カブの主な栄養成分と期待できる7つの効果・効能!根も葉もそれぞれ栄養たっぷりの野菜

早速ですが、冬になると見かけるようになる「かぶ」の栄養素はご存知ですか?私は、大根と似てるのかな…くらいの知識しかありませんでした。今回は、そんな「かぶ」のまだ知られていない、優れた栄養成分について詳しくみていきましょう。驚きの栄養価に、きっとすぐにでも食べたくなること間違いなしですよ。

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カブってどんな野菜?

学名
Brassica campestris var.rapifera
分類
アブラナ科アブラナ属
原産地
中央アジア、ヨーロッパ西南部
別名
くくたち、かぶら、あこな、すずな
仏名 navet
主な生産地
千葉、埼玉、青森
旬の時期
3月〜5月、10月〜12月

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カブには白い根の部分と緑の葉にそれぞれの栄養効果があり、旬の冬場には甘味が増すのでおススメの野菜です。

根の部分は大根似た栄養成分で、カリウム、ビタミンC、食物繊維のほか、でんぷん分解酵素のジアスターゼを含みます。葉の部分には、小松菜に近くてβ-カロテン、ビタミンC・E、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維の含有量がを含んでいます。

カブの栄養成分表

かぶは、根の部分と葉の部分で含まれる栄養が異なります。大体の品種は、葉の部分が根の部分に比べて栄養豊富とされており、かぶを丸ごと食べることができます。かぶに含まれている栄養素には、体にとってどんな効果をもたらすものがあるのでしょう。根の部分と葉の部分に分けて、詳しく見ていきます。

食品成分表(可食部 100gあたり)

エネルギー 20kcal
水分 93.9g
たんぱく質 0.7g
炭水化物 4.6g
灰分 0.6g
ナトリウム 5mg
カリウム 280mg
カルシウム 24mg
リン 28mg
0.3mg
亜鉛 0.1mg
ビタミンB1 0.03mg
ビタミンB2 0.03mg
ビタミンC 19mg
食物繊維総量 1.5g

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 かぶの根の部分の主な栄養成分

  • ビタミンC:抗酸化作用があり、ビタミンEと協力して有害な活性酸素から体を守る働きがあります。また、コラーゲンの合成には必須で、鉄分やカルシウムなどのミネラル吸収を高める効果もあります。水溶性のため、汁物にすると効率よく摂ることができます。
  • 分解酵素アミラーゼ(ジアスターゼ):体が栄養を十分に吸収するために食べた物を消化する働きをする消化酵素の1つです。特に、炭水化物の1つであるデンプンの消化を行う働きをします。
  • イソチオシアネート:口にした時に感じる辛みのもとで、消化機能を高める働きがあります。殺菌作用があるので、発がん物質の毒性を解毒して排出するとも言われています。免疫力を高める効果もあります。

かぶの葉の部分の主な栄養成分

  • β-カロテン人間の体の酸化を防ぐ抗酸化作用が強く、免疫力を高めます。またビタミンAが足りない時には変換されることでビタミンAの働きも担います
  • カリウム:ナトリウムとともに、神経刺激の伝達や心臓機能や筋肉機能の調節、酵素反応の調節などの働きをします。必須ミネラルの1つで、体内にある余分な塩分を体外に排出する効果があります。
  • カルシウム:骨や歯などを作るだけでなく、筋肉収縮のコントロールや神経興奮の抑制、血液凝固作用の促進効果があります。
  • ビタミンB1ブドウ糖をエネルギーに変換する際に、必要な栄養素で疲労回復効果が高いです。
  • 葉酸「造血のビタミン」とも呼ばれ、ビタミンB12とともに血液の赤血球生産を助けたり、細胞の生まれ変わりに関わる働きがあります。特に胎児・乳幼児期・成長期の子どもの発育に必要不可欠な成分であるとされています。
  • 人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
  • ビタミンE強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあります。

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カブを食べて期待できる6つの効果・効能

根の部分、葉の部分ともに食物繊維が多いので、水分を吸収して膨らみ、腸を刺激して蠕動運動を活発にして便通を促進する効果がありますが、他にはどんな効果が期待できるのか、見ていきましょう。

高血圧の予防

体内に過剰な塩分があると、塩分濃度を薄めようと血液に水分が入るため循環されている血液量が増え、結果血圧が上がります。かぶにはカリウム・カルシウム・食物繊維が多く含まれているので、これらのミネラル栄養素が過剰な塩分を排泄してくれる働きがあり、血圧を下げる効果が期待できます。

便秘の予防・改善

消化酵素のアミラーゼと食物繊維の多く含まれたかぶは、酵素と食物繊維のW効果で消化活動を促進してくれるので、便秘解消効果に非常に期待できます。

老化の抑制

かぶには、老化の抑制に不可欠な抗酸化作用のあるビタミンC・ビタミンE・β-カロテンが含まれているので、過剰な活性酵素の働きを抑える働きをしてくれます。体内の細胞膜の酸化を予防するので、動脈硬化や老化の抑制効果に期待できます。

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貧血の予防・改善

かぶには、赤血球の生成に必要な葉酸と、鉄分の吸収を高める働きのあるビタミンCが含まれているので、貧血改善に効果的です。また、妊娠中の女性や乳幼児・成長期の子供の発育にも必要とされています。

 骨粗鬆症予防

丈夫な骨作りに欠かせないカルシウムと、吸収効果を高めてくれるビタミンCが含まれたかぶには、骨粗鬆症予防にも効果が期待できます。

抗がん作用

がんを予防する際に免疫力を高めることは重要で、がん細胞を抑えこむ働きがあります。かぶには免疫力を高め活性酵素の働きを抑えるビタミンC・ビタミンEが含まれています。また、ファイトケミカルであるβ-カロテンがビタミンAの働きを担ってくれるため、高い抗酸化作用に期待できます。

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まとめ

かぶの根の部分・葉の部分ともに、優れた栄養素が含まれていました。根から葉まで、丸ごと食べられるので捨てる部分も無く経済的ですし、栄養豊富なため健康維持にも積極的に食べたいですね。体の不調を感じるときも、消化が良いのでおすすめですよ。

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