰分 0.6g
ナトリウム 5mg
カリウム 280mg
カルシウム 24mg
リン 28mg
0.3mg
亜鉛 0.1mg
ビタミンB1 0.03mg
ビタミンB2 0.03mg
ビタミンC 19mg
食物繊維総量 1.5g

食品成分表(可食部 100gあたり)

かぶの主な栄養素:根部分

  • ビタミンC:抗酸化作用があり、ビタミンEと協力して有害な活性酸素から体を守る働きがあります。また、コラーゲンの合成には必須で、鉄分やカルシウムなどのミネラル吸収を高める効果もあります。水溶性のため、汁物にすると効率よく摂ることができます。
  • 分解酵素アミラーゼ(ジアスターゼ):体が栄養を十分に吸収するために食べた物を消化する働きをする消化酵素の1つです。特に、炭水化物の1つであるデンプンの消化を行う働きをします。
  • イソチオシアネート:口にした時に感じる辛みのもとで、消化機能を高める働きがあります。殺菌作用があるので、発がん物質の毒性を解毒して排出するとも言われています。免疫力を高める効果もあります。

かぶの主な栄養素:葉

  • β-カロテン人間の体の酸化を防ぐ抗酸化作用が強く、免疫力を高めます。またビタミンAが足りない時には変換されることでビタミンAの働きも担います
  • カリウムナトリウムとともに、神経刺激の伝達や心臓機能や筋肉機能の調節、酵素反応の調節などの働きをします。必須ミネラルの1つで、体内にある余分な塩分を体外に排出する効果があります。
  • カルシウム:骨や歯などを作るだけでなく、筋肉収縮のコントロールや神経興奮の抑制、血液凝固作用の促進効果があります。
  • ビタミンB1ブドウ糖をエネルギーに変換する際に、必要な栄養素で疲労回復効果が高いです。
  • 葉酸「造血のビタミン」とも呼ばれ、ビタミンB12とともに血液の赤血球生産を助けたり、細胞の生まれ変わりに関わる働きがあります。特に胎児・乳幼児期・成長期の子どもの発育に必要不可欠な成分であるとされています。
  • 人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
  • ビタミンE強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあります。

 カブを食べて期待できる6つの効果・効能

実際にかぶを食べるとどのような効果が期待できるのでしょうか。代表的なものをまとめてみました。

  1. 高血圧の予防
  2. 便秘の予防・改善
  3. 老化の抑制
  4. 貧血の予防・改善
  5. 骨粗鬆症予防
  6. 抗がん作用

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かぶの保存方法|冷蔵・冷凍・常温の保存期間の目安

根の部分だけではなく、葉も美味しく食べることができるかぶ。ただ後で調理しようと置いておいたら葉っぱがしなびてしまって使い物にならない、なんて勿体ないことにならいないようにきちんと保存しておきたいですよね。

かぶは腐るとどうなる?どこまで食べられる?

かぶを見極める上で大切なポイントはコチラです。腐っているのかセーフなのか、臭いや見た目・感触などをよくチェックしてみてくださいね。

このかぶ腐ってる?見分け方

食べても大丈夫な状態

  1. 触感:多少柔らかくなっている程度であればOK
  2. 見た目:少しだけ萎んでいる程度ならOK

腐っているので食べるとダメな状態

  1. 臭いで判断:腐った臭いがする
  2. 見た目で判断:茶色・黒・青色に変色している
  3. 感触で判断:ぶよぶよして柔らかくなっている

カブの保存期間の目安を解説

かぶを美味しく食べられる保存方法と冷蔵・冷凍・常温の3種類の目安期間をお伝えしていきます。

  • 冷蔵での保存期間の目安:根は1週間、葉は2〜3日間
  • 冷凍での保存方法の目安:1ヶ月
  • 常温での保存方法の目安:1ヶ月

もちろん保存期間は、あくまでも目安になるのでできるだけ早く食べると美味しいです。上手に保存して根の部分も葉の部分も美味しくいただきましょう。

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おすすめの食べ方

西洋カブの1種である黄かぶ・黄金かぶは、一般的なカブに比べて肉質が硬めなことから生食に向いていません。しかし、肉質が緻密で香り高い特徴があるので煮物やスープにするととても美味しく頂くことができます。

じゃがいものようにホクホク感を残す調理法をすることで、ほのかな甘みと優しい食感が残り、寒い冬には体の芯から温まることができますよ。黄かぶは、加熱することで中身も黄色になるので見た目も優しく彩りよくなります。

煮物の際は、動物性の食材を使って一緒に煮込むと味わい深くなり、満足感も増しますよ。ぜひ、食べてみてくださいね。

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当サイトのかぶの人気コンテンツを4つまとめました。是非色々見ていってくださいね(^^♪
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まとめ

ここまで、黄かぶ・黄金かぶについて詳しくみてきました。黄かぶは、名前の通り表皮が黄色で中身がクリーム色の小かぶで、ヨーロッパで主に栽培されています。黄かぶは秋頃~冬頃にかけてが旬で、国内では北海道を中心に栽培されています。

しかしヨーロッパ産のカブが主流なため、一般市場で出回ることはなく家庭菜園が中心に栽培されています。また、家庭菜園はじめ国内で栽培されている黄かぶの多くは、黄かぶと白色小かぶの掛け合わせのものや品種改良されたものが殆どです。

イタリア産・フランス産などの黄かぶの種をはじめ、国内産の品種改良された種は多く販売されています。発芽率が比較的高く、早生なこと・プランターでも栽培できるので家庭菜園初心者にも人気です。

生食は不向きなため煮物・スープなど加熱した調理法で頂くと、煮崩れしにくくほのかな甘みがあり美味しく頂けますよ。ぜひ、一度食べてみてくださいね。

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