ガリの食べ過ぎが体に悪い理由は?生で食べると健康に良い?癌予防にも◎

ガリと聞くと、真っ先にお寿司を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?ガリは、薄く切った生姜を甘酢に漬けたもので、脂ののった寿司の横に添えられているところをよく見かけます。実はこのガリ、殺菌作用や疲労回復に効果があるだけでなく、癌や慢性疾患にも効き目があるのです。

今回は、ガリがもたらす健康にいい面と食べ過ぎによる悪影響について紹介していきます。

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ガリの主な栄養と効能

ガリの主な栄養

ガリの材料である生姜には、殺菌効果のあるジンゲロールや冷え性改善に効くショウガオール、血の巡りを良くするジンゲロンなどが含まれています。また、生姜を漬け込む調味液に含まれる酢のクエン酸・必須アミノ酸にも、疲労回復および殺菌効果があります。

お寿司とガリを一緒にたべることは、口の中をサッパリさせるだけでなく、殺菌をするという面でも理にかなっているのです。

副作用はあるの?

適度に食べると体に良いガリですが、やはり何事も食べ過ぎには注意が必要です。なぜなら、胃もたれや腹痛になるだけでなく、場合によってはガリの長所を短所に変えてしまうこともあるからです。詳しくは《ガリの食べ過ぎには要注意!体に悪い効果も》で述べていくので、ぜひチェックしてくださいね。

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生で食べると健康に良い理由

生のショウガにはジンゲロールという辛味成分が豊富に含まれています。このジンゲロールという成分は、加熱や乾燥によりショウガオールという成分に変化します。ジンゲロールによる効能が欲しいときには、生の状態で食べることがおすすめです。

効能1:癌予防にも◎

生姜に含まれるジンゲロールには、基礎代謝を上げ発汗を促し体温を上げる効果があります。冬に生姜湯などを飲むと体が温まるのは、このためなのです。発汗により体内の老廃物が排出され、体温の上昇により免疫力が高まり、癌の予防につながります。

また、昨今の研究から、生姜が抗がん剤による吐き気を抑える可能性があることが発見されました。実験を行ったところ、がんに対する化学療法を受ける際に3日ほど前から生姜を含む料理を食べるとより効果があるそうです。

効能2:口臭対策

ジンゲロールは、口臭の原因となる物質を分解するチオールオキシターゼという唾液中の酵素を活性化することが研究で確認されています。そのため、生姜を食べてジンゲロールを摂取することで、口腔内の口臭物質を減らすことが出来るのです。

今回は、簡単に実践できる方法をご紹介します。用意するものは、生姜のすりおろし汁と岩塩の2つだけ。これらを混ぜ合わせ、口に含みクチュクチュした後に吐き出すだけです。口臭予防の他に、口腔内の痛みを緩和する働きもあるので気になった方はぜひやってみてくださいね。

効能3:コレステロール値を下げる

生姜にはコレステロール値を改善し、LDL-コレステロール(悪玉コレステロール)を減らす働きもあるとされています。これは、コレステロールの利用促進とLDL-コレステロール値を下げる酵素を生姜が活性化するためです。

糖尿病や心臓病の人はもちろん、コレステロールが気になり始めた方も、これを機会に生姜を日々の生活に取り入れてみましょう。

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ガリの食べ過ぎには要注意!体に悪い効果も

苦い

生姜はどれくらいの量を摂ると健康に良い効果が得られるのでしょうか?適量はズバリ一日5g~10gです。ガリに当てはめると、6~7枚がこれにあたります。それでは、もし食べ過ぎてしまったら体にどんな悪影響が見られるのでしょう?

下痢になる

生姜には胃腸の活動を活発にし、食べ物の消化吸収を良くするという働きがあります。ただ、生姜は薬味などにも用いられる刺激物であるということを忘れてはいけません。一度に大量摂取することで、胃の粘膜を過剰に刺激し、胃痛や下痢を引き起こす可能性があるのです。胃腸の調子が悪かったり、胃壁に炎症がある場合などは控えたほうがいいといえます。

頭痛になる

ジンゲロールには頭痛を抑える働きもあるとされていますが、ここで注意しなければならないのは、効果があるのは緊張型頭痛に対してのみという点です。緊張型頭痛とは、首の後ろから肩にかけての筋肉が緊張するために起こるものでストレスが大きく関わっています。

もし、偏頭痛の症状を持つ人が生姜を過剰に摂ると、血管の拡張を促し、症状の悪化に繋がるおそれがあります

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不眠症になる

リラックス効果・冷え性の改善などから、快適な睡眠への導入剤として用いられることも多い生姜。その一方で、食べ過ぎると体内が活性化されすぎて寝付けなくなることも考えられます。より睡眠効果を得たい場合は、生姜を加熱してジンゲロールをショウガオールに変化させるのも一つの方法です。

どちらも体温の上昇につながるのですが、発汗を促すゲンジロールに対してショウガオールは体を芯から温める働きがあります。生姜湯を眠る前に飲むのもおすすめです。

まとめ

生の生姜には、辛味成分のゲンジロールが豊富に含まれます。これには、基礎代謝の向上や冷え性改善、さらには癌予防にも効果があります。加熱するとショウガオールという成分に変化し、体を芯から温めてくれるため快適な睡眠を期待できます。

ただ、食べ過ぎてしまうと頭痛や腹痛など体に悪影響を及ぼすことがあるので、気を付けましょう。一度に沢山食べてしまうのではなく、継続して適量を摂るほうが効果がありますよ。

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